ここ数年の狭量的な“愛国心”と“権威主義”に疲れ、日本代表が関わる競技大会は目線を切っていました。近隣の記事で厳しい態度をとり、「野球で筆をとること」すら拒否していましたが、気持ちが収まってきたので野球記事再開の準備を始めるとともに、しばらく書いていなかったサッカーについて触れていきます。
気付いてみたらワールドカップサッカーも開幕。Jリーグはシーズン終わったし、バスケットボールのBリーグが始まってました。 Facebookのタイムラインでは、ブックマークをしているいくつかのチームの経過が流れて来ますが、その中で一番目を引いたのがいわきFCのJ2リーグ昇格。選手を鍛えるには良い環境があるけども、上位リーグ戦うにはいくつか壁に突き当たるだろうな…と思っていたら、JFLもJ3もパスしていった。そのエネルギー量には恐れ入るしかありません。
一方でJ2リーグに昇格した岩手のグルージャは、残念ながら1シーズンでJ3リーグ降格となりました。今回記事で扱っている2チームは、共に人口約30万人の自治体を主たるホームタウンにしています。スポーツ経営学的な話は専門のところでやればいいとして、ぶっざけJリーグのコンセプトは「地域巻き込んでサッカーで幸せになれ」。グルージャもいわきも、その歩みはまだ途上です。
岩手のサッカーの場合、10数年前の盛岡商高全国優勝という成果もありましたが、大方は厳しい結果を突きつけられることの方が多く、盛岡ゼブラが長く東北の前線でたたかい、新日鐵釜石、岩手大学、富士大学、ガンジュ岩手が日本選手権に躍り出るも苦戦、が続いてきました。
岩手県スポーツ史(正確題名忘れた)を見ると岩手サッカー黎明期には「もはやサッカーと言えない、決着方式だけサッカーに委ねた集団乱闘」が“盛岡式サッカー(正式なサッカーではないことにご留意を)などと言われた状況から歴史が紡がれ始め、「プロ三部リーグのある地域」に持ってこれた。復帰するのも楽じゃないのは松本山雅など見ても感じますが、「多くの人に認められた」上で、また上で戦うグルージャを見てみたいと思っています。
いわきFCや観戦し損ねたコバルトーレ女川もそうですが、東北にも多くのチームがあります。特に社会人カテゴリの東北社会人サッカーリーグは「社会人になっても“サッカーも生活のうち”と頑張る」様子から、勝手に親近感をもち、今後も頑張ってほしいと思っています。