社会人野球のスタートかつJABA地方大会で最大規模の東京スポニチ大会が3月8日から11日まで神宮球場、大田スタジアム、等々力球場の三会場で16チームの参加で行われました。東北からは金ケ崎町のトヨタ自動車東日本が参加。一球速報ホームページ(baseball.omyutech.com)情報を元に試合結果の感想を記します。
▽3月8日・等々力
2度目の参加となったトヨタの初戦の相手は、昨年北関東地区で都市対抗本大会出場まであと一歩と迫った茨城トヨペット。勝てる投手左のエースを先発させたトヨタは、三回裏に二死満塁から3番打者の二塁打で2点を先制。中盤に茨城トヨペット打線もトヨタ左のエースをとらえるようになるが得点は許さず奮戦。トヨタ攻撃陣は八回に6番打者の適時打で追加点。茨城トヨペットは八回についに1点を初得点をあげたが及ばず。トヨタ投手は完投。大会勝利をあげた。
▽3月9日・神宮球場
トヨタ自東 0─3 NTT西日本
トヨタは投手陣のなかで成長が望まれる選手が先発したが、近畿の強豪NTT西日本はニ回に犠牲フライで先制、五、六回はトヨタ守備陣の乱れを突かれて1点ずつ失った。守備陣は踏んばったが、攻撃陣が1安打6出塁に抑え込まれ、得点を奪う機会を作れなかった。
▽3月10日・神宮球場
この日もJR東日本に3本塁打で6失点を食らうなど攻勢を食らっていたが、トヨタは三回裏に1点を返し、四回には連打を浴びせ1点差まで詰め寄った。その後JR東日本が再び強力な攻撃を発揮し突き放すが、トヨタも八回裏に2点返すなど前日示すことができなかった攻撃陣が力を発揮し、ひとつの戦いを終えた。
このブロックでは茨城トヨペットがNTT西日本とも激しいつば競り合いを演じましたが、決勝トーナメント進出はNTT西日本。3月11日の決勝トーナメントには大阪ガス、JFE東日本、鷺宮製作所が進出。鷺宮製作所が劇的なサヨナラ本塁打で初優勝を果たしたという記事がスポーツニッポンに掲載されていました。
2018年に都市対抗野球本大会に出場したトヨタ自動車東日本でしたが、そこから7年の時が経過し、その際に登録していた選手でプレイヤーとして残ってるのは1人のみ。今年の春も数人新入社員が入りましたが、その選手がいきなり中軸を任されるなど、大谷龍太新監督のもと新しい意気込みで全国進出に向けての一歩目を見ることができました。
本当なら、これに結果がつけば最高というところですが、このスポニチ大会には一線級の中の一線級のチームが出てきます。それが簡単でないというのも思い知らされた格好。それでもこの場にいた選手がどう成長するか、1人の野球ファンとしては注目して見ておこうと思います。まあ対戦した時は当然以下略
私の記述は岩手・東北のクラブ大会を中心に書いていくスタイルを取っているので、岩手チーム出場時以外のJABA主要大会を扱うことはないです。色んな社会人野球の書き手がいるので、それぞれにお任せして、私は今年も岩手+青森、山形、今年から山梨の記述をしていこうと考えています。