2021年度中に書ききれなかった記事を制作していくシリーズpart２。今回は岩手アマチュア王座決定戦を取り上げます。
2011年に完成間近まで行きながら東日本大震災で破壊された高田松原球場が、東北楽天ゴールデンイーグルスなどの協力も得て「奇跡の一本松球場」として復活したのが2020年。陸前高田での岩手社会人野球公式戦は2007年以来14年ぶりの開催となります。
この大会にはクラブ選手権本大会に出場した久慈クラブ、クラブカップ東北新一のＭＫＳＩ BC、都市対抗野球東北予選で存在感を見せた水沢駒形にトヨタ、ＪＲの企業２チーム、そして地元の高田クラブが参加。大学チームの参加がなかったのは残念ですが、10月23、24日に大会が行われました。結果は下記の通りです。
▽一回戦 水沢駒形倶 ７―３ 久慈クラブ
今年前半期をわかした久慈クラブと、後半期をわかした駒形の直接対決。久慈は前半の躍進支えた投手は登板しなかったものの終盤に３点返すなど健闘。駒形は四回のビッグイニング５得点で勝ち抜いた。
▽一回戦 高田クラブ 10―３ ＭＫＳＩ BC
ＣＣ東北大会で１勝を挙げるなどＭＫＳＩが優勢かとみられたが、高田は三回までに３得点、六回には６点のビッグイニングをあげ、投げては左腕エースの一人→技巧派投手二人をつないでＭＫＳＩを３失点に抑えコールド勝ち。ＭＫＳＩは４長打を放ったが得点に結ばず苦杯を喫した。
―大会初日は一回戦２試合進行。２日目は準決勝、決勝戦が行われました。
▽準決勝 ＪＲ盛岡 11―１ 高田クラブ
高田は前日の一勝を基にどこまで戦えるかが注目されたが、ＪＲはニ回までに９得点をあげ、高田の勢いを削いだ。高田は三回に１点を返したもののＪＲの攻撃を止められずコールド敗退。ＪＲは途中加入ながら長年チームを支えた右腕投手が試合を締めた。
▽準決勝 トヨタ自東 ６―１ 水沢駒形倶
都市対抗東北４位の駒形と、同大会序盤に苦杯を喫したトヨタの対決。中盤六回までは両者無得点。七回は一点ずつ取り合い試合が動き始めたが、トヨタが八回に４得点と一気に勝負をの流れをつかみ、最後は年長者左腕投手が試合を締めた。駒形はベテランクラッチヒッターの２試合連続本塁打による１点に抑えられた。
１年前は３本塁打＋サヨナラ安打でトヨタ超えを果たしたＪＲ。試合序盤は激しい打ち合いについていったが、三回以降の攻撃に明暗が別れ、五回までに小刻みに点を挙げたトヨタが３投手継投でＪＲの追撃をかわし、優勝の座を取り返した。
まずは地元チームの高田ですが、キャッチャーに良い選手が入ったなというのがひとつ。キャッチャーがしっかりしてればディフェンスもしっかりするし、そこから野球全体がうまく流れるようになるという意味ではいい補強ができたのかなと思っています。
久慈クラブ。春先にクラブ選本大会進出に貢献した投手が中盤戦から登板できなかったのが残念ですが、チーム全体としては手応えをつかんだ１年になったと思います。
トヨタはチーム創設10年、創設期を支えた選手が次々卒業し、次時代の選手への引き継ぎも始まっています。書いているのが2022年３月なのでもうぶっちゃけ語りますが、監督が佐野さんから夏井さんに交代。室蘭シャークス躍進期を支えた夏井さんが「トヨタの第二次成長期」をどう支えていくか。長年チームを見てきた大谷龍太君や関口君と合わせて作り上げるか。注目して見ていこうと思います。ＪＲ、駒形、ＭＫＳＩは…不記載にすることをお許しください。
新年度、22年度に向けてどう取り組んできたか発揮される機会は間もなくです。時間おいて書くとちょっと熱量がうまく伝わらないものですね。そこのところは申し訳なく思います。次は東北連盟会長２大会を記述していきます。おつき合いいただきありがとうございました。
新第２球場は出番あるでしょうか注目（するのは伊東だけでいい）
