今回の社会人野球の記事は3つでお送りいたします。情報元は一球速報ホームページ(https://baseball.omyutech.com/)より。真ん中の記事は開催されていたことを全く掴んでいなかったので、試合結果のみ出ていたのをびっくりしました。駆け足ですがどうぞおつきあいください。
1 日本選手権東北最終予選
夏の悔しさを秋で晴らす―TDK本大会進出
試合前半は両チーム得点なく進むかと思われた五回に日本製紙石巻が先制。六回にも1点をあげペースをつかむかと思われたが、六回裏に七十七が大量4点をあげ逆転。「次の1点」の攻防になった八回に1点をもぎ取った七十七が決勝進出を決めた。
▽準決勝 TDK 5―4 JR東北
こちらも試合前半は両チーム大人しく折り返したが、六回にTDKが2点を先制すると、九回にJR東北が3点を返し逆転…もすぐ裏にTDKが追いついて延長タイブレークに。10回表JR東北は1点を加点したが、その裏TDKがランナーをためた後に2点タイムリーで逆転サヨナラ。劇的に決勝に進出した。
各チームの力量が接近している中接戦が期待されたカード。実際この試合も三回にTDKが先制し、五回に七十七が1点を詰めたところまでは接戦だったが、TDKは六回に4点を加えたところから様相が変わり、八、九回にも合計3点を奪い一気に大差をつけた。七十七銀行は六回以降反撃ができず、TDKが都市対抗の借りを返して本大会出場を決めた。
当日リアルに記述することができませんでした。そこのところお詫びいたします。
TDKは「夏の悔しさを秋で晴らす」という強い意思表示の現れでした。もともと今年は戦力増強で注目を集めたチーム。数年前は6強の中でも一番厳しい立場に置かれていたチームがここまで来た。ほんに見事でした。
一時期この大会は、近い県のクラブチームを招き、かつての青森市長旗大会同様青森県内チームの腕を磨く場として設定されていましたが、コロナ感染の拡大で県外地区との交流は厳しく制限され、さらに今年は2チームがいなくなりました。現在青森で活動するアレッズ、全弘前、ブリザード3チームでのリーグ戦は7イニング制で行われました。
第2試合は第1試合勝者のアレッズがそのまま登場し、今年のクラブ選手権東北予選挑戦が1つの自信になった全弘前と対戦。アレッズが二回までに2―0と先行。全弘前は三回に1点を返すが、五回に1点をあげたアレッズが逃げ切り、2連勝・優勝を決めた。
毎日新聞の新聞掲載が 縮小されていていることにどうにも、という思いで、自分の住んでいる岩手県だけじゃなく両親に関わる青森と山形を自分のブログで記すようにしています。まあ、要は“おせっかい”ですが。青森は52年前、山形は48年前に再び灯した硬式社会人野球の火を消したくないという思いも手伝っての行動です。
3 日本選手権中国予選―日鉄ステンレス、山口県勢久しぶりの全国舞台へ
かつて山口県には東洋紡岩国があり、協和発酵があり、新日鉄光があり…もっと深くまで遡れば今のベイスターズの前身ともいえる大洋漁業もあり、山門鉄工所などいろんな特色ある企業チームがありましたが、それら チームが活動を止め、新日鉄光もは光シーガルスという名前でクラブチームに変更。防府ク→山口きららマウントG→山口防府クや岩国五橋、空自防府、海自岩国のクラブチームの奮闘はありますが、広島、岡山の強豪チームには苦戦し、都市対抗の二次予選進出すらままならぬ状況が続きました。
近年、光シーガルズが日鉄ステンレス野球部として企業チーム復帰しましたが、「道のりは厳しい」と見ていました。しかし、企業復帰数年でそれを突破した。クラブ野球選手権でのショウワコーポレーションもそうですが、これまでの大きい壁を突き抜けた箇所は、「俺等でもできる」からの活発化につながります。日鉄ステンレス野球部に関わる皆様、本当におめでとうございました。