昨年1~3月の期間に福井県・奈良県の「社会人野球挑戦記」を記してきました。そして今年は一時期約10チームが参戦し盛んだった島根県について記していこうと考えましたが、身の回りの状況が様々変わってしまい、少なくとも3月までは対応不可能に。
それでも個々の資料の整理整頓は進めていて、1931~65年までの島根県社会人野球を調べる資料はそろい、あとはそれをどうまとめて記すかという段階に来ましたが、文章製作に必要な時間が取れる見通しがつかなくなりました。大船渡の用事が1月で片づかなかったのは痛恨。今記事では資料整理の様子を記したFacebook の記事を転載し、途中経過として紹介します。
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① 判読に難儀する複写物。
スキャナーでJPEGデータ約1万5千枚に及ぶ資料を切り抜きして整頓していますが、全部が全部万全な状態で資料が出てくるわけではありません。特に地方の図書館などは保存状況が厳しいものもあり、コピー機に当てることができず、デジタル機器で撮影されたものが送られてくるものもあります。
さすが専任職員だけあってその大多数はコピー機で取られたものと寸分ない原稿が来ますが、どうしても状況が厳しいものも。「そういうものが出てきますよ」という話は伝えられ、私もそれを承諾していますが現物を見ると「これは読み取るのが大変だ」と思わされます。
② 難読No.1は「毎日新聞岡山版1946年7月23日発行」。
島根・中国地区に限らず私が得た資料の中で一番厳しいものとなった1946年7月23日毎日新聞岡山県版を写真に出しています。
新聞印刷の事情(端的に言えば活字は粒の集合体)で拡大すれば文字が見えるかといえばそうでもなく、コントラストを変更しても字が浮かび上がることもなく、この資料単独では記事の判読ができません。後に国会図書館で得ることのできた広島県版なども加味して清書をしています(下記写真)。
③ 結果的に中国地区全県が資料収集対象に。
中国地方5県の中で私の調べもの対象は〔1〕鳥取県〔2〕島根県〔3〕付属的に他3県クラブチーム。〔1〕〔2〕を調べるのに万全を期そうと思うと地元県の資料だけでは足りず、中国5県全般から資料を入手する必要がありました(このあと写真2枚で説明)。
1930~1966年の部分はそうしないと都市対抗野球以外の鳥取/島根の歴史は探れなかったのが実情です(新聞記事に記述があっても試合そのものの記事を見つけられなかったものもあります)。
④ 公式戦開始は5月の見込み。多忙ですが「積み上げ」を。
社会人野球のシーズンオフ、トヨタ自東以外の岩手県チームの場合は4月までですか。去年やっと4月のクラブチーム公式戦が復活(三陸沿岸クラブ大会)しましたが、今年は大会日程の変動もあるという話も聞いています。それを抜きにしても私自身4月までは色々目いっぱいで。かねがね書いていた「島根県の第1期(1931~65年)リポート」、難しくなったかな、とも。
早く進めたいなと思うのと、色々あってそれが進まないという厳しい現実と考えると色々厳しい現実も見させられたりしますが、なんとか対象11県の調べ物を終えて、次の目標─戦前の都市対抗野球朝鮮地区予選に行けるようにしたいです(願望)。