MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

下記ランキング参加しています。にほんブログ村 野球ブログ 社会人野球へ
にほんブログ村
社会人野球ランキング

野球で培ったものは野球で発露を。他者を傷つける道具にされないために。

 ゆるくないことが重なり、野球はじめスポーツに向き合い、その中にいることが辛くなっていました。1ヶ月の間に気を取り直し、自分の中の切り分けも進み整頓できたので、間もなくその見解を出すことにします。

 8月15日は、大日本帝国が行った覇権主義侵略戦争が破綻し、ポツダム宣言で終了して76年になります。野球と戦争というテーマでも昔の資料をながめていますが、1930年代半ばの隆盛が一転、戦争の進展から日陰者にされ、やがて戦地で命を奪われる状態になる―たまたま条件が重なって、日本野球の命脈は保たれましたが、いずれ「野球もできない社会は生きづらい社会でもある」のは間違いないところです。
 人間が陥りやすい「脆さ」を知って、難儀な時代を再来させない。この事も心に置き、「社会の中にある野球」がよき居場所になるよう努めます。
 
               2021年8月15日 伊東  勉

東京五輪終了にあたっての声明。【2ブログ共通】

 東京2020オリンピックは8月8日に閉幕しました。今回五輪には批判的に対峙してきた者として見解を申し上げます。
一)東京五輪に対し、私は以下の理由で不信感を持っていました。
①五輪推進者により「国粋主義権威主義」に利用される危険性
②商業五輪のスタイルで選手など参加者本意の運営がないがしろにされている実情
3 それを改善していこう、という意思が見えないこと
 開催が決まって以降も経過を見守ってきましたが、上記問題が改善されたとはいえず、その過程の中で起こった新型コロナ感染拡大に対しても「開催有りき」で進められ、居住地域である日本国民の安全は顧みられませんでした。
2)五輪が終わり、日本選手団が最多のメダルを獲得したことをもって「五輪は盛り上がった、成功した」などとうたい、様々な不安から開催に反対した者に対しては「選手の活躍する場を奪う“朝敵”だ」などと攻撃がなされました。批判と中傷を一緒くたにして「批判=選手を誹謗中傷する輩」なる反対派攻撃に至っては鼻白むものがあり、不信感を増幅する因となりました。
3)五輪推進勢力が選手を盾にして、反対の位置にいる人の封じ込めを図っていたことについては厳しい目線を向けていました。それでも「現場」には、広い箇所からの目線を意識しての立ち振舞いを期待しましたが、今大会の選手団・現場サイドには権威主義、排外主義が侵食している様子も見えるようになりました。
 排外主義的な言動を通して応援する人を煽る行為
 必要以上のポジティブさを押し出して疑問的な意見を封じる言動
 近年の五輪の中で公平性が一番疎外された大会環境下にあって、それを良しとして言動を発する者
 「誹謗抽象に対する対応」を名分としての反対者攻撃
 中には意図的でなされたものでなく「結果的にそうなった」ものもありますが、それをも含めて自分の発言が社会にどのように影響を与えるかを考えない発言が目につきました。
 ライバル選手をも尊重すべき、というスポーツマンシップに則ってみた場合、恥ずべきものとしか言えない行為が続出してしまったことに猛省を求めます。
 加えて、これまで「推進勢力」と「現場」を分けて考えてきましたが、この手の行為が続くのであれば、「現場」に対しても厳しい批判を向けざるを得ない、と強く警告します。
4)IOC、JOC、東京都や日本政府含めた実行委員会といった五輪推進勢力は、五輪開催のためと、日本社会にあるソースを当たり前のように奪ってきました。殊に、コロナ感染下における医療リソースの収奪、多くの国から人が集まる「大きな人流」による感染拡大が危惧されていましたがそれを黙殺。対策もおざなりに。
 指摘に耳を傾けるどころか、反対派を敵視し荒ぶる行為の数々は、わずかにでも残っていた「オリンピック・スポーツへの信頼」を完全に失わせるものとなりました。
 「社会の中にスポーツがある」のでなく、「スポーツの世界が特権階級」と認識して立ち振舞いがなされるのなら、やがて衰退の道を辿るでしょう。
5)私は野球、ことに地域の中、社会の中に存在する野球―社会人野球を活動場所とし、スポーツに関わってきました。スポーツと社会の分断が進む、という危険性を持ち、当初に述べた理由で五輪に厳しい態度をとりました。今後も一スポーツ経験者として、スポーツと社会の共存共栄がなされるように努めます。
 
         2021年8月14日 伊東  勉

都市対抗野球岩手予選を前に、報告申し上げます。

 いつも拙稿ご覧いただきありがとうございます。
 第92回都市対抗野球岩手県予選が、週末31日から一戸町、軽米町、葛巻町で開幕します。1994年に岩手の社会人野球を知り、その次の年から直接関わるようになって27年。社会人野球の祖であり、集大成の都市対抗野球が開催される時期になると、胸躍る気持ちになったものでした。
 前回の記事をご覧になった通り、ある種の同調圧力に悪意のこもったブーストがかかった様子に閉口し、その精神状態のままスポーツの場・人の中にいること自体が辛くなってしまいました。
 考えすぎと思われるのでしょうが、「譲れないと思っている一線」をぶち壊しにかかられている状況の中、それをこらえて日常の生活を維持するのが精一杯で、無理に野球に向かうとフラッシュバックによる何らかの事故を起こす可能性があります。応援するチームの不参加もありましたが、たとえチームが参加していたとしても今の状態の私では、野球場に向かうことはできません。
 近隣金ケ崎町で行われる第2週に、資料としてパンフを買いに行く予定だけ作りますが、第二週までではそれだけです。

 今の私にとって野球場にいることが辛い。
 でも、なんとか辛いで止めたい。
 「嫌いになった」とは書きましたが、今はまだ完全に嫌いになっているわけではない。
 そういう状況の中でも日常の生活はしなければならず、必要なことはするために気持ちを落ち着かせる時間を増やさなければならないので、ブログ記事も休みます。
 2019年6月以来、何度も何度も襲ってくるこの精神状態。「完全に壊れてしまうと戻れない」状態になると、何とか完遂しようと思っている物事もできなくなるので、なんとか壊れないように努めます。
 
 グラウンドに立つ選手、関わられる皆様の健闘と健康を心より願います。なんとか色々折り合いつけて、大会第3週の準決勝・決勝行ける状態に戻れれば、というのを一つの目標に日々を生きていきます。
 端から見れば私は「社会人野球一ファン」で、どうでもいいことでしょうし、長ったらしい言い訳でしたがお付きあいいただきありがとうございました。
 
                  伊東  勉
 

都市対抗野球岩手予選が始まりますが、当面記事製作をしません。

すみません。「自分の中で譲れないもの」があり、それを維持して生きることで精一杯です。

本当は、都市対抗野球ぐらいは楽しみたかった。

今の私には

無理です。

野球を知って28年

野球(含めたスポーツ)を、心底嫌いになる日が来るとは思わなかった。

悔しい。

野球野球記事制作日記。高校野球順延/社会人野球は一関大会間近。

f:id:b-itoh1975:20210714025225j:plain1)高校野球。雨天順延が重なり母校扱いの船東試合見に行けず
 近年、天候が局所的に変動することが多く、その影響で雨天順延が相次いでいます。1球場延期のケース2回。他に全般的に順延もあり、日曜日開催のはずの母校扱・大船渡東高校の試合が水曜日に順延してしまいました。
 私の生活サイクルの中で、水曜日が一番厳しい日で、そこに仕事いつもの倍入ったので、残念ながら観戦見送らざるを得ません(10%ほど可能性残しますが)。現段階での注目チームの試合日程予定は文頭の表のとおりです。12日時点の予定と書いていますが、13日は予定2試合実施で、変化はないようです。
2)社会人野球―一関大会は今週末
 高校野球の戦いと並行して、北海道から関東地域のクラブチームが集まる一関市長旗大会は、今週末二日間の予定で開催されます。例年16チームで行われる大会ですが、東北地区で秋田、青森のチームが不参加。関東も栃木、群馬、千葉からの参加はなく、14チームで大会は行われます。大会に関する記事は金曜日深夜までにはあげますので、出たら見てやってください。
 ちなみに今回は原則無観客、見ることができるのは関係者のみということで、残念ながら私も見れません。初日の室根球場ブロックは山梨good・jobと全川崎(+盛岡球友倶)…興味ありましたが諦めます。
 ということでしばらくは仕事と体調不良の兄貴のフォローに回るとします。皆様もお気を付けてお過ごしください。

夏開幕。気仙地区、高田は勝利も大船渡、住田は敗退。そして、雑感。【2021高校野球】

f:id:b-itoh1975:20210711210558j:plain
 高校野球岩手県選手権、雨天順延も重なりましたが、11日は2試合行われ、リアス連合が僅差の試合を見せ、奮戦しました。今回は人数制限もありながら見ることはできる状態になっていますが、所用などもあり、実際見に行けるかは流動的です。
 文頭に図面で書いた通り、大船渡高校、住田高校は初戦で敗退し夏を終えました。特に大船渡高校は初戦がいきなり前年度優勝チームの一関学院との対戦ということもあり、勝ち方を分かっているチームを相手に集中攻勢を食ってしまったのは残念でした。

 話変わりますが…やっぱり学校野球部最後の試合というのは、特別な意識を持つもの。約2年間取り組んできたところの集大成ですから。私は小学校の時はあまり良い終わり方をしなかったんですが、中学、高校は一応最後の大会、試合に出させてもらいました。高校の時は全校応援の前でテンションだけは実力以上のものを出して(実力は相応に)あの場で戦えたというのは一生の思い出になっています。
 一方で。中学最後の試合、結果から言えば悔しいものに。最後の試合になったのは「スポ少大会(全国少年軟式野球大会)大船渡市予選」。中学野球部メンバーを3チームに分けてで出場。Bチームは3年控え選手を中心に形成したチームで、背番号2を私がつけることになりました。名目上は野球部第2捕手ではありましたが、単にノックの順番が2番目というだけで、正捕手がケガした場合は一塁にコンバートした元正捕手が試合に出場する、という前提で運営されていました。
 それがこの大会ではいきなり背番号2をつけ、生まれてはじめて捕手として試合に出た場がいきなり公式戦でしょう。投手の一人相撲は分かると思いますが、あの試合は捕手(伊東)の一人相撲。別な市内中学の控え選手で形成したチームに1―8の5回コールドで負けてしまいました。
 ただ試合に負けただけならともかく、試合が5回で終わってしまったので、試合には出たけど打席を回すことができなかったのが3人、試合出場すらならなかった選手を1人出てしまった。もうちょっと堪えていれば、その4人にも見せ所を作れたのに、それを自分の未熟さから潰してしまった…。31年を経たいまでも、自分の中の後悔としてずっと残っています。

 話を再び2021年に。高校野球を報じるサイトでは、選手一人一人の出場記録も残っていたので、それを眺めていると「打席を回すことができなかった3人」のうちの1人のご子息が代打で試合に出ていた。あとで画像も見ましたが、同じ試合に出るでも、打席に立つというのはチームメイトからの応援を背に受け、はっきりとした結果を出しに行ける場所なんですね。満塁という場面でその場に立てたということは本当に貴重なものだったと。
 もちろん勝って先に進んでそれ以上の結果を出せばより良いのでしょうか、実力を発揮する場に立てたことに「良かった」と。そして、この場に立つまでに、野球だけではなく一緒に頑張った同窓にも「お疲れ様」と労いたいです。
 
 いつの間にか、そういう視点で野球を見るようになりました。せめて10代後半の野球人には悔いのない人生を歩む礎を築いてほしい。野球という場が、それに役立つ場であるように居続けてほしい、という思いを持ちながら、これからも10代野球人の立ち居振る舞いを見て行こうと思います。
 冗長で、昔話混じりの話でしたが、おつき合いいただきありがとうございました。

釜石野球団が優勝。7月4日開催の三陸沿岸クラブ大会結果【2021社会人野球】

f:id:b-itoh1975:20210710194909j:plain
 遅れていた社会人野球記事・三陸沿岸クラブ大会の結果を記します。7月4日に宮古総合運動公園で行われた同大会決勝トーナメントには、3日のリーグ戦を突破した釜石、久慈、高田、宮古が出場。ワンデートーナメントで2代目王者を目指しての試合が行われます。試合結果は日本野球連盟・JABAHP(www.jaba.or.jp)を元に記します。

▽準決勝 釜石野球団 20―1 宮古倶楽部
 前日、予選リーグ2試合とも二桁得点の釜石は、この日も序盤から攻撃力を発揮。四回までに3度のビッグイニングを形成、長打11本の猛打で前日に続いて宮古を圧倒した。宮古は三回に1点を返したが、エースも打ち込まれ、なす術がなかった。
▽準決勝 久慈クラブ 8―1 高田クラブ
 前日はスコアレスドローで終わった両チームだが、この日は久慈が早めに打って出て初回に3得点。高田は五回に1点を返すが、久慈はその後小刻みに点を重ね、終わってみれば八回コールドで決勝進出。高田は連戦の疲労がたたったか。
▽決勝戦 釜石野球団 13―7 久慈クラブ
 3試合44得点の攻撃力を見ている釜石が、この試合も序盤から攻勢敵に出るも、久慈は打ち負けずに七回までに7―8と1点差に詰めるが、釜石がその後七、八回で5得点をあげ連覇を成し遂げた。

 さて。優勝するには2日連続で2試合を戦わなければならない形式となりました。それを制したのは釜石野球団。4試合で57得点と完全に波に乗った時の攻撃力はなかなか抑えられるものでありません。私の勝手な推測ですが、堅実性を重視する選手と強い力で攻撃力を発揮するタイプの選手と特徴と役割がはっきりしていて、それが噛み合って高い得点力を見せた、という印象があります。
 準優勝の久慈クラブ。実は近年加入選手がまとまって出ている試合を直接見ていません。去年のクラブ選手権は自分の試合以外はあまり見られなかったし、クラブ選手権の東北予選は入場禁止でしょ。だから全国大会に進出するまでになったチームというのはまだ未見。それでも「勝ち上がる」という行為が単発で終わっていない。去年のクラブ選、今春の東北予選、そしてこの大会と。さすがに先月の県クラブ選手権はきつかったでしょうが、だんだん強さの地固めが始まってるのかな、というふうに見ています。
 高田クラブは初日、住田に勝って、久慈とはスコアレスドロー。近年、苦戦する場面を目にしていますが、初日に関してはポテンシャル発揮できたかな、と見ています。後は選手の集合とか継続性とかというのに現れてくれば、手強いライバルになるには十分と。宮古はここ数年選手の異動が激しく、万全の体制で試合に臨むという部分で大変さが見えていますが、二日間3試合戦った経験を糧に。
 初日敗退の2チームのうち、住田硬式ク。6月の大会でケガした選手がどうなったのか不安は持ちますが、それ以上に注目されるとそれ相応に相手も構えてきます。それさどう向き合うか、というのがだんだん問われてくると思います。赤崎野球クラブについては後で単独で記事を起こします。

 今年はオリンピックを原因とした変則日程が響き、秋のクラブチームの公式戦がないという状況。その中でこういう濃い大会・試合がなされたのは今後につながる経験になったと思います。
 野球を続けるということが、コロナ感染だったり、あるいは東日本大震災で起きた影響もあり、簡単ではありませんが、なんとか地域の硬式野球をする場所を残し、それがまた野球を通じた盛り上がりにつながると思います。活動するチームの頑張りを願い項を終わります。

高校野球岩手大会2021開幕。気仙地区&連合チームの予定(210707時点)です。

 社会人野球の記事をまだ書ききれていませんが、今日から始まった高校野球岩手県大会について触れていきます。
 すでに開幕の1試合が行われ、高田高校が盛岡誠桜に勝ったという話が伝わっています。では、その他の気仙地区あるいは連合チームの試合予定を記します。
▽大船渡東高
 11日森山第2試合 久慈東高
 13日花巻第3試合 金ケ崎or水沢
▽大船渡高校
 9日県営第2試合 一関学院
 13日県営第3試合 久慈工業or一関修紅
▽高田高校
 7日県営第1試合 7―0盛岡誠桜
 12日県営第1試合 花巻東
▽住田高校
 9日花巻第1試合 水沢工業
 13日花巻第2試合 専大北上or盛岡第三
▽リアス連合(岩泉・山田・大槌)
 9日県営第3試合 花北青雲
▽内陸連合(北上翔南・岩谷堂・水沢農・前沢)
 11日花巻第2試合 遠野緑峰
南部連合(大野・種市・紫波総合)
 11日花巻第1試合 花泉高校
 …と、とりあえずは気仙地区&連合チームの試合予定を記しました。私は別件の用事もあり、また、観戦の条件が厳しくなっていることもあり、野球場で直に見届けられるのは2〜3試合ぐらいになるかなと、思っています。こういう状況の中でも、条件整えて野球の試合に臨む以上、これまでの経験をぶつけて試合という「己を発揮する」場で頑張り見せていただければと願います。
※連合チームの名称は伊東独自のものです。「南部藩連合」は強引すぎますが…。洋野町種市、同大野、紫波町共に八戸南部藩の領地。ただし紫波総合高校舎の在る箇所は八戸南部藩でなかったので、強引どころか駄々すべりです)
下記ランキングに参加しています。にほんブログ村 野球ブログ 社会人野球へ
にほんブログ村