文頭写真は、大会会場になった山形市北部にある「きらやかスタジアム」。
3月も残り3日。なんとか東北会長大会を記しきろうと制作中です。
まず最初は10月30、31日に行われた企業の部。参加資格のあるチームのうち8チームが参加しました。今年も都市対抗野球本大会が後に控えているので、本大会に出場するTDKとJR東北はどういう調整をするか。また他のチームは、次年の逆襲のためにこの試合でどう戦うかというのが試される場であります。
では一球速報(https://baseball.omyutech.com/)から得た情報を元に記していきます。
▽一回戦 七十七銀行 5―3 TDK
都市対抗東北予選では準決勝敗退はおろかクラブチームに不覚を取った七十七。都市本大会出場のTDK相手に三回集中打で5点を奪うと、以降のTDKの反撃を3点に抑えて逃げ切った。TDKは二次予選で登板しなかった選手を中心に挑んだが、集中失点が響いて敗退。
▽一回戦 JR東北 9―2 JR盛岡
JR盛岡は初回に2点を先取。三回表まではペースを握っていたが、三、四回にJR東北が5点をあげペースを取り戻すと、七回に3点を奪いサヨナラコールドに持ち込んだ。JR盛岡は二回以降の追撃ができなかった。
都市対抗では東北次点に食い込んだきらやか銀行を相手に、次年度のリベンジを狙うトヨタが先制。四回に2点を先制すると六回にも1点を奪い試合を掌握。先発した若手投手は完投勝利を挙げた。きら銀は5投手継投で防戦し1番打者の2タイムリーで追いすがったが届かなかった。
▽準決勝 JR東北 8―6 七十七銀行
2018年都市対抗以来の東北部タイトルを取りに行ったトヨタ自東は、来季の復調を狙う本格派投手が先発するも、JR東北は二回に2点先制。その後は両チーム投手陣が好投し得点を奪えないまま試合は進行、最終的に二回の2点を守りきったJR東北がこの大会も制することとなった。
この大会ではトヨタ自動車東日本が準優勝と奮闘。結果的にこの大会が最後の采配となった佐野比呂人監督がトヨタ自動車野球部の経験を伝え、ここまででたどり着けたもの。JR東北は昇り調子で都市対抗本大会でも大阪ガスとの試合で大逆転勝ちするなど2勝あげました。
さて、東北連盟会長大会が現在のような8企業チームで争う形態になって…何年経ちますか。東北の社会人野球である程度恒常的に野球が上手くなれる環境のあるのはここに並ぶ8チーム。そのなかで21世紀に入って都市対抗本大会に出場したのは6チーム、そこにJR盛岡、JR秋田、更に駒形や弘前アレッズ、エフコムなどクラブチームが激しく追い上げていく。そうやって東北の社会人野球が賑やかになっていくものと思います。
できるこったらJR秋田、JR盛岡両チームを倣ったようなチームも出てきてほしいなと思ったりもします。岩手はかつて「地域企業(宮城建設、太平洋セメント、岩手銀行)」or「大企業ではあるが岩手責任部分(アイワ岩手、東京製綱、JAいわて)」で形成したチームもありましたのでそのような。今の経済環境で厳しいのは分かりますがら宮崎・延岡市で「地域企業」が企業チームとして旗揚げした話も聞いたので。
同大会クラブの部と、2021年まとめを記して、完全に2022年へ引き継ぐつもりでいます。おつきあいいただきありがとうございました。