MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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2017社会人野球−今年も岩手を牽引したのはトヨタ東・水沢駒形。過渡期JR、江刺に壁突破盛友…赤崎も一大会優勝。

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 今日は。社会人野球特集最終段は「岩手県社会人野球チームの一年の戦績」を記載します。チームの記載の順番は公式戦勝利数→同じの場合は試合数の多い順。

▽水沢駒形倶 15勝9敗 知事旗二回戦、都市県三回戦、クラブ選県優勝、同東北3位、同本大会ベスト8、秋季クラブ優勝、毎日旗準優勝、一関一回戦、東北連盟クラブ準優勝、北上準優勝、アマ王座準優勝【表彰選手】長原拓(クラブ選県MVP、同首位打者、秋季クラブ首位打者、B9)齋藤研志郎(秋季クラブMVP、アマ王座敢闘)吉田幸太(北上首位打者、B9)松本利隆(北上敢闘)松本智広(東北連盟敢闘)松岡透(年度新人)馬場敏次(年度会長特別)及川正勝(年度最優秀監督)

トヨタ自動車東日本 14勝9敗 知事旗優勝、JABAべ杯予選リーグ、JABA東北予選リーグ、都市対抗県優勝、同東北第二代表二回戦、岩手定期優勝、日本選手権東北二回戦、秋季企業優勝、毎日旗優勝、東北連盟企業一回戦、アマ王座優勝【表彰選手】阿世知暢(都市県、知事旗、秋季企業MVP、岩手B9)小野勝司(都市県特別、アマ王座特別、岩手B9)羽田野恭平(定期MVP、B9)大谷龍太(秋季企業首位打者、アマ王座首位打者)大澤永貴(都市県新人)、佐々木大和(アマ王座MVP)

 まずは岩手社会人野球を支えるトヨタ、駒形両チーム。各々のカテゴリでトップランナーとして奮闘しました。去年全国に届かなかった駒形は、特に投手陣の層を増しクラブ選本大会、東北連盟準優勝、アマ王座でも富士大を破りました。トヨタ自東は県内公式戦では5大会優勝。居る選手がローテーションを組み総力あげて勝つ姿勢を見せました。その中で村上や佐竹、佐々木各選手が活躍見せる場面も。あとは僅差の壁を破って先達チームを越え東京ドームを狙います。

▽オール江刺 8勝7敗 知事旗二回戦、都市県二回戦、クラブ選県準優勝、同東北一回戦、一関二回戦、秋季クラブ準優勝、北上準決勝【表彰選手】村岡康仁(県ク選敢闘、B9)千葉拓(秋季敢闘)

▽盛友クラブ 8勝7敗 都市県二回戦、クラブ選県準決勝、CC県準優勝、CC東北3位、北海道東北交流一回戦、秋季クラブ一回戦、北上一回戦【表彰選手】武田侑二(CC県敢闘、特別会長)野坂太郎(CC県首位打者

▽JR盛岡 7勝8敗 知事旗準優勝、都市県準優勝、同東北第二代表二回戦、定期戦準優勝、日本選手権東北一回戦、秋季企業準優勝、東北会長一回戦【表彰選手】大越拓人(知事首位打者、定期敢闘、B9)高橋敦(都市県首位打者、定期首位打者)前川尊之(知事敢闘、都市県敢闘)河内山拓樹(毎日敢闘)

▽赤崎野球ク 7勝5敗 知事旗一回戦、都市県二回戦、クラブ選県三回戦、CC県優勝、CC東北4位【表彰選手】金野豪(CC県MVP)

→ 続いては東北級の大会に勝ち上がった4チーム。

 オール江刺はエースが移籍し投手陣再編成の最中、岩手のクラブの中では駒形に一番近いチームであり続けました。照井、後藤と野手で伸長見せる選手も。来年は復調を。その河内山投手が移籍したJR盛岡は大越内野手が中軸に定着、高橋敦外野手も4番で存在感を見せました。都市対抗富士通に破れたのは一番の悔い。若年代の競争も始まり、活気づくか。

 盛友クラブは00年代からの「善戦」越え東北の舞台に。東北CCも3位に入り東北以上も経験し飛躍を期す。

 東北CCでは盛友に苦杯喫した赤崎だが、県CCは勝ち方思い出す優勝。00年代からメンバーも入れ替わるが再びの上昇を一丸となって果たしていきたい。

▽一戸桜陵ク 6勝5敗 都市県一回戦、クラブ県二回戦、CC県準決勝、秋季クラブ準決勝、弘前準決勝

▽花巻硬友倶 5勝4敗 都市県準決勝、クラブ選県準決勝、CC県三回戦、秋季クラブ一回戦

宮古倶楽部 4勝5敗 都市県一回戦、クラブ戦二回戦、CC県準決勝、秋季クラブ二回戦、北上一回戦

▽久慈クラブ 4勝4敗 都市県二回戦、クラブ県三回戦、CC県三回戦、秋季クラブ二回戦

▽前沢野球倶 4勝3敗 クラブ選県三回戦、CC県一回戦、秋季クラブ準決勝【表彰選手】高橋直人(特別表彰・渡邊学賞)

▽北上REDS 3勝6敗 都市県二回戦、クラブ選県二回戦、CC県三回戦、秋季クラブ二回戦、福島一回戦、北上二回戦

→ 年間3〜6勝の6チーム。東北の舞台は踏めなかったがどこかの大会では見せどころを作ったチームが並ぶ。

 この中で出色は4強進出二度の花巻、一戸。花巻は都市対抗、クラブ選と間隙をぬい、一戸は勝ちパターン作りCC、秋季と4強。久慈、宮古は各大会でコンスタントに勝ち星をあげた。再びの東北舞台を目指す。北上は6大会に出場。高橋郡以外の投手の成長を待ちたい。前沢はクラブ選、秋季と2勝ずつ。高橋投手が表彰選手に名を連ねるなど飛躍の1年となった。

▽盛岡球友倶 2勝5敗 知事旗一回戦、都市県三回戦、クラブ選県三回戦、CC県一回戦、一関一回戦

▽釜石野球団 2勝4敗 都市県二回戦、クラブ選県一回戦、CC県二回戦、秋季クラブ二回戦

▽遠野クラブ 2勝4敗 都市県一回戦、クラブ選県二回戦、CC県二回戦、弘前一回戦

▽MKSIBC 2勝2敗 都市県準決勝、クラブ戦二回戦

 年間2勝の4チーム。前年交流大会出場の盛球はマークも受け上位進出を阻まれ、遠野も楽しみな加入選手もあったが今年は過渡期。釜石は転勤で参加困難のエースを新人野手陣でカバー。MKSIは若さの乗りで都市対抗県4強。

矢巾硬式ク 1勝5敗 都市県二回戦、クラブ選県二回戦、CC県二回戦、秋季クラブ一回戦、北上一回戦

▽雫石クラブ 1勝3敗 クラブ選県一回戦、CC県三回戦、秋季クラブ一回戦

▽盛岡桜窓ク 1勝2敗1無 クラブ選県二回戦、CC県二回戦

▽盛岡倶楽部 1勝2敗 都市県三回戦、クラブ選県一回戦

▽黒陵クラブ 1勝2敗 クラブ選一回戦、北上二回戦

 シーズン1勝は5チーム。但し雫石は棄権勝ち。来年は試合勝利を。矢巾は5大会参加の積極性堅持を。盛倶は都市対抗で一勝。黒陵は新エース加藤投手が気迫の投球を見せた。桜窓は潜在能力の発揮を。

▽オール不来方 0勝2敗 都市県二回戦、CC県一回戦

▽一関BBC 0勝2敗 クラブ選県一回戦、一関一回戦

▽高田クラブ 0勝2敗 クラブ選県一回戦、CC県二回戦

▽福高クラブ 0勝2敗 クラブ選県二回戦、CC県二回戦

▽住田硬式ク 0勝1敗 クラブ選県一回戦

▽四端野球ク 参加なし

 未勝利は5チーム。高田は地域環境もあり参加に難儀。数年前は上位大会に進出していた一関、福高も苦戦。住田は参加大会ひとつ、不来方含め復調を目指す。四端クは公式戦参加ならず。

富士大学 4勝1敗 北上優勝、アマ王座一回戦【表彰選手】濱竜太郎(北上MVP)

盛岡大学 0勝3敗 定期戦3位、アマ王座一回戦

能代松陵ク 1勝1敗 北上準決勝

▽青葉クラブ 0勝1敗 北上一回戦

 県内大会に参加した大学、他県勢(一関大会除く)の戦績です。大学勢は神宮大会の影響でアマ王座3位決定戦をキャンセルするなど、天候に悩まされました。能代、青葉は北上大会に参加。

 以上、岩手県社会人野球の17年を振り返ってみました。トヨタ、駒形がそれぞれのカテゴリで抜けているのは見ての通りです。到達地点の高さがそうさせるのでしょうか。オール江刺は勝星でJRを上回りましたが再上昇への宿題は多し、です。

 JR盛岡は上記試合以外で「JR東日本大会」「釜石野球団との連合でジャイアンツ3軍と練習試合」がありましたが、前者は結果不明、後者は0−12でジャイアンツ勝ったのは聞いていますが、社会人野球の大会以外なので集計には入れていません。NPBと岩手のチームが相対する経験もなかったので、この経験は生かしていただきたいです。

 07年に有志が集った赤べこ野球軍団が都市対抗野球本大会に出場してから10年になります。早いものですね。2000年代に入ってからの流れをざっくり言えば

・初期→JA、セメント、宮城建設など企業の活動休止(赤崎、駒形が県代表として各県企業と対峙)

 ↓

・中期→フェズント、赤べこの結成と挫折

 ↓

・10年代→大震災後経てトヨタ東の結成とリード。

 一方で、細かい町村単位までチームがある、というのも岩手(他に福島)くらい。そうなると目標や意識などがバラバラになってしまう部分もあるのは事実です。しかし、肝心なんは「その場に立ったときにどう振る舞うか(準備も含め)」。拙稿ではるる述べてきている通り、私自身はグラウンドには立てず、社会人としても一般的な基準には至っていないのが現実です。なんで仕事しながら、生活しながら、社会人野球に挑める状態を作れている人に天晴れと思うわけです。

 様々な事情があり、今後のことを保留にしていますが「地域で生き、働きながら野球も頑張る」社会人野球は、これからも注目し、見守ってまいります。

 個人的な部分は後程記します。長文お付き合いいただきありがとうございました。

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