MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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トヨタ自東とJR盛岡、水沢駒形が東北予選進出決定。都市対抗野球岩手予選4、5日目結果と雑感。【2019社会人野球】

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結局今回花巻球場に行けなかったので17年の高校野球で撮ったものを貼り付けておきます。

 今日は。18、19日に行われた試合の結果を、JABAHP(jaba.or.jp)の情報を基に記載していきます。

花巻市営球場・19日》

トヨタ自東 11−0 一戸桜陵ク

 知事旗大会では苦杯を喫している一戸。四回までは0−2と食らいついていたが、トヨタは五回に2点を入れると、後半戦に計7得点で突き放し、新鋭千葉→新人赤堀とつなぎコールドに。一戸は後半の入りに悔いを残した。

◆オール江刺 4−3 矢巾硬式ク

 矢巾硬式クが前年後半に見せた勢いで激しくオール江刺に迫ったが、江刺が左右のエース登板で特俵を踏ん張り準決勝進出。矢巾は細川→岩舘→南幅とつなぎ、打線も後半猛追したが機先利いた江刺の前に一歩届かなかった。

トヨタ自東 12−0 オール江刺

 江刺は左変則関、トヨタ自東はJABA大会で経験積んだ鷹羽が先発。四、五回に計5点あげたトヨタが六回にも5点をあげ、菅原→佐々木とつなぎ江刺打線を完封、東北行きを決めた。江刺はエラーの多さも失点数に影響したか。

岩手県営球場・19日》

◆水沢駒形倶 10−1 盛友クラブ

 水沢駒形倶が序盤からコンスタントに得点を重ね、投げては酸いも甘いも噛み分けた斎藤、宮崎が継投、再起をかける盛友にコールド勝ち。盛友は中盤に試合を落ち着かせ、七回に1点返したが試合の大勢を変えるには至らなかった。

◆JR盛岡 7−1 遠野クラブ

 三回までスコアが動かなかったが、四回にJR盛岡が一気呵成の攻撃を見せ6得点。七回にも1点をあげ投げてはベテラン寺田→伊藤と継投し逃げ切った。遠野は六回に1点返したが四回のディフェンスが響いて敗れさった。

◆JR盛岡 3−2 水沢駒形倶

 延長10回タイブレークにもちこんだ熱戦は、JR盛岡が機を活かしサヨナラ勝ち。JRが駒形高橋の立ち上がりを突き先制。中盤に駒形が逆転したが八回にJRが追いついた。JRはサイドハンド、駒形はジグザグ継投で対抗し紙一重の熱戦だった。

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トヨタ戦でも長打を放ち食らいついた一戸・築館捕手(18年撮影)と、第一週で本塁打を放った盛友・中屋選手(15年撮影)。

↑槻舘捕手の漢字を間違えていました。申し訳ございません。

(仕様により修正利かず 5月24日・記)

花巻市営球場・19日》

◆【第3代表決定戦】水沢駒形倶 5−0 オール江刺

 東北行き3つめの椅子をかけての“奥州市代表決定戦”、三回に先制した駒形が、後半戦の入りにも2点奪い、馬場以下ジグザグ継投で完封し東北行きを決めた。江刺は駒形のタイプの違う4投手に目先を変えられ、7年ぶりの東北はならず。

◆【決勝戦トヨタ自東 5−4 JR盛岡

 JR盛岡が猛烈なアタックをしかけ、JRとしての初優勝を狙ったが、トヨタ自東が九回に追いつくと、延長十一回に新人選手の活躍から代打大谷がつなぎをつけ、相手ミスを引き出しサヨナラ勝ち。JRは長鈴が奮戦したが惜しくもとどかなかった。

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豊富な投手陣でジグザグ継投を見せた駒形投手陣の一人松本投手と、決勝戦で好リリーフを見せたJR長鈴選手。

 個人表彰は下記の選手です。敬称略。

 吉橋 幸治トヨタ東・最高殊勲選手賞)

 赤澤 裕介(JR盛岡・敢闘賞)

 後藤 洋祐トヨタ東・首位打者賞)

 鷹羽 信貴トヨタ東・新人賞)

 鳥谷部勇樹(JR盛岡・特別賞)

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今回は最優秀の吉橋、敢闘賞の赤澤両選手の写真を掲載します。

 雑感…まずはトヨタ自東からですか。今大会を見て最初に思ったのは「第2世代の芽吹き」。2012年に始動してから今年で8年目。大谷龍太君の14年目は別として、創設期から在籍している選手も25から30歳と「もう少し経ったらバトンを渡す側」に差し掛かります。陸上のリレーもスピード乗っている内に渡すのが良い形言われますが、トヨタ自東も投手で鷹羽、赤堀、野手で斎藤、桜庭の各選手が活躍する場面をつくりました。千葉、原田両選手を含めチームの形をどう作っていくか、取り組みを注視していきます。

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左が桜庭(ピンボケすみません)、右が斎藤両選手。新聞記事によると決勝戦で活躍した模様。新たな好敵手となりそうです。

 JR盛岡。盛岡球友倶に苦戦する様子を聞いたときは驚きましたが、実戦たたかう中でリズムをつくり、トヨタ自東戦では「あと一歩」まで詰めました。96年秋に復活後は「まず県大会戦える力」→「東北大会に進む力」→「東北6強に勝つ力」を、と20年かけてステップアップ。復活三年目頃の“スタメン平均20歳”だった頃のメンバーが指導陣に回りました。どう歩むか見ましょう。

 水沢駒形倶。これまで練習場に使っていた野球場が閉鎖となり、駒形の強み「毎日の早朝練習」の環境が変わった、という話に驚きました。しかし、歴史を見ればこれまでも「在籍職場の縮小による選手の異動」や「県南バス(いまの岩手県交通)野球部創立」による大幅な変動も経験しました。加藤武監督をはじめとした新たな取り組みで「クラブを越えるクラブチーム」をつくるか。

 その駒形に苦杯を喫したオール江刺。去年新人でレギュラーだった選手が控えに回るほどの層の厚さ。意識の高さは分かっていますが、トヨタ自東に跳ね返される結果に。「エラーすることができなかった」自分等と比べると「エラーする位置にはつけている」部分(具体例あげれば「抜かれてヒットにされる」→「追いつくことはできたが…」)「まだ追いかけにゃあかん」と思わされました。

 ベスト4は矢巾硬式ク、一戸桜陵ク、遠野クラブ、盛友クラブ。去年の不完全燃焼からのリベンジ図る盛友以外は「見せどころ見せた」チーム。JR盛岡に食らいついた盛岡球友倶とあわせると「このチームに挑んでいかにゃ、クラブ選手権やクラブカップで“次の舞台”行けないんだな」と。

 野球の見方は人それぞれで、ネット掲示板で刺さる書かれ方もされ、ささくれだってしまいましたが、一番の基本にかえって「野球をする目的は色々あるけど、一番の基本は“目の前の試合を必死に勝ちに行く”ことが肝心だ」(約20年前の野球漫画「隠し球ガンさん(画・やまだ浩一、 作・木村公一両氏)」より)と、ここを軸にしてこれからも関わり、見届けていこうと思います。

 今日は長・長・長文にしてしまいました。おつきあいいただきありがとうございました。

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