MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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クラブ野球選手権いよいよ開幕!2日開催の8試合見どころ兼チーム紹介【2023社会人野球】

 残暑がまだ厳しい折りですが、社会人野球では2日から三大大会の一つ、クラブ野球選手権大会が新潟県を会場に行われます。1ヶ月前は東北予選に関わっていましたがあっという間に本大会来たか、という思いでいます。
 現在別な主題で大きな仕事を入っていまして、東北予選を突破できた場合でも本大会に行けるかどうか、というのは微妙で、下交渉はしましたが1日時間割くのすら厳しかったのが実際です。
 忙しさも反映して記事制作も締め切りに追い詰められて今日やるしかないという状況にまで追い詰められまして今筆を取っている次第です。当初の予定では各チームの紹介→一回戦の試合組み合わせという形で書く予定でしたが、結合した形で書かざるを得ません。
 今大会も記事を書くスタイルは「当日結果は短報・試合の見どころの記述→後に15試合まとめて試合結果の記述という形にさせていただきます。どうかご了承いただきたく願います。会場などについては万全を期したつもりですが、最終確認は一球速報ページ→クラブ野球選手権から確認いただくようよろしくお願いします。
ハードオフエコスタジアム新潟8時30分開始予定
▽一回戦 ジェイファム―ビッグ開発ク
 好チームと呼ばれながら雌伏を経て初めて本大会に出場してきた神奈川の新鋭が、全国大会優勝も経験している沖縄の俊英と対決する。
 全面一関大会を制して躍進のきっかけをつかんだジェイファム、今年は都市対抗神奈川予選を優勝、西関東予選でも企業2チームには苦杯を喫したが代表決定戦まで勝ち上がった。チーム数は関東でも有数の神奈川県もこれまで全国大会では突き抜けた成績には至ってなかっただけに、新聞でも「優勝候補」と書かれた今回のジェイファムには期待がかかる。
 ビック開発は全国大会優勝も経験したが、基本チームの活動形態は「若手野球人の成長の場」と位置つけてる様子で、選手の入れ替わりは激しい。それでも長年九州地区ではトップクラスの戦績を残し、二次予選でも九州地区のライバル鹿児島ドリームウェーブにせり勝つと、REXパワーズには先行して勝ち抜き、九州スポーツカレッジには大勝して全国大会に乗り込んできた。今年のチームはどこまで上に突き抜けるか。
▽一回戦 東北マークス―千曲川野球ク
 幾度も全国舞台に名乗り出てくる実力派チーム同士の対戦。
 東北マークスは企業出身から東北大学野球など様々な経験をしてきた選手の集う場となっており陣容も豊富。今年は福島市長杯優勝、一関大会準優勝の実績。クラブ二次予選では習志野に苦杯を喫したが、その他の試合をきっちり勝ち抜き全国に登場。去年はコールドで敗退という苦い経験をしているだけに、今年も対戦相手は厳しいが総力を上げて勝ち抜きたい。
 千曲川は個性派チームが集う北信越チームの中で抜けた強さを保ち、その実力は企業チームも参加するJABA地方大会にも出場するほど。今年は都市対抗バイタルネットに大敗を喫したが、クラブ選では長野、上田の同県対決に勝ち、決勝戦も地元開催で本大会出場を目指す新潟コンマーシャルにも大勝し本大会に勝ち上がってきた。昨年も 準決勝に進出するなど全国有数の実力派チームの評に間違いなく地元ブロック開催で念願の初優勝を成し遂げたい。
 
《三条パール金属スタジアム》8時30分開始予定
▽一回戦 TOKYOーMETS―大和高田ク
 両者は2021年度の大会で対戦する予定だったが、この時は大和高田がコロナ感染の影響で試合を辞退。2年の時を経て対決に臨む。
 TOKYOーMETSは言わずと知れた熱烈なサポーターを元に作られたチーム。その熱さに乗ってチームも実力をつけ、2021年は全国ベスト4に。昨年はよりによって関東予選で全国出場チーム同士の対決となり敗戦を喫したが、今年は東京クラブ王者に輝くと、関東予選ではTSK宇都宮に打ち勝ち、都幾川には終始ペースを握った試合展開で本大会出場を勝ち取った。クラブ王者を打ち破る熱意を見せることができるか。
 大和高田は言わずと知れたクラブ野球の横綱。その実力はクラブチームでありながら、日本選手権予選でもあるJABA主要大会に出場することを示すだけで十分だろう。都市対抗では近畿予選3勝、クラブ選では県予選では超スーパーシードの決勝戦で勝つと、東近畿予選では三菱自動車京都 ダイヤモンドフェニックスとOBC高島に勝ち、当たり前のように本大会に進出。チームを支えるのは、日本野球のトップも知り、勝負の厳しさを承知している佐々木恭介監督の存在。今年も当然連覇、日本選手権出場を目指す。
▽一回戦 所沢クリーンBC―マツゲン箕島
 近畿クラブ野球2強の一つに数えられるマツゲン箕島に東の横綱全足利を破って本大会に出場してきた所沢が挑む。
 全国優勝など実績も十分な箕島だが、昨年大会では西近畿予選でNOMOクに敗退。その悔しさを晴らそうと臨んだ今シーズンは、都市対抗で企業チームと接戦を演じ、クラブ選手権の西近畿予選ではYBS播磨、兵庫県警桃太郎両チームの猛追にあいながらも要所を押さえ勝ち切って本大会出場を決めた。和歌山社会人野球の代表としての性格も持つ同チーム、どう立ち振る舞うか注目したい。
 所沢グリーンは2010年大会で、岩手高田クラブなどを破り全国優勝を果たした経験を持つ。その後も埼玉県クラブチームの中では有数の実力を持つが、近年は追い上げにもあう場面も。今季は都市対抗で苦杯を喫した新波にクラブ選予選でリベンジし、関東予選では東の横綱全足利とのアウェーの戦い(会場足利)で、四回に逆転すると全足利の猛追をかわしきり全国大会出場を決めた。全国大会初戦も厳しいところが相手だがどう乗り越えるか注目したい。
▽一回戦 ゴールデンリバース―矢場とんブースターズ
 2008年の現チーム創設以来、数々の経験を積み、近年では全国大会に出れば一勝は狙えるチームになってきたゴールデンリバース。都市対抗県予選では能代松陵に不覚を取り、クラブ選でも新鋭EKC習志野に苦杯を喫したりもしたが、赤崎、鶴岡を破り本大会に進出してきた。今年はここまで6大会の公式戦を経験。それを戦い抜ける選手層の厚さを持つチームはその力を凝縮させて東海の競合に立ち向う。
 強豪揃いも全国に勝ち抜ける枠は1の東海地区を勝ち抜いた矢場とんブースターズは3大会ぶり4度目の本大会出場。今年は都市対抗では同業種のジェイグループに惜敗という形で幕を開けたが、クラブ選では県大会2連勝、東海地区でも三重高虎、焼津に勝ち、静岡・山岸ロジスターズとの決勝戦は延長戦にもつれ込む熱戦となったが、それを勝ち抜いて本大会出場。近日の愛知県連盟大会では企業チームの三菱自動車岡崎にも勝つなど勢いに乗っているチームがこの試合どう戦うか注目。
 
新発田市五十公野公園野球場》8時30分開始予定
▽一回戦 水沢駒形倶―札幌ホーネッツ
 2017年以来の本大会進出の水沢駒形倶、その実力は都市対抗野球東北予選で4位相当の戦績を残す(2021年)などクラブチームを突き抜けるものが。今年は都市対抗では岩手3位、東北予選1勝。クラブ選では岩手大会を制すると、東北予選で都市対抗のリベンジに燃える弘前アレッズを返り討ちにすると、急成長してきたEKC習志野との競り合いを制して東北王座をも取り戻した。クラブチーム有数の選手層の厚さを持ち、誰が出ても戦える心持ちを元に全国舞台で駒形旋風を巻き起こしたい。
 札幌ホーネッツは2003年のクラブ野球選手権で優勝。その後は北海道の群雄割拠の争いに巻き込まれ苦しんだ印象もあったが、今季北海道予選ではしらおい、トランシス、北広島と近年本大会に出場しているライバルを打ち破り本大会に。今年は都市対抗予選でも北海道ガスに勝つなど北海道野球を席巻。熱意ある応援団と共に2度目の全国優勝を狙いに行く。
▽一回戦 三菱自動車京都ダイヤモンドフェニックス(以下拙稿では「三菱京都DP」)―REVENGE99
 東京クラブ野球区部に位置するREVENGE99、長年の雌伏を超えてついに本大会出場を果たした三菱京都DPとジグザグを超えて本大会に出場したチーム同士の対決。
 REVENGE99はクラブ選一次予選で警視庁やゴールドジムを破り関東予選への進出権を得ると、その合間に行われた都市対抗ではJR東日本の猛攻に沈んだが、関東予選では3年越しの悲願達成に挑む全川崎クラブを突き放し本大会出場を果たす。同チームはNPBを経験してきた選手も多く在籍。一旦難儀な状況にありながら向上心を燃やし始めた選手の居所としてスタートしたチームが全国一勝を目指す。
 三菱京都DPは京都にあった企業チーム「三菱自動車京都」をルーツに持つ。同チームは2002年シーズンで活動終了となったが、同チームメンバーが京都ダイヤフェニックスを結成し、2009年からは三菱自動車の名称もついた。京都府社会人野球は古くからクラブチームの活動も活発ではあるものの、クラブ選手権に関しては東近畿地区で大和高田、OBC高島にずっと阻まれてきた格好となっていたが、今大会は京都府予選で競り合いを制して優勝すると、東近畿予選では大和高田には破れたもののOBC高島との激しいつば迫り合いに勝って京都勢としても10年ぶりの全国進出を果たした。前回出場のミキハウスREDは準優勝。目の前の試合を真摯に戦い結果としてそれを超えたい。
▽一回戦 EKC習志野――ショウワコーポレーション
 両チームに共通するのは近年の体制整備・強化による急成長を経て地区予選を突破してきたチーム。
 まず頭角を現してきたのはショウワコーポレーション。元々は柵原町にできた柵原クラブで発足。2010年からショウワコーポレーションがチームに参画、2022年からチームに加わった亀澤恭平氏の指導・チーム整備により強化され、これまで群雄割拠の争いに巻き込まれていた格好だったチームに芯が通った格好。二次予選でも福山ローズファイターズ、松山フェニックスの強豪を打ち破り、本大会に進出してきた。昨年はゴールデンリバースの試合巧者投手に抑えられ敗退。今年は攻撃力を発揮して、「より上」を目指す一歩目としたい。
 EKC習志野はチーム結成1年目。結成1年目の出場は岩手21赤べこ野球軍団も果たしているが、初参戦の大会で全国大会出場は、結成24日で出場決定の八木中和ク(48年都市対抗、6月20日設立、7月12日近畿優勝)があるが近年では例のない偉業となった。初参戦の福島予選ではクラブ選全国常連、NPB選手も加わったエフコムにタイブレークで競り勝つと、あっという間に福島王座に。その後の東北予選でも前年東北王者の東北マークス、実力派のゴールデンリバースに得点に対する集中力を発揮し勝ち抜き、決勝戦で駒形には破れたが3試合連続で強豪チームに戦い抜き存在感を見せた。指導陣に社会人野球やNPBで経験を積んだ方を擁し、初めて臨む全国大会でどういう立ち振る舞いをするか注目したい。

 ―結局はいつも通りの書き方になってしまいました。もうちょっと横道それたような書き方も目論んでいましたが、脳みそ足りない私ではこれが限界でした。これまでの全国大会は木曜日スタートになった年もあったりして「明日かよ、俺準備してねえじゃん」と前日に急遽書いたりしていたその反省をもって、前もって書こうとも思いましたが、そうはさせないと仕事がどっかり乗りまして、前日に慌てて書くという形で記述せざるを得ませんでした。
 私も2回全国大会を経験している(赤崎クは3回出場しているが、07年は事故負傷で帯同断念)のですが、その時とは光景が変わってますね。約20年の時間の差は大きいですよ。いつかたどり着きたい場所ではありますが、まず今年その舞台に立たれる皆様の活躍を社会人野球ファンのSNSを通じて見届け、参加される皆様の健闘を願うものです。
 今日も文字ばかり多い記事でしたが、お付き合いいただきましてありがとうございました。
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