9月上旬に行われるクラブ野球選手権は二次予選が終了し、本大会進出16チームが決まりました。しかしクラブチームの戦いにはもう一つ系統があり、二次予選には惜しくも届かなかったもののセカンドチャンスを活かして各地域のクラブ大会に進出するという道もあります。
東北の場合は「東北クラブカップ」が設立されて、今年で9年になります。こちらの方も8月5日までに出場8チームが決まり、8月19、20日に金ヶ崎町森山運動公園、奥州市の前沢いきいきスポーツランドの2球場で開催を待つのみとなります。今記事では①代表8チームが決まるまで②組み合わせ、開催日程紹介―という観点でお伝えいたします。情報基と試合日程は一球速報ホームページ(https://baseball.omyutech.com/)より。
1 東北クラブカップにたどり着くまで
◆岩手県→6月24、25、7月1、2日に行われたクラブ選手権予選の準決勝敗退2チームがこの大会県代表に。準決勝で水沢駒形に競り負けたMKSI、赤崎との死闘に及ばなかったオール江刺がこの大会に臨みます。
◆山形県→8月5日きらやかスタジアムで独自予選を開催。山形はクラブ選東北予選に進出した鶴岡も参加し4チームで争われました。
一回戦では去年の山形代表となった片山商会が中盤以降5得点を重ね新庄に逆転、片山8―4新庄と勝ち上がり、もう1つの一回戦はクラブ選東北予選との連戦となった鶴岡が都市対抗東北予選を経験したB-net/山形の攻撃力を止められず山形10―0鶴岡で山形が勝利。新興チーム同士の対決となった決勝戦・代表決定戦は片山が六回に2対2と追いつきますが、最終七回に勝ち越した山形が山形3―2片山で勝ち、クラブ選の悔しさを晴らしてB-net/山形が東北進出を果たします。
◆福島県→7月29、30、8月5日にみちのく鹿島球場で独自予選を開催。3試合58対7と攻撃力を見せたオールいわきがクラブ選の悔しさを晴らす優勝。同じいわき市のいわき菊田クが準決勝で郡山BBCとの接戦を制し本大会進出を決めた。なお、エフコムBCは参加していません。
ほとんどの県はクラブ選手権二次予選に進出したチームはこの大会に参加しない(独自予選)or参加しない仕組み(クラブ選との併催)になっています。この部分が最初に触れた“セカンドチャンス”ということで。
クラブ選ではチャンスをつかめなかったけども、セカンドチャンスで広い箇所での戦いをして成長へとつなげる。前年この大会優勝のTFUクラブがクラブ選2次予選に進出し、準優勝の能代松陵が都市対抗東北予選を経験する。東北トップクラスを走る駒形とかマークスとかリバースとか…それらチームの強さはわかりますが、それ以外のチームにも“道がある”こと存在証明する舞台として、クラブカップというのは貴重な場です。
2 東北CC、日程と見どころ
《8月19日―土―金ケ崎町森山公園》8時30分開始予定
▽一回戦 MKSIBC―オールいわき
両チームは2019年クラブ選東北予選で対戦、いわきが終盤の攻勢で勝ちきったが当時よりMKSIはチーム能力を洗練させている。リベンジなるか。いわきはクラブ選で不覚をとったものの、CC県予選では圧勝劇を展開。再起を期す。
▽一回戦 B-net/山形―大崎トリプルクラウン
今大会再注目チームのB-net/山形はチーム文化の形成中。力量を安定して発揮できる環境を作りたい。主戦2投手以外の台頭を。大崎は今や珍しい硬軟両種目参加チーム。硬式は昨年クラブ選に続いて今年も東北舞台に、相手厳しいが一勝を。
▽両試合勝者による準決勝
《8月19日―土―前沢いきいきスポーツランド》8時30分開始予定
▽一回戦 オール江刺―いわき菊田ク
オール江刺は7、8月だけで4公式戦をたたかい、実戦感に不安なし。CCの戦いをチーム力アップの礎にするか。いわき菊田クは同市内のオールいわき、習志野に先行を許しているが東北の舞台、存在感を見せていきたい。
▽一回戦 互大設備DC―キングブリザード
互大設備はCC戦線で特に強さを見せ、時折東北を突き抜ける戦いもしてきた。今回は接戦の強さを長所として挑む。キングブリザードは全弘前同様、長年にわたる活動継続で上位大会で戦う権利を得た。ひたすらベストプレーを。
▽両試合勝者による準決勝
《8月20日―日―金ケ崎町森山公園》9時30分開始予定
▽決勝戦
例年ならこの大会上位チームは「北海道・東北クラブ交流大会」に進出しますが、そのあたりの情報は私には届いていません。
仕事がガーッと忙しくなるため実際の試合を見に行けるかどうかは厳しいですが、参加される皆様の健闘を願うものです。