MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

下記ランキング参加しています。にほんブログ村 野球ブログ 社会人野球へ
にほんブログ村
社会人野球ランキング

アレッズとマークス、全国に。クラブ野球選手権東北予選2日目の結果と3日目のみどころ―そして、MJG島根の挑戦。【2022社会人野球】


f:id:b-itoh1975:20220730224252j:image
 こんにちは。本日も全国的に暑い一日でした。クラブ野球選手権二次予選が東北、関東、中国四国の三地域で開催。拙稿では東北のみ扱ってますが、今回は中四国予選も取り上げます。一球速報ページ(https://baseball.omyutech.com/)を参考に雑感を記します。

 まずは東北予選です。昨日二回戦を勝ち上がった4チームが準決勝を、二回戦敗退4チームは敗者復活一回戦を戦いました。
▽準決勝 弘前アレッズ 10―1 ゴールデンリバース
 ここ数年コロナ禍に泣かされてきた両チーム。前日快勝と意気高く臨んだ代表決定戦だが、試合は予想外に流れが傾く展開となった。アレッズが二回に2点を先制すると、五回に3点、六回に3点をあげ試合を掌握。リバースが六回裏に1点を返したが流れを変えることができずこのまま七回コールドに。久しぶりの東北舞台で一気に全国まで駆け上がった。
▽準決勝 東北マークス12―5 オール江刺 
 両チームとも昨年度東北代表。当然連続出場を狙いにいくが、先に流れを掴んだのは二回までに4点あげたマークス。江刺は五回に5得点を挙げ逆転するも、マークスはその裏に4点を挙げ再逆転すると、七、八回も着実に加点し、コールドに持って行った。下克上を狙った江刺は終盤のディフェンスに悔いを残した。
▽敗者復活一回戦 エフコムBC7―0 鶴岡野球ク 
 10年代に全国ベスト4を経験したエフコムと、26年ぶりの全国進出を狙う鶴岡との対戦。序盤は両者競り合ったが、エフコムが四回に先制すると、五回に一挙6点を挙げそのままコールドに持ち込んだ。安打数に差がついたわけではなかったが、一気にたたみかける力量を持ったエフコムが試合を制した形となった。
▽敗者復活一回戦 水沢駒形倶 15―4 オールいわき 
 東北のクラブチームで一躍注目を浴びる存在となった駒形。二度のイニング5得点と得点力の高さを随所に見せオールいわきを圧倒した。オールいわきは駒形右のエースから12安打と打ち負けていなかったが、二度のビッグイニングを許したのが痛かった。
 ―以上経過を経まして、弘前アレッズ、東北マークスの本大会進出が決まりました。東北マークスは少なくとも2年連続の本大会進出。NTT東北を前身にもちますが、今やすっかり「東北マークス」という一つの団体としての存在感を持つに至りました。私は勝手に“東北の梁山泊”などと呼んでいますが…まあ仙台あたりも大学野球盛んですよね。いまや社会人の他にも進路はありますが、そことはまた違う道を選択した選手の受け皿となっている、腕に自慢のある者たちの集まりという意味で“梁山泊”と呼ばせてもらっています。
 続いて弘前アレッズ。ここ数年のコロナ禍の影響、野球の部分では一番受けた県でしょう。今年ここまで参戦できていないチームもある中先陣を切って取り組み、青森県内の試合で野球カンは鈍らせないでいたことがこの成果に結びついたと言えるでしょう。
 そして、敗退チームはオールいわきと鶴岡。ともに県内は突破する機会は多く、東北の舞台を多く戦い、いわきは全国にも進んでいますが、なかなか東北トップクラスの壁を破りきってはいない。その悔しさはいかばかりでしょうか。東北出場回数の多さは、悔しさの歴史。またの挑戦を期待するものです。
 では明日31日に行われる3試合の見どころです
《大曲野球場 9時前開始予定》 
▽決勝戦 弘前アレッズ―東北マークス 
 東北王者をかけた戦いは全国大会に出場しそのなかで力をつけているマークスの東北二連覇と行くか、弘前アレッズが風雪に耐えた力を見せつけて王者に返り咲くか。いずれにせよ意地のぶつかり合いとなるだろう。
《サンスポーツランド協和 9時前開始予定》 
▽代表決定戦 エフコムBC―オール江刺 
 集中打を見せて勝ち上がったエフコムは投手陣の力量に安定感を増すことができるか。江刺も投手陣に発展途上の選手が多い。打線がそれをカバーしたい。
▽代表決定戦 水沢駒形倶―ゴールデンリバース
 地元から唯一出場のゴールデンリバースは準決勝不覚のコールド負け。強敵駒形が相手だが互角に渡り合えるチーム。投手起用に工夫を。駒形はタレントは揃うが一発勝負の厳しさ・悔しさを忘れずに対峙していきたい。


 さて、今回はMJG島根が入っていたので、中四国予選も取り上げます。島根県の社会人野球はこれまで都市対抗野球、日本選手権、クラブ野球選手権本大会の出場歴はなく、代表決定戦の進出も1949年都市対抗野球中国予選で中国電力が(太洋漁業に敗戦)、2015年にMJG島根がクラブ選手権の中四国代表決定戦に進んだのが最高でした。
 都市対抗で全国未経験の県は三つありますが、山梨県はクラブ選で全国制覇(79年山梨球友ク)、76〜89年の山梨静岡予選時代に多く進出しており、福井県もミリオンドリームズが複数回本大会に出場しています。
 島根県悲願の初全国なるか。結果は以下の通りです。
▽準決勝 MJG島根 8―2 倉敷ピーチジャックス
 7年ぶりに二次予選に進出した島根は、初回に5得点をあげると二回までに6―0とリード。ピーチジャックスが四回に2点を返し膠着状態になるが、七回に島根が2点を挙げ、15安打8得点で勝利し決勝に進出した。
▽準決勝 ショウワコーポレーション5―2 松山フェニックス 
 前身の柵原クラブ時代に全国出場経験のあるショウワコーポレーションはチーム体制を整え、中四国地区で十分な実績・経験を持つ松山に勝って決勝に進出。
▽決勝戦 ショウワコーポレーション10―5 MJG島根 
 島根悲願の初全国へ―その熱意は序盤戦からの点の取り合いとなって現れ、三回終了時で3―4と食らいついていたが、四回に4失点をくらい、七、九回に1点ずつを返すものの八回にも2点を失い、ショウワコーポレーションの全国行きを目の前で見届けることとなった。
 上記の理由で注目してた試合ですが、四回の4失点響いた格好になりました。天候が厳しい中代表をかけての連戦という厳しさ、そして島根の場合は第1試合→第3試合ということで、朝間と昼間の天気の違いがあったのかな、と。50年代には県内に10チーム存在し腕を研きあっていましたが、いまはライバルチームがなく、隣の鳥取県も活動チームがなくなって、活動するにも簡単でないものと思いますが、休止も経ながらここまで持ってきたのは見事と言うほかありません。今後も挑戦を続けて目標達成を…と願っています。

 今日はいつもと書き方を少し変えてお送りしました。関東地区では全足利クラブとコットンウェイ両栃木チームが本大会出場。31日はどういう戦いが行われるか、お体ばかりを気をつけて臨んでください。お付き合いありがとうございました。
下記ランキングに参加しています。にほんブログ村 野球ブログ 社会人野球へ
にほんブログ村