MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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駒形は古豪対決制す!継続試合も-クラブ野球選手権31日試合結果と1日見どころ。【社会人野球2024】

 社会人野球クラブチームの王者を決める全日本クラブ野球選手権が31日開幕。太田市足利市栃木市で一回戦8試合が開催。内1試合が継続試合となりました。一球速報ホームページ(baseball.omyutech.com)を元に感想を述べていきます。

▽一回戦 ショウワコーポレーション3-1 札幌ホーネッツ

 試合は息詰まる展開となり七回まで0-0。八回にショウワが先制するも土壇場九回にホーネッツが満塁から犠牲フライを放ち同点。延長タイブレークでショウワが長打で2点を加点するとホーネッツの攻撃を抑え初戦突破した。

▽一回戦 川口ゴールデンドリームズ6-4 弘前アレッズ

 数年ぶりの勝利を目指す弘前アレッズは長く一線を張っている投手が先発したが、川口は初回に本盗で先制。アレッズは三回に五回に1点ずつあげ一度は逆転するも川口が五回、本塁打などで3点をあげ試合のペースを握った。その後も川口が加点。弘前は八回に2点を返すが追いきれず、無念の初戦敗退となった。川口は全国初勝利。

▽一回戦 エフコムBC 継続試合 シンバネットアーマンズ

 天候が崩れる中試合は開催し、一回裏にエフコムが2点を先制するも試合が中断。天候の回復が見込めないことから継続試合となります。

▽一回戦 全府中野球倶4-3 焼津マーリンズ

 全国初出場の焼津と14年ぶり出場の全府中の対決。試合のペースを先に握ったのは焼津。二回に先制すると五回にも1点をあげ同点。追いつかれた直後の八回には本塁打で勝ち越しこのまま焼津の全国初勝利と思われたが、全府中は土壇場九回2アウトから2点をあげ逆転サヨナラ勝ちし、九回を投げ切ったエースに応えた焼津は惜しくも全国一勝ならずも健闘を見せた。

▽一回戦 大和高田ク 9-0 松山フェニックス

 長く中国四国地区でトップクラスの戦績を上げてきた松山は前半は大和高田に奮戦。しかし試合を0-3で折り返した六回に大和高田が攻勢を見せ一挙6得点をあげコールド圏内に持ち込むと、松山は勢いを削がれ反撃が利かず無念のコールド敗退と相成った。

▽一回戦 ハナマウイ 11-5 東北マークス

 試合序盤は互角に打ち合った東北マークスだったが、ハナマウイが中盤以降攻守に本領を発揮。中盤3イニングで4点をあげると七回にダメ押し。マークスは初回と三回に加点し一時はリードを奪ったが、投手陣が長打5本を浴びるなど攻略を受けて敗退。

▽一回戦 マツゲン箕島7-1 千曲川硬式ク

 ここ数年の実績から激戦も期待されたカードだが、箕島が序盤の速攻で試合のペースを握り機先を制した。四回までに6得点をあげると七回にダメ押し。千曲川は三回に1点を返したが1安打では大量検査を覆すには至らなかった。

▽一回戦 水沢駒形倶 9-2 横浜金港ク

 社会人野球を長く支えてきた両チームの対戦は注目されたが、水沢駒形が集中攻撃で一気にコールドに持ち込み古豪対決を制した。先行したのは横浜金港だが駒形は直ぐ様四番のタイムリーで追いつく。その後しばらく鍔迫り合いが続くが、折り返しの五回裏に5番の本塁打→打線をつないで上位打線で加点という攻撃を見せ一気に突き放すと六回に犠牲フライで追加点。金港は七回に1点を返し食らいついたがコールド圏内を覆すには至らず。駒形が古豪対決を制した。


 事前から台風10号の影響を危惧されていた方がおられましたが、その中で試合は結構細かく散らばった雨雲が開催地のみに重なった時間帯があり、その影響が免れず継続試合になった試合もありましたが7試合は終わりました。

 ただ、翌日の対戦カードは編成が大変ですね。31日23時45分に確認した一球速報情報に基づいて、翌日9月1日の対戦カードを記していきます。

太田市運動公園 

▽二回戦 大和高田ク-ハナマウイ

 実力派チームがぶつかる注目カード。大和高田は初戦、松山を中盤の集中打ーで突き放しコールドで勝ち上がってきた。連戦対応力もあることからその力量をいかに発揮するか。ハナマウイは東北マークスに中盤以降突き放し勝利。序盤失点を重ねたのをどう消化して試合に臨むか。

▽二回戦 マツゲン箕島-水沢駒形倶

 近年クラブチーム界を支える強豪チームに長く岩手から挑戦し続けた古豪がぶつかる展開。箕島は先制パンチで千曲川を制し想像以上の大差で勝ち上がってきた。試合巧者はどう立ち振る舞うか。水沢駒形はコールドを勝ち取った攻撃力はもとより投手も一人でもかなったことから継投策も存分にできる。

◎エイジェックさくら球場 10時再開・開始予定

▽一回戦継続試合 エフコムBC-シンバネットアーマンズ

 31日に二回表まで進行した試合が再開されます。1日経過して選手の心持ちをどう持っていくか、をまず第一に。その上で東北王座のエフコムと九州沖縄王者のシンバ、各々の底力どっちが発揮するか。

▽二回戦 ショウワコーポレーション-川口ゴールデンドリームズ

 前年王者のショウワコーポレーションはホーネッツに苦戦したものの勝ち抜いた自信をもとにトーナメントも勢いよく戦い抜きたい。川口は初の全国舞台に臆せず弘前アレッズに勝利。全国の戦いに来られたところに前年度優勝チームが対戦相手だがどう臨むのか注目したい。

 なお、再試合となったエフコム-シンバ関連で。この勝者チームの対戦相手である全府中野球クは9月2日に試合日が延期された模様です。継続試合のイニングスによっては同じ日での連戦もあったのかもしれませんが、さすがにまるまる1試合分残っていたのでは…という判断だったものと思われます。

 高校・大学を卒業した野球選手の受け皿としてプロ野球、社会人野球企業、独立リーグとありますが、その枠内に入らなかった選手でも野球にチャレンジし続けたいという思いからクラブチームに入ってプレーをする選手もいます。

 それぞれの選手に注目されていた方々がまずはその選手を追いかけ、そしてその集合体であるクラブチームに注目する。そうやって見ていただけることで選手たちも頑張ろうとする張りの一つになる…というのは各所で見られる構図でもあります。

 多くのSNS発信者が雨の中球場に駆けつけました。是非このレベルの熱い戦いを多くの人に見ていただきたいと思います。長くお付き合いいただきありがとうございました。

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