クラブ野球選手権本大会はいよいよ今週末8月31日から開幕となります。コロナ感染の影響もあり二次東北予選の記事製作が大幅に遅れてしまいました。今回は詳報のできなかった7月28日、29日の試合結果分6試合の記述を進めていくことにします。情報は一球速報ホームページ(https://baseball.omyutech.com/CupHomePageTop.action?cupId=20240010103)を元に記事を記していきます。
7月28日は天童市スポーツセンター野球場では第1代表準決勝、決勝戦が、新庄市民球場では敗者復活一回戦が行われました。
▽準決勝 水沢駒形倶 8―3 弘前アレッズ
北東北の強豪にチームの対決は激しい鍔迫り合いの末終盤に爆発力を見せた駒形が勝ち本大会進出を決めた。駒形初回に先制。アレッズが二、三回の得点で逆転するが駒形は四回に再逆転。さらに駒形は八回に1点、九回に4点を加えアレッズを突き放した。駒形の長原拓選手はサイクル安打を達成。アレッズはエースの気迫の力投に触発され駒形に食らいついたが、終盤突き放され敗者復活戦に回った。
▽準決勝 エフコムBC9―1 東北マークス
激戦が予想されたカードだったが集中攻撃で突き放すエフコムがコールドに持ち込見、本大会出場を決定した。東北マークスは初回に先制し波に乗るかと思われたが、エフコムの分厚い攻撃陣の前に二回六回に4点を奪われ一気にコールド圏に持っていかれたのが計算外だった。
▽決勝戦 エフコムBC11―2 水沢駒形倶
6月の都市対抗野球では激戦を演じた両チーム。当然この試合も激戦が期待されたが、エフコムはマークスをコールドで破った勢いをこの試合にも持ってきて五回までに断続的に点をあげ駒形を突き放し優勝を勝ち取った。駒形は予想外の展開に反撃機を見出せず、六回に2点は返したもののベテラン投手陣がエフコムの強打に屈した。
▽敗者復活一回戦 B-NET/YAMAGATA4―3 オールいわき
YAMAGATAは成長が期待される本格派投手が先発。しかしいわきは四、五回にYAMAGATA投手陣を攻略し先手を握る。YAMAGATAは試合後半に底力を見せ六~八回の3イニングで4点を加えいわきを逆転。いわきは現状の二本柱投手が奮戦したが一歩及ばずトーナメントを後にした。
▽敗者復活一回戦 ゴールデンリバース10―3 郡山BBC
前日久しぶりの東北舞台を豪雨の中で体験した郡山BBCが二回に2点を先制するが、東北の舞台に慣れているゴールデンリバースはその裏にすかさず5点をあげ逆転。四回にも3点、五回にも2点をあげコールド圏内に持って行き、リバースは郡山にその後の反撃を許さず勝ち切った。郡山は久しぶりの東北で3試合できた経験をもち東北の舞台を後にした。
28日も雨天の影響は抜けなかった山形地方でしたがそれでも5試合を戦い、駒形、エフコムの本大会進出、エフコムの東北優勝、郡山、オールいわきの予選敗退が決まった1日となりました。そして明けて29日も天気はぐずついた状況のままでしたが熱い戦いが天童スポーツセンターで行われました。
▽代表決定戦 東北マークス10―3 B-NET/YAMAGATA
前日苦杯を喫したマークス。この試合の意気込みを表すかのように機先を制し初回に3点を先制。中盤まではもつれた展開となったが五回に3点をあげると、六回にも4点をあげコールドに持って行った。地元からの本大会出場を目指した
YAMAGATAは近年加入投手が奮戦を見せたが、攻撃陣がマークスの企業チーム経験投手陣の前に爪痕を刻めなかった。
▽代表決定戦 弘前アレッズ8―1 ゴールデンリバース
北東北のライバル対戦となった試合は、思った以上にアレッズがペースを握り、終わってみれば七回コールドで代表を勝ち取る結果となった。アレッズは二回に先制すると三、四回に3点を重ねるなど継続的に加点。今大会豪雨でベストな陣容を組めなくなったリバースはいる選手が奮戦したが、反撃のきっかけをつかめず六回に1点を返したが及ばなかった。
月曜日は東北連盟が用意した動画配信を見ていました(同じ時間帯に都市対抗野球のJR東北の試合)。いつの間にか東北予選の試合が動画中継で見られる時代になったんだなあと感慨に耽りながら、グランドで戦われる皆様の戦いぶりを見ていました。
この3日間は雨にたたられて試合会場の変更があったり、利用時間の制限がある中で参加した選手が総出でグランドを整備したりと様々な様相を見ることとなりました。それでも大会3日間13試合を戦い抜いて4つの代表を送り出すだけではなく、それぞれの試合で選手達が見せ所を作った。それを全国の野球の好事家・SNS発信者が来場し、交通機関の影響で新庄の試合を見た人はおられなかったようですが、東北野球人の熱さを示すことができたのは何より、と思っています。
去年、久しぶりにその舞台にも立ちましたけども、やっぱりこの舞台って立ち続けたいものですね。今回は住田が初めて、釜石、郡山は久しぶりにこの舞台に立ちました。“代表を争うチームはここら辺かな”という部分はありましょうが、それでもそういったチームの中に割って入って存在感を示していく立ち振る舞いを見せられたのは良かったかなと思っております。クラブカップ大会では「次の萌芽」見えたりします。
次の記事ではいよいよ始まるクラブ野球選手権本大会初日の見どころを記します。今回長くおつきあいいただきありがとうございました。