MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

下記ランキング参加しています。にほんブログ村 野球ブログ 社会人野球へ
にほんブログ村
社会人野球ランキング

きらやか銀行、東京ドームへ―66年前の山形ハッピーミシンの戦いぶりと、山形県社会人野球チームの66年間の苦闘を紹介します。

 今日は。
 「もう一つの主題」の多忙もあり、社会人野球・都市対抗野球のブログ記事の制作が乱れていますが、今日から少しづつ記事を入れます。気づけば来週にはクラブ選手権の岩手県予選も始まる、という所ですし、加えて言えば都市対抗野球本大会もあっという間にやってきます。実際の帯同は赤崎野球クラブの試合のみになりますが、社会人野球に対する視線も忘れないようにします。

 都市対抗野球の東北予選を勝ち抜いたのは山形市きらやか銀行仙台市七十七銀行。ことにきらやか銀行の出場はチームとして初出場もさることながら、山形県勢としても66年ぶりの出場ということもあり、大きな注目を集めました。
 では、その66年前、1950年の山形県チーム・ハッピーミシンの出場はどんな案配だったのか。近くの図書館に毎日新聞の縮刷版が1950年からあったのでそれを読んでみました。戦後すぐの混乱期であり、新聞も今のようには連絡網もない、紙面数も多くない中で多くの情報が書かれているわけではありませんでしたが、その記事を基に記述していきます。
 山形県予選の決勝は7月1日に酒田の球場で行われ、ハッピーミシンが酒田帝国石油を12-9で破り、東北大会進出。東北大会は8チームの参加、一発勝負のトーナメントで行われました。

◆一回戦
 常磐炭鉱(福島)  2-1 仙台クラブ(宮城)
 山形ハッピー(山形)11-8 秋田鉄道(秋田)
 全日東紡(福島)  4-0 秋田帝石(秋田)
 釜石製鉄(岩手)  18-0 青森ユニオン(青森※)
※資料によって青森林友が出場、というもの(宮城県野球協会編「宮城県社会人野球史」)もありますがここは毎日新聞の紙面にならいます。
◆準決勝
 山形ハッピー 8-6 常磐炭鉱
 全日東紡   15-3 釜石製鉄
◆決勝
 山形ハッピー 7=040000030
 全日東紡   2=100001000


 ちなみにこの年、岩手県都市対抗予選に参加していたチームは水沢駒形倶楽部、福高クラブ(前年に都市対抗東北予選準優勝)、釜石製鉄(富士鉄→新日鐵、1988年活動休止)、釜石太洋クラブ(のちオール釜石、20世紀末に解散)、全盛岡(盛岡実業、盛岡鉄道、岩手トヨタの選抜チーム。なので強引に言えば今のJR盛岡―盛岡鉄道後継―と岩手銀行→盛岡球友―盛岡実業クの系譜―)。全盛岡の参加形態を見ての通り、今の感覚とは別に「普段はバラバラのチームにいて都市対抗の時に結成するチーム」というのもあった時代でした。水沢駒形もどこかの鉱山チームと連携していた様子もありますし。
 さて、本題。こうして本大会に進出した山形ハッピーミシンチームはどんなチームだったか。1950年8月1日毎日新聞紙面(以降特記ない限り1950年)記事を引用します。

《山形ハッピー 東北》
 強豪常磐炭鉱、福島日東紡を破っての初出場、今春多数の選手を補充、陣容を強化。東北・北海道選抜都市対抗日東紡を倒し優勝してから自信をつけた。豊富な投手陣の中で新人富村の速球とドロップはこのチームの誇り。捕手田川(前所属川崎コロムビア)は強肩好打の持主、戸田、渡辺、小松、今泉の内野陣はいずれも川崎コロムビアいすゞなどの百戦錬磨のベテラン。外野手も俊足ぞろいである。打力が物を言えばダークホース的活躍が期待できる。
・監督 相磯(明大)
・投手 大内(早大)青木(日大)富村(堺工業)
・捕手 田川(荏原中)
・内野 戸田(専大)今泉勝義(日大三中→ジャイアンツ→いすゞ自動車)古矢(荏原中)渡部(荏原中)小松(荏原中)
・外野 亀山(慶応普通部)群楽(国大)水野(長野商)船山(米沢工専)

(伊東注→一部仮名遣いを直しています)

 また、同じ日の注目選手紹介の記事の中には富村投手が「堺工業出身の22歳、豪速球とドロップを生命としており、これも有望な新人投手」と書かれています。今泉選手はジャイアンツに在籍していた1946年には沢村栄治投手のつけていた背番号14をつけていました(他に坂本茂選手のみ、1947年に永久欠番指定)。
 組み合わせ抽選は8月4日、大会2日前に行われ、対戦相手は関東代表・古沢建設(鹿沼市)との対戦となりました。こちらも1日に載った記事を基に紹介。

《古沢建設 北関東》
 昨年に引き続いての登場でメンバーは一新されたが、昨年に勝る充実、新鮮味で本大会の活躍は大いに期待される。長島、佐々木、乾、倉本、出沢の打線はすこぶる好調でこれに桐生(織物・予選準優勝)から中村、持丸、岡田、塚越と前橋山藤の杉浦投手を加えてさらに強力なものになった。投手陣は全豊岡から移った金子が速球とカーブのコンビネーションよく元東急の上口も好調。また杉浦は予選当時の負傷も全くいえ、シュートボールの威力は関東髄一である。
・監督兼選手 倉本(広陵中)
・投手 金子(川越中)上口(明大→東急)杉浦(水戸商→前橋山藤)
・捕手 白須(八王子実)塚越(明大→桐生織物)
・内野 長島(日大)佐々木(長野中)藤咲(山陽中)乾(京阪中)岡田(早大→桐生織物)
・外野 出沢(小諸中)中村(明大→桐生織物)持丸(桐生工→桐生織物)

◆予選戦績(他に茨城の全水戸、日立鉱山が参加)
一回戦 5-3 前橋山藤(群馬)
準決勝 16-4 宇都宮鉄道(栃木)
勝戦
古沢建設 9=130000023
桐生織物 1=000000100


 8月7日のスポーツ面では試合の見所が以下のように書かれていました。

鹿沼(古沢建設)-山形(山形ハッピー)》
 11時開始=審判相田、村瀬、小沢、牧野
 鹿沼が倉本、長島、出沢と長距離バッターを有するに反し、山形は戸田、今泉を中心として子粒ぞろいながら確実性のあるバッティングを示しているので、長、短の打棒争いは面白いゲームを展開しよう。鹿沼の金子投手は直曲球の配合に妙を得ており、杉浦のシュートも相当な威力がある。これに対し山形は無名ながら富村が速球に、ドロップに快調だから、結局勝敗の流れは打力の伸長如何にある。


 こういう見どころを様々ご覧いただき、さて、試合はどうなったかと言いますと…。8月8日の記事からご覧いただきます。

◆第一試合
 山形市 2=010000010
 鹿沼市 8=00103400A
小川正太郎記者による試合評→4回まで1-1の対等の位置を占めていた初陣の山形も5、6回鹿沼の猛襲を防ぎ切れず、両回で7点を取られて潰えた。山形の富村投手は速球に浮き気味の良い球を誇っていながら十分に使い切れず。5回には無死満塁のピンチに出沢に対し2-1(今の1ボール2ストライク)と追い込みながら次球を二塁左に安打され、得点を与えたことが致命的であった。鹿沼は6回下位打者の好打で無死満塁となった直後、トップの藤咲が第一球を左翼に本塁打し、決定的なものとした。

山形市】 打安
5)渡 部 51
4)今 泉 30
8)水 野 31
3)戸 田 41
7)亀 山 40
9)船 山 21
2)田 川 30
1)富 村 20
 1大 内 20
6)小 松 43
      327

鹿沼市】 打安
5)藤 咲 22
 2塚 越 10
8)7北 井 31
9)倉 本 31
 8中 村 20
7)9出 沢 41
3)長 島 40
6) 乾  30
 6岡 田 00
4)佐々木 32
1)金 子 41
 1杉 浦 00
2)5白 須 10
      308


 中盤に浴びた集中打で差をつけられ、一回戦で後楽園を去った山形県代表のハッピーミシン。この後1951年、1952年の大会でも東北予選に進出しましたが、51年は全日東紡にリベンジを許し、52年は予選決勝まで進出しましたが常磐炭鉱に1-5で敗れ、以降は東北予選に進出することなく活動を終えます。
 以降は下記のチームが東北大会に進出しますが、ことごとく東北地区の厚い壁に阻まれます。

1932年 山形中ク  5-17 仙台アマチュア
1933年 山形中ク  7-10 青森林友
1934年 山形倶楽部 3-12 福島鉄道クラブ
1935年 山形倶楽部 2-5 盛岡鉄道クラブ
1936年 米沢吾妻ク 3-4 秋田千秋クラブ
1937年 山形倶楽部 1-20 仙台鉄道局
1938年 山形専売  5-6 仙台簡保
1939年 山形専売  2-8 釜石製鉄
1940年 山形専売  1-6 仙台鉄道局
1941年 山形倶楽部 3-4 秋田日石
1942年 山形体協  0-2 釜石製鉄
1943年~1945年 大会中止
1946年 全山形   5-2 仙台鉄道局
     ※山形県勢東北予選初勝利
      全山形   1-6 青森林友 ※準決勝 青森林友は決勝で敗退
1947年 山形専売  1-7 青森林友
1948年 山形ハッピー5-4 秋田鉄道クラブ
     山形ハッピー1-9 盛岡鉄道クラブ ※準決勝
1949年 全酒田   1-3 福島クラブ
1950年 ※上記参照
1951年 山形ハッピー3-6 全日東紡
     全鶴岡   2-3 富士鉄釜石
1952年 山形ハッピー2-1 常磐岩城
     山形ハッピー3-0 福島日東紡
     山形ハッピー1-5 常磐炭鉱 ※決勝戦
1953年 全鶴岡   棄権  東北電通
1954年 山形クラブ 1-12 富士鉄釜石
1955年 山形クラブ 2-6 富士鉄釜石
1956年 両羽銀行  2-21 清峰伸銅 ※現山形銀行
     山形クラブ 5-4 秋田鉄道局
     山形クラブ 0-2 富士鉄釜石 ※準決勝
1957年 酒田鉄興  0-4 富士鉄釜石
1958年 酒田鉄興  3-13 清峰伸銅
1959年 山形クラブ 3-9 清峰伸銅
1960年 酒田鉄工  2-12 常磐炭鉱
1961年 新庄球友  1-4 青森林友
     山形相互銀行1-8 清峰伸銅 ※相互銀行初東北大会。
1962年 山形相互銀行0-9 常磐炭鉱
1963年 山形相互銀行2-6 富士鉄釜石 ※準決勝
1964年 山形相互銀行2-3 電電東北
1965年 新庄球友  3-17 富士鉄釜石 ※相互銀行棄権
1966年 新庄球友  0-17 仙台鉄道局
1967年 山形相互銀行3-5 オール常磐
     山形殖産銀行5-2 福島クラブ
     山形殖産銀行0-6 電電東北 ※準決勝
 殖産銀行は後に相互→しあわせ銀行と合併しきらやか銀行に。
1968年 山形相互銀行0-3 富士鉄釜石
1969年 山形相互銀行0-1 電電東北
1970年 今間製作所 1-8 帝石秋田 ※会社は鶴岡市に現存
1971年 山形相互銀行0-16 新日鐵釜石
1972年 山形県勢参加せず
1973年  〃
1974年  〃
1975年 山形相互銀行0-5 秋田相互銀行
1976年 山形相互銀行0-3 TDK
1977年 山形相互銀行0-1 仙台鉄道局
1978年 山形相互銀行0-7 仙台鉄道局 ※この年から敗者戦導入
     山形相互銀行1-2 八戸市水道局
1979年 山形相互銀行1-8 仙台鉄道局
     山形相互銀行0-7 ヨークベニマル
1980年 山形相互銀行2-9 オール常交
     山形相互銀行0-1 ヨークベニマル
1981年 鶴岡クラブ 2-9 三菱製紙八戸
     鶴岡クラブ 5-15 新日鐵釜石 ※相互予選敗退
1982年 山形相互銀行0-6 専売東北
     山形相互銀行0-10 岩手銀行
1983年 山形相互銀行2-12 新日鐵釜石
     山形相互銀行1-11 郡山水産
1984年 山形相互銀行0-10 岩手銀行
     山形相互銀行14-2 全弘前倶楽部 ※17年ぶり勝利
     山形相互銀行0-4 電電東北
1985年 山形相互銀行5-7 岩手県経済連
     山形相互銀行1-15 ヨークベニマル
1986年 山形相互銀行0-9 新日鐵釜石
     山形相互銀行1-2 盛岡鉄道局
1987年 山形相互銀行0-10 NTT東北
     山形相互銀行0-10 秋田相互銀行
1988年 山形相互銀行8-1 TDK ※対企業初勝利
     山形相互銀行1-18 NTT東北
     山形相互銀行0-10 岩手銀行
1989年 山形しあわせ13-8 オールいわき
     山形しあわせ1-8 岩手銀行
     山形しあわせ6-0 三菱製紙八戸
     山形しあわせ5-2 秋田銀行
     山形しあわせ0-3 秋田あけぼの銀行
1990年 山形しあわせ0-7 JT
     山形しあわせ6-2 自衛隊青森
     山形しあわせ0-6 秋田あけぼの銀行
1991年 山形しあわせ0-10 JT
     山形しあわせ2-3 岩手銀行
1992年 山形しあわせ2-5 JT
     山形しあわせ3-2 福島・同仁社
     山形しあわせ1-5 七十七銀行
1993年 山形しあわせ6-8 七十七銀行
     山形しあわせ0-6 岩手銀行
1994年 山形しあわせ3-1 岩手銀行
     山形しあわせ5-7 七十七銀行
     山形しあわせ2-10 JT
1995年 山形しあわせ11-0 平高OBクラブ
     山形しあわせ1-2 JR東北
     山形しあわせ2-6 秩父小野田
1996年 山形しあわせ1-3 水沢駒形倶楽部
     山形しあわせ14-4 宮城建設
     山形しあわせ6-3 自衛隊青森
     山形しあわせ0-16 ヨークベニマル
1997年 山形しあわせ5-6 JAいわて
     三川クラブ 1-19 JT ※のち酒田マリーンBC、廃部。
     山形しあわせ9-4 自衛隊青森
     三川クラブ 1-18 TDK
     山形しあわせ2-14 TDK
1998年 山形しあわせ2-10 NTT東北
     山形しあわせ4-2 秋田銀行
     山形しあわせ6-0 秩父小野田
     山形しあわせ2-13 NTT東北
     山形しあわせ5-2 ヨークベニマル
     山形しあわせ2-4 TDK ※第3代表準決勝
1999年 山形しあわせ5-6 七十七銀行
     山形しあわせ2-3 JT
2000年 山形しあわせ10-17 秋田銀行
     山形しあわせ2-13 NTT宮城ク
2001年 山形しあわせ4-11 JR東北
     山形しあわせ7-6 宮城建設
     山形しあわせ9-7 太平洋セメント
     山形しあわせ5-12 七十七銀行
2002年 山形しあわせ2-7 NTTマークス
     山形しあわせ4-0 秋田銀行
     山形しあわせ4-1 宮城建設
     山形しあわせ1-5 七十七銀行
2003年 山形しあわせ0-1 JT
     鶴岡野球ク 0-9 NTTマークス
     山形しあわせ9-2 三菱製紙八戸クラブ
     鶴岡野球ク 4-3 太平洋セメント
     山形しあわせ19-0 鶴岡野球ク
     山形しあわせ6-9 NTTマークス
2004年 山形しあわせ0-10 日本製紙石巻 ※この年から
     山形しあわせ0-5 秋田銀行    予選リーグ導入
2005年 山形しあわせ10-0 JR盛岡
     山形しあわせ4-3 NTTマークス
     山形しあわせ3-6 JR東北
     山形しあわせ0-5 TDK
2006年 山形しあわせ4-1 自衛隊青森
     山形しあわせ7-0 JR東北
     山形しあわせ5-2 水沢駒形倶楽部
     山形しあわせ8-1 TDK
2007年 きらやか銀行0-8 岩手21赤べこ軍団
     きらやか銀行10-0 会津BBC
     きらやか銀行5-0 ユーランドクラブ
     きらやか銀行2-5 JR東北
     きらやか銀行4-3 日本製紙石巻
     きらやか銀行1-7 JR東北 ※第3代表準決勝
     ※大会終了後きらやか銀行はクラブチーム化。
2008年 きらやかBC0-2 TDK
     きらやかBC2-5 七十七銀行
2009年 きらやかBC4-6 フェズント岩手
     きらやかBC0-10 JR東北
     ※大会終了後に「きらやか銀行」企業責任チーム化。
2010年 きらやか銀行1-7 JR東北
     きらやか銀行1-6 TDK
     天童エンジェルス0-5 フェズント岩手
     天童エンジェルス2-12 東北マークス
2011年 きらやか銀行3-1 日本製紙石巻
     きらやか銀行7-0 水沢駒形倶楽部
     きらやか銀行2-1 TDK
     きらやか銀行0-2 JR東北 ※第一代表決定戦
     きらやか銀行2-3 七十七銀行 ※第二代表決定戦
      延長11回サヨナラ敗戦
2012年 きらやか銀行4-7 七十七銀行 ※予選リーグ4チームで
     きらやか銀行10-1 フェズント岩手
     きらやか銀行14-3 東北マークス
2013年 きらやか銀行21-0 自衛隊青森
     きらやか銀行14-0 JR盛岡
     きらやか銀行7-5 日本製紙石巻
     きらやか銀行4-6 日本製紙石巻 ※第一代表準決勝
     きらやか銀行11-2 JR秋田 ※第二代表準決勝
     きらやか銀行2-3 TDK ※第二代表決定戦
2014年 きらやか銀行7-1 水沢駒形倶楽部
     きらやか銀行2-5 TDK
     きらやか銀行10-0 ゴールデンリバース
     きらやか銀行5-1 JR盛岡
     きらやか銀行3-1 トヨタ自動車東日本
     きらやか銀行0-6 七十七銀行
2015年 きらやか銀行3-7 JR東北
     きらやか銀行9-6 水沢駒形倶楽部
     きらやか銀行3-0 JR盛岡
     きらやか銀行7-4 TDK
     きらやか銀行1-2 七十七銀行 ※第二代表準決勝
2016年 鶴岡野球ク 6-15 富士通IBC
     きらやか銀行5-3 JR東北
     鶴岡野球ク 3-9 JR東北
     きらやか銀行6-3 七十七銀行


 …そして、2016年6月8日15時00分。
日本製紙石巻 0=000000000
きらやか銀行 2=000200000


 これまで山形県勢。
 177試合、東北大会での戦いに立ち
 66年前に一度全国の舞台に立ち
 途中17年勝ちから見放され
 3年間は県勢丸ごと都市対抗に参加できず
 山形相互銀行山形しあわせ銀行きらやか銀行
 企業形態が変わってきた中軸チームは
 一度クラブチームとなり
 投手がDHとして試合に出る状態にもなりながら
 あきらめずにたたかってきた。

 これまで
 山形ハッピーミシンが6勝3敗、後楽園で0勝1敗
 山形中クラブ 0勝2敗
 山形クラブ  1勝8敗
 米沢吾妻   0勝1敗
 山形専売   0勝4敗
 山形体協   0勝1敗
 全山形    1勝1敗
 全酒田    0勝1敗
 全鶴岡    0勝2敗
 両羽銀行   0勝1敗
 酒田鉄工   0勝3敗
 山形殖産銀行 1勝1敗
 今間製作所  0勝1敗
 三川クラブ  0勝2敗
 新庄球友クラブ0勝3敗
 天童エンジェルス0勝2敗
 鶴岡野球クラブ1勝6敗
 更に山形県内で活動し続けた日大山形OBク、東海大山形OBク、鶴岡ヤンガーズ、鶴商学園OBク、米沢中央クラブ…。

 そしてきらやか銀行
 49回、東北の舞台に立ち
 87回敗れ、43の勝ちを積み重ね
 そして、今年は3連勝。

 東北大会49勝目は
 山形県勢悲願の東京ドームを決める1勝。
 ついについについにたどり着いた東京ドーム!
 きらやか銀行野球部の皆様、おめでとうございます。

 山形の社会人野球に関わられたすべての皆様

 おめでとうございます!


IMGP5793.JPG

IMGP5810.JPG

記事参考資料→宮城県野球連盟編「宮城県社会人野球史」
 毎日新聞縮刷版1950年7月、同8月号


下記ランキングに参加しています。にほんブログ村 野球ブログ 社会人野球へ
にほんブログ村