リアスカップ南ブロック大会・米崎が優勝、大船渡と共に決勝大会に／大会の目的と、置かれている現状。

　今日のツイートの当初で触れた少年野球・リアスカップ。10月に宮古以北の北ブロック代表は決まっていましたが、南ブロックは先週の雨天順延があり、今日唐丹グラウンドで代表決定戦が行われました。ホントなら３試合全部見るのが適当だったのでしょうが、どうしても病院にはかからざるを得ず。唐丹グラウンドに着いたときは決勝戦も進んでいまして。ベスト４には大槌町、釜石市、大船渡、米崎が残っていましたが、気仙勢が釜石勢を破り、マリンスタジアム行きは決定。決勝戦は米崎が５－１で大船渡を破り、優勝を果たしました。千葉マリンの決勝大会は南北４代表で行われます。

　当初は釜石平田球場が決勝の予定でしたが今週は別行事で借りれないため、唐丹グラウンドでの開催に。海際にあるグラウンドは、「３・11」の大被害に遭い、復活は去年から。近くではかさ上げや堤防の工事が行われていました。リアスカップが開催されたのは、グラウンドを失った野球少年に居場所を提供することから始まりました。第１回は気仙地区のチームで開催。去年からは宮古以北の北ブロック、山田町以南の南ブロックで開催されています。

　決勝大会は千葉マリンスタジアムで開催されますが…それまでの予選会場は確保も大変です。南ブロック範囲でスタンドもあってスコアボードもあって…の野球場は大分失われまして。高田松原の２球場は津波、大船渡市営と太平洋セメントグラウンドも仮説住宅など震災の影響で使えなくなっています。南ブロック予選使用会場の内、アントラーズの小笠原さんらの尽力で作られた赤崎グラウンドと、唐丹グラウンドが津波被害からの復興施設でした。気仙地区だけでも他に高田小友、横田、高田地区に同様の復興グラウンドがあります。（横田は仮設住宅の代替）

　こういう「手」は打たれていても、一方で実際にグラウンドが足りず、「うまくなる、好きになる」ための場が、必要なとき（思春期）にないというのが…この面でも震災で受けた傷の大きさというものを思い知らされます。４年半経過して、尚も。私のもうひとつの主題「社会活動」の方では震災からの復興について「意識が薄くなっている」という声が多くなり、最近は交代した大臣が不祥事（以前）連発で「ただの“枠”にすんな」と怒りが。そうでなくとも人間の弱さとしての「忘却」はあるのも事実。
　ほんでも「忘却」すら利用して、いい様にしようとする連中に屈してもらんないです。ゆるぐねえのゆるぐねえ―って状況を「あーはいはい」で片づけられたくないから。子どもの成長に関わる彼是、忘れてわんねえ…と、この「リアスカップ」の知らせと共に考えさせられます。

　最後に。母校大船渡小が母体の大船渡チームがいたので、選手の父親、指導者などで先輩、後輩が関わっていました。皆さん含め、この大会に関わられた皆様全てにお疲れ様です、と。そしてマリンスタジアムに進む４チームの皆様にはこれからの健闘を願い、項を閉じます。