今日は。18、19日に行われた試合の結果を、JABAHP(jaba.or.jp)の情報を基に記載していきます。
《花巻市営球場・19日》
◆トヨタ自東 11−0 一戸桜陵ク
知事旗大会では苦杯を喫している一戸。四回までは0−2と食らいついていたが、トヨタは五回に2点を入れると、後半戦に計7得点で突き放し、新鋭千葉→新人赤堀とつなぎコールドに。一戸は後半の入りに悔いを残した。
◆オール江刺 4−3 矢巾硬式ク
矢巾硬式クが前年後半に見せた勢いで激しくオール江刺に迫ったが、江刺が左右のエース登板で特俵を踏ん張り準決勝進出。矢巾は細川→岩舘→南幅とつなぎ、打線も後半猛追したが機先利いた江刺の前に一歩届かなかった。
◆トヨタ自東 12−0 オール江刺
江刺は左変則関、トヨタ自東はJABA大会で経験積んだ鷹羽が先発。四、五回に計5点あげたトヨタが六回にも5点をあげ、菅原→佐々木とつなぎ江刺打線を完封、東北行きを決めた。江刺はエラーの多さも失点数に影響したか。
《岩手県営球場・19日》
◆水沢駒形倶 10−1 盛友クラブ
水沢駒形倶が序盤からコンスタントに得点を重ね、投げては酸いも甘いも噛み分けた斎藤、宮崎が継投、再起をかける盛友にコールド勝ち。盛友は中盤に試合を落ち着かせ、七回に1点返したが試合の大勢を変えるには至らなかった。
◆JR盛岡 7−1 遠野クラブ
三回までスコアが動かなかったが、四回にJR盛岡が一気呵成の攻撃を見せ6得点。七回にも1点をあげ投げてはベテラン寺田→伊藤と継投し逃げ切った。遠野は六回に1点返したが四回のディフェンスが響いて敗れさった。
◆JR盛岡 3−2 水沢駒形倶
延長10回タイブレークにもちこんだ熱戦は、JR盛岡が機を活かしサヨナラ勝ち。JRが駒形高橋の立ち上がりを突き先制。中盤に駒形が逆転したが八回にJRが追いついた。JRはサイドハンド、駒形はジグザグ継投で対抗し紙一重の熱戦だった。
↑槻舘捕手の漢字を間違えていました。申し訳ございません。
(仕様により修正利かず 5月24日・記)
《花巻市営球場・19日》
◆【第3代表決定戦】水沢駒形倶 5−0 オール江刺
東北行き3つめの椅子をかけての“奥州市代表決定戦”、三回に先制した駒形が、後半戦の入りにも2点奪い、馬場以下ジグザグ継投で完封し東北行きを決めた。江刺は駒形のタイプの違う4投手に目先を変えられ、7年ぶりの東北はならず。
JR盛岡が猛烈なアタックをしかけ、JRとしての初優勝を狙ったが、トヨタ自東が九回に追いつくと、延長十一回に新人選手の活躍から代打大谷がつなぎをつけ、相手ミスを引き出しサヨナラ勝ち。JRは長鈴が奮戦したが惜しくもとどかなかった。
個人表彰は下記の選手です。敬称略。
吉橋 幸治(トヨタ東・最高殊勲選手賞)
赤澤 裕介(JR盛岡・敢闘賞)
鷹羽 信貴(トヨタ東・新人賞)
鳥谷部勇樹(JR盛岡・特別賞)
雑感…まずはトヨタ自東からですか。今大会を見て最初に思ったのは「第2世代の芽吹き」。2012年に始動してから今年で8年目。大谷龍太君の14年目は別として、創設期から在籍している選手も25から30歳と「もう少し経ったらバトンを渡す側」に差し掛かります。陸上のリレーもスピード乗っている内に渡すのが良い形言われますが、トヨタ自東も投手で鷹羽、赤堀、野手で斎藤、桜庭の各選手が活躍する場面をつくりました。千葉、原田両選手を含めチームの形をどう作っていくか、取り組みを注視していきます。
JR盛岡。盛岡球友倶に苦戦する様子を聞いたときは驚きましたが、実戦たたかう中でリズムをつくり、トヨタ自東戦では「あと一歩」まで詰めました。96年秋に復活後は「まず県大会戦える力」→「東北大会に進む力」→「東北6強に勝つ力」を、と20年かけてステップアップ。復活三年目頃の“スタメン平均20歳”だった頃のメンバーが指導陣に回りました。どう歩むか見ましょう。
水沢駒形倶。これまで練習場に使っていた野球場が閉鎖となり、駒形の強み「毎日の早朝練習」の環境が変わった、という話に驚きました。しかし、歴史を見ればこれまでも「在籍職場の縮小による選手の異動」や「県南バス(いまの岩手県交通)野球部創立」による大幅な変動も経験しました。加藤武監督をはじめとした新たな取り組みで「クラブを越えるクラブチーム」をつくるか。
その駒形に苦杯を喫したオール江刺。去年新人でレギュラーだった選手が控えに回るほどの層の厚さ。意識の高さは分かっていますが、トヨタ自東に跳ね返される結果に。「エラーすることができなかった」自分等と比べると「エラーする位置にはつけている」部分(具体例あげれば「抜かれてヒットにされる」→「追いつくことはできたが…」)「まだ追いかけにゃあかん」と思わされました。
ベスト4は矢巾硬式ク、一戸桜陵ク、遠野クラブ、盛友クラブ。去年の不完全燃焼からのリベンジ図る盛友以外は「見せどころ見せた」チーム。JR盛岡に食らいついた盛岡球友倶とあわせると「このチームに挑んでいかにゃ、クラブ選手権やクラブカップで“次の舞台”行けないんだな」と。
野球の見方は人それぞれで、ネット掲示板で刺さる書かれ方もされ、ささくれだってしまいましたが、一番の基本にかえって「野球をする目的は色々あるけど、一番の基本は“目の前の試合を必死に勝ちに行く”ことが肝心だ」(約20年前の野球漫画「隠し球ガンさん(画・やまだ浩一、 作・木村公一両氏)」より)と、ここを軸にしてこれからも関わり、見届けていこうと思います。
今日は長・長・長文にしてしまいました。おつきあいいただきありがとうございました。