4、5月に行われた公式戦を追いかけて記述しています。都市対抗野球岩手県予選の後半戦は四回戦のシードチーム登場→東北予選に進出する3チームが決まるまでの様子を、岩手県野球連盟のホームページで出ていた情報をもとに雑感として記していきます。正式には準々決勝と書くのが正しいのですが拙稿では四回戦と記します。
▽四回戦 JR盛岡 9―2 矢巾硬式ク
JRは二回までに6得点を挙げると、三回は1点を失ったが、四回に2点を加え、七回にサヨナラコールドに持って行った。近年加入投手2人も登板。矢巾は満を持して主軸投手が登板したが、企業チームの壁は厚かった。
▽四回戦 MKSIBC 8―5 オール江刺
10年ぶりの優勝を目指す江刺と初の東北進出を目指すMKSIのつばぜり合いは激しいものに。八回にMKSIがだめ押し→裏に江刺が逆転→九回にMKSIが同点に追いつき延長戦に。10回は両者無得点に終わったが、11回にMKSIが大量4点をあげ逃げ切った。江刺は九回に追いつかれたのが惜しまれる。
▽四回戦 トヨタ自東 22―0 釜石野球団
▽四回戦 水沢駒形倶 30―0 盛友クラブ
前年都市対抗東北4位の駒形は立ち上がり初回に12点を挙げるなど三回までで25―0とリード。投げても左右のエースをはじめ主軸4投手が登板し、盛友に失点を許さず勝ち上がった。盛友は一気にペースを持って行かれ厳しい展開になるも、最後までひとつひとつのプレーは投げずに戦い抜いた。
第2週はこの通りの結果で、シードの位置にいた4チームが、第3週に東北進出3枠をかけて岩手県営球場で試合に臨みます。
▽準決勝 水沢駒形倶 7―6 JR盛岡
例年打倒トヨタ一番手をかけての戦いとなっているカード。駒形の先制→JRの逆転→駒形再逆転→JR追いついて延長戦に。10回も一点ずつを取り合っての意地のぶつかり合いは、最後駒形がサヨナラの1点をもぎ取り消し、決勝進出を決めた。
▽準決勝 トヨタ自東 9―2 MKSIBC
21年予選の最終週では18失点を食らったMKSIBCは絶対的エース以外の投手で強力トヨタ打線に立ち向かう。二度の大量失点イニングはつくったが、六回に2点を返すなど、前年よりも爪痕を深く刻んだ戦いをみせた。試合はトヨタ5投手継投で決勝進出。
▽第3代表決定戦 JR盛岡 8―1 MKSIBC
試合自体はJRがペースをつかみ、最終的に大勝という形にはなったが、MKSIも三回に1点を返し、もしやという空気にさせたあたりはトヨタ戦同様成長の爪痕刻むものとなった。JRは近年加入若手→成長を止めないエースの継投で東北進出を決めた。
前年東北予選での戦績を上回られたトヨタは、まずこの試合を勝ち切ることを意識し確実に点を積み重ねる。駒形は四回に1点を挙げたが、以降はトヨタの主戦投手陣の前にホームベースを踏ませてもらえず。トヨタが都市対抗県予選10連覇を達成し、岩手県営球場での最後の都市対抗を飾った。
なお、個人表彰についてですが、拙稿の方針で書きません。誰なのか興味のある方は岩手県野球連盟ホームページをご覧いただければと思います。また、球場そのものの思い出関しては別に記事を立てましたのでそちらもどうぞご覧くださいませ。
MKSIBCが前年以上にトヨタ、JRに迫った姿もありましたが、上位大会を数多く経験している3チームが東北進出ということに。なかなか追いつくのも簡単じゃありませんが、なんとか肉薄できる位置までは持っていって、そっから競り合いになれば…。野球やってる以上上手くなりたいなんてのは言うだけ野暮な話ですから。三十代半ばなっても自分のマックスを乗り越える投手だの、五十代半ばになっても企業チームと互角に渡り合える投手もいるわけですから、グラウンドに立ってる限りは諦めんと頑張っていきましょう。
あと応援合戦。今年もコロナの関係でできなかったのが残念ですが、来年新しい野球場で賑やかにできれば、と思っています。
次回は東北予選ですか…時間の関係上一括で掲載します。この特集はもうあと1回、記事制作が間に合ったら更に宮崎県の社会人野球に関する記事を入れます。おつきあいいただきありがとうございます。