MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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クラブ野球選手権東北予選1日目の結果と2日目のみどころ―スポットは大崎にあてます。【2022社会人野球】

 今日は。都市対抗野球は今日決勝戦が行われ、横浜市ENEOSが前年度優勝東京ガスを破って優勝を成し遂げました。ENEOSには花巻東高校出身の加藤投手が在籍。準決勝は途中まで好投を見せましたが、今日はちょっと苦い思い出になりましたね。ほんでも優勝に貢献したのは間違いありません。おめでとうございました。東北代表、初出場ロキテクノなどと併せて後ほどお伝えいたします。

 さてメインです。クラブ野球選手権二次東北予選大会は、29日一回戦と二回戦あわせて6試合が大曲、サンスポーツランド協和両球場で行われました。その結果について一球速報ページ(https://baseball.omyutech.com/)をもとに雑感を記します。
▽一回戦 エフコムBC11―5 大崎トリプルクラウン
 最終的には経験の差で大崎を突き放したエフコムだったが、大崎も食らいつき安打数ではほぼ互角に渡り合うなど健闘を見せた。先制はエフコムも、大崎が五回までに4点をあげ逆転。エフコムが六回に3点を返し再逆転、九回に4点をあげ突き放し一勝。
▽一回戦 オール江刺 6―5 全白河クラブ 
 福島県準優勝で久しぶりの本大会進出に執念燃やす白河。その意気込みを初回の攻撃に持っていき5点先制でペースを握る。江刺は三回から徐々に追い上げを見せ七回にに中軸打線の攻撃で白河を逆転。投げては二回からリリーフした新興の投手が試合を落ち着かせ、見事な精神力を見せて初戦を突破した。
▽二回戦 ゴールデンリバース 13―1 鶴岡野球ク
 東北での戦いが多い鶴岡だが、投手陣を中心にメンバーの変遷は進み、この日に集合した選手は奮闘し初回に先制点をあげるが、リバースがその裏に5点をあげるとその後三回までに12得点の猛攻で試合の流れを一気に持って行き、4投手継投、17安打で勝ち切り準決勝に進出した。
▽二回戦 東北マークス 7―4 水沢駒形倶
 この日一番注目の東北クラブ上位を争うカード。接戦も予想され、事実四回表までは競り合いも、マークスの四回攻撃は流れを覆し、6連打を5得点でリード。駒形はこのままで終わらず、五回に本塁打などで3点あげ流れを引き戻そうとしたが、マークスエースに抑えられ無念の敗戦となった。
▽二回戦 弘前アレッズ 6―4 エフコムBC 
 ここ数年東北クラブチームで旋風を巻き起こし、近年はコロナ禍に巻き込まれてしくじたる思いをしていた両チームが思い切りぶつかった。先制はエフコム→アレッズが逆転→エフコムが八回に再逆転しこのまま決まるかと思わせたが、アレッズは九回に劇的な逆転劇を見せ、10安打ずつの打撃戦を制した。
▽二回戦 オール江刺 8―3 オールいわき
 東北トップを追いかける2チームの激突は点の取り合いとなったが、要所で一歩上回った江刺が予想以上の差をつけ準決勝に進出した。先行する江刺に追いすがったいわきだか、2点取った直後の六回裏に2点を奪われたのが響いた。江刺は他地域・カテゴリの野球を経験した2投手で逃げ切った。

 ―と、いうことで一球速報ページスコアの部分表記をもとに雑感を記してきました。今回は大崎トリプルクラウンにスポットを当てます。
 宮城県のクラブチームは東北マークスが一歩抜けていて、それを追いかけるのが東北福祉大→TFUクラブ、伝統校を基礎に形成している青葉クラブ、長年の活動歴のある白山クラブ、学生も多く入っているHOKUTO―BC。この3チームは近年クラブカップ含め東北レベルで戦っています。大崎トリプルクラウン宮城県最古参の石巻日和倶などとともに地元の硬式野球の受け皿に。大会ではすぐマークスとかTFUと対戦となって…で、なかなか大変な状況だども、活動し続けている様子を各サイトで視認してきました(なお、クラブカップなどの県予選調査が万全にできなかったことをおことわりします)。
 今回宮城県予選ではTFUクに競り勝って東北進出。東北での戦いを長く経験するエフコムに最後上回れましたが、この舞台で闘う経験は貴重なもので、それがチームにとって、またチームに居る選手にとっていい影響が来ればいいかな、と思っております。これからの活動頑張ってください。

 組み合わせの一回戦=即敗退ゾーンの敗退チームは上記大崎に全白河ク。また別な機会でお目にかかりましょう。以下は30日に行われる試合の見どころです。
《大曲野球場 9時前開始予定》 
▽準決勝 弘前アレッズ―ゴールデンリバース
 終盤に競り勝ってきたアレッズは緒戦エースが奮闘。この試合では近年成長中の投手が見せ場を作れるか。二刀流に発眼した選手に注目。一方リバースは攻撃陣が地力を発揮して初戦快勝。脅威となる投手がまだ控えているので実戦で手応えを得たい。
▽準決勝 東北マークス―オール江刺
 厳しい戦いを集中打で押し切ったマークスは二日連続で奥州市のチームとの対戦。2本柱と目される投手が両方登板したが連戦対応は利く。チームの熟練度をより増したい。江刺は県予選から宿題を一つずつクリアし、全国舞台への道を敷いてきた。投手はフル稼働が予想されるだけにベンチワークも試されそうだ。
《サンスポーツランド協和 9時前開始予定》 
▽敗者復活一回戦 エフコムBC―鶴岡野球ク
 初日は勝利まであと一歩と迫ったが最後にどんでん返しをくらったエフコム、鶴岡も初日は大量失点を受けて破れた。どちらも気持ちの整頓をどうつけて戦うか、初日の影響力をどう超えるかがカギになりそう。
▽敗者復活一回戦 水沢駒形倶―オールいわき
 オールいわきも二日連続で奥州市代表との対戦となる。前日は最後突き放されてしまったがこの日は駒形にどう食らいつくか。レギュラー陣の攻撃力は見劣りしない。一方駒形は前日集中打で敗れはしたが「悪い負け方」ではないと目されるので、リスタートをきれいに決めていきたい。試合に臨む体勢を作る上で投手陣の選手集合を万全に。
 ―と、書かせていただきました。準決勝の勝者は本大会出場権を得ます。
 明日も天気がどうなるか、今夏は特に午前一気に気温が上がりますのでその部分を気をつけてお過ごしください。おつき合いいただきありがとうございました。
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