MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

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公式戦最多勝は駒形、トヨタは「あと2勝」、東北に復活した赤崎-岩手社会人野球2023年のまとめ【社会人野球2023】

 いよいよ今週末、都市対抗野球岩手県予選が始まります。JABA岩手県連盟のブログでも組み合わせが紹介され、入場料に関してのご案内もされているのでご参考にしてください。私のブログでも土曜日の朝までには組み合わせ・見どころを記す予定でいます。今回の記事では昨年2023年に行われた岩手の社会人野球に関してのチーム毎まとめを記しています。

◇水沢駒形倶 22勝7敗

都市対抗県3位・東北第2代表二回戦、クラブ選県優勝・東北優勝・本大会二回戦、一関市長旗二回戦、県知事旗準優勝、東北連盟会長クラブの部県予選優勝・東北準優勝、岩手アマ王座決定戦準優勝

トヨタ自東 17勝10敗

都市対抗県優勝・東北第2代表四回戦、日本選手権東北最終一回戦、日立大会予選リーグ敗退、東北大会予選リーグ敗退、北海道大会予選リーグ敗退、東北社会人・大学対抗戦1勝、県知事旗優勝、定期戦優勝、東北連盟会長大会企業の部一回戦、岩手アマ王座決定戦優勝

◇オール江刺 12勝8敗

都市対抗県4位、クラブ選県準決勝・東北クラブカップ優勝・東北北海道交流大会一回戦、一関市長旗二回戦、県知事旗準決勝、東北連盟会長クラブの部県予選準優勝、岩手アマ王座決定戦準決勝

 

 2023年シーズンで2桁の勝利数を上げたチームから紹介です。

 昨シーズンで一番公式戦の勝ち星を上げたのは水沢 駒形倶。特にクラブ選手権で多く勝ち星を重ね、東北優勝勝ち取り数年ぶりの全国大会(+1勝)も経験。東北連盟会長大会では習志野の逆襲を許しましたが、全般的に厚い選手層で各種大会に参加し戦い続けました。

 トヨタ自動車東日本都市対抗東北予選で敗者復活戦を勝ち上がり、「あと2勝すれば全国」まで到達。メンバーの入れ替わりも進んで日本選手権予選で全国区チームの洗礼も浴びながら岩手県内では圧倒的な力を見せ続けています。

 オール江刺は都市対抗、クラブ選手権ともに上位進出まであと1勝というところで痛恨の敗戦を経験。それでも選抜されて出場した大会で自力を見せもしました。24年シーズンの逆襲を誓います。

◇釜石野球団 7勝6敗

都市対抗県一回戦、クラブ選県予選三回戦、三陸沿岸クラブ準決勝、県知事旗一回戦、東北連盟会長クラブの部県予選準決勝

◇久慈クラブ 7勝4敗

都市対抗県クラブ代表決定戦、クラブ選県予選二回戦、三陸沿岸クラブ優勝、東北連盟会長クラブの部県予選三回戦、岩手アマ王座決定戦一回戦

◇赤崎野球ク 6勝7敗

都市対抗県一回戦、クラブ選県予選準優勝、東北敗者一回戦、三陸沿岸クラブ予選リーグ、岩手アマ王座決定戦一回戦

◇JR盛岡 5勝8敗

都市対抗県準優勝・東北第2代表一回戦、日本選手権東北最終一回戦、県知事旗準決勝、定期戦準優勝、東北連盟会長大会企業の部一回戦、岩手アマ王座決定戦準決勝、JR支社大会は不明

◇盛友クラブ 5勝4敗

都市対抗県クラブ三回戦、クラブ選県三回戦、東北連盟会長クラブの部県予選三回戦、北上市長杯準決勝

矢巾硬式ク 5勝3敗

都市対抗県クラブ二回戦、クラブ選県予選二回戦、東北連盟会長クラブの部三回戦、北上市長杯優勝

 

 続いて年間勝利が5~7勝のチーム。釜石、久慈両チームは三陸沿岸クラブ大会の勝ち星も大きかったのですが、釜石は東北連盟会長大会の準決勝進出久慈クラブは各大会でまんべんなく勝ち星をあげたことで公式戦の勝ち数を伸ばしました。3年前に全国大会を経験した久慈、ここ数年大会優勝を多く経験している釜石がどう力をつけていくか。

 JR盛岡は今シーズン公式戦は13試合の経験。力量そのものは比較的まとまって活動できる形態を持ってるだけあって維持していますが、県内大会で決勝戦まで進めず敗れる経験も。投手陣の入れ替わりもあるようで、どう新しいシーズンに臨んでくるか注目します。

 シーズン5勝の盛友クラブは各大会で安定的 に勝ち星をあげシーズン勝ち越し。矢巾硬式クは夏まで苦戦を強いられていた部分もありましたが、締めくくりの北上市長杯で優勝。大きな成果を上げました。

 ここにあげたクラブチームは駒形や江刺といった実績あるクラブチームにどう 向き合うか。JR盛岡は東北5強相手に戦う力を再構築していくという意味で2024年は大切なシーズンになりそうです。赤崎野球クは後程。

◇MKSIBC 4勝5敗

都市対抗県一回戦、クラブ選県準決勝・東北クラブカップ本大会一回戦、一関市長旗一回戦、東北連盟会長クラブの部県予選二回戦

◇盛岡球友倶 4勝4敗

都市対抗県一回戦、クラブ選県三回戦、東北連盟会長クラブの部県予選三回戦、北上市長杯二回戦

◇一戸桜陵ク 4勝4敗

都市対抗県クラブ代表決定戦、クラブ選県予選三回戦、東北連盟会長クラブの部県予選二回戦、北上市長杯準決勝

◇オール不来方 4勝3敗

都市対抗県クラブ二回戦、クラブ選県二回戦、東北連盟会長クラブの部県予選準決勝

◇高田クラブ 3勝4敗

都市対抗県クラブ二回戦、クラブ選県予選一回戦、三陸沿岸クラブ準優勝、岩手アマ王座決定戦一回戦

 

 シーズン3~4勝のチーム。MKSIBCは近年都市対抗のシードに選出されるなど岩手県2強を追いかける存在と目されているチームに。クラブ選では駒形にあと一歩まで迫りましたが、東北レベルの強豪と戦う大会では勝ち星をあげることができませんでした。盛球は都市対抗以外の各大会で勝ち星を。野手陣は成熟の域にいるだけに、投手陣の構築が待たれるところ。

 昨年大苦戦した一戸は各大会で堅実に勝つ復調。特にクラブ選手権ではオール江刺にあわや、というところを見せました。「おらが街チーム」の代表格として今年はどう戦うか。オール不来方は何と言っても東北連盟会長大会の準決勝進出が目立ちました。前年秋で活躍を示したチームは今年の躍進も期待されます。高田クラブは三陸沿岸大会で準優勝しましたが、シーズン通じての戦いに生かせなかったのが残念でした。

◇住田硬式ク 2勝5敗

都市対抗県クラブ二回戦、クラブ選県予選二回戦、三陸沿岸クラブ準決勝、東北連盟会長クラブの部県予選二回戦

◇北上REDS 2勝4敗

都市対抗県クラブ二回戦、クラブ選県予選二回戦、岩手県知事旗一回戦、北上市長杯二回戦

◇遠野クラブ 1勝4敗

都市対抗県クラブ二回戦、クラブ選県予選二回戦、東北連盟会長クラブの部一回戦、北上市長杯二回戦

◇黒陵クラブ 1勝3敗

クラブ選県予選一回戦、東北連盟会長クラブの部一回戦、北上市長杯二回戦

 シーズン1~2勝のチーム。東北大会進出権を再び-を目指す住田でしたが、三陸沿岸大会で赤崎に勝つものの潜在能力を戦績に結べなかったのは悔しかったと思います。北上REDSはクラブ選手権、北上市長杯でそれぞれ1勝、同じ北上市の黒陵クラブも北上市長杯の1勝で足跡を刻みました。遠野クラブは楽しみな新人選手も入り投手陣の形が見えましたが、都市対抗での大敗が響いた格好にも見えました。ここからどうも巻き返すか見ものです。

 

◇花巻硬友倶 0勝4敗

都市対抗県クラブ二回戦、クラブ選県予選一回戦、東北連盟会長クラブの部二回戦、北上市長杯一回戦

◇一関BBC 0勝4敗

都市対抗県クラブ二回戦、クラブ選県予選一回戦、一関市長旗一回戦、東北連盟会長クラブの部県予選一回戦

宮古倶楽部 0勝4敗

都市対抗県クラブ二回戦、クラブ選県予選一回戦、三陸沿岸クラブ予選リーグ

◇滝沢スイカーズ 0勝3敗

都市対抗県一回戦、クラブ選県予選一回戦、東北連盟会長クラブの部一回戦

◇前沢野球倶 0勝2敗

クラブ選県予選二回戦、東北連盟会長クラブの部二回戦

◇雫石クラブ 0勝2敗

クラブ選県予選一回戦、東北連盟会長クラブの部県予選二回戦

◇福高クラブ 0勝2敗

クラブ選県予選一回戦、東北連盟会長クラブの部二回戦

◇盛岡倶楽部 休部中

 最後は昨年度公式戦未勝利に終わった7チーム。 2010年代に比べると大会がが1つ減った(クラブカップが独自予選でなくなった)こともあり、各季節の大会で勝ち星をあげないと…という状況にも陥ります。

 多くの勝ち星を比較して取り扱う記事では同勝ち数の場合敗戦数が多いチームを下位にする傾向がありますが、私は同敗戦数が多いチームを上に書くことにしています。なぜか言えば「それだけ多くの試合に臨んで/挑んできた」に尽きるのではないでしょうか。

 花巻、一関は主要大会+アルファに出場し挑んできましたが勝ち星に届かず、宮古は夏までの大会で今シーズンを終えました。都市対抗に参加せずクラブ選手権から出場したという前沢、雫石、福高の3チームも未勝利。それでも福高は休部から戻ってきましたし、雫石もSNSで着実な活動をしている様子を見ています。上位大会も経験しているチームも多く、復権に期待します。滝沢スイカーズは不戦敗(前沢、福高も)もあったのが残念でした。折角の機会、グラウンドでお目にかかれれば、と願っております。

 盛岡倶楽部は休部状態が続いているのが寂しいところ。盛倶出身で他カテゴリーの野球に尽力されている方も多いので熱意は存じています。大変な状況ですが活路を見いだしていただければと願うところです。

 

 最後に赤崎野球クラブ。

 2019年頃から経験試合数が少なくなり、2020年は3大会、2021年は三陸沿岸大会に参加したのみで実質全休。それでも2022年にフルシーズン参加を取り戻し三陸沿岸大会で準優勝。23年は三陸沿岸大会こそ苦杯を喫しましたが、都市対抗→クラブ選とぎりぎりの人数ながら勝ち抜き、約10年ぶりにクラブ選東北大会進出という成果を出しました。実績が評価されて今年は参加する大会も増えましたが、選出された意に応えられる戦いをしていきたいと思ってます。

 なお、拙稿の方針により個人表彰選手の記載を控えております。原則的に表彰選手というのは各種大会で決勝戦に進出したチームのみですが、そういう形に現れる部分じゃなくても、それぞれ選手・関係者の人生の中に野球を組んで入れ、野球の試合に臨んで自分の表現をしていくこと自体貴重なものです。そういう戦い・立ち振る舞いを2024年もしていければと願うものです。

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