今晩は、伊東です。
こちらの方を「野球情報局」と銘打っていますが、スポーツは一通り記述します。
昨日も本体ツイートで記述しましたが、サッカー地域リーグCL大会(以下地域CL)で、東北代表のコバルトーレ女川が優勝を果たしました。13年のグルージャ盛岡(現J3)、15年のラインメール青森(現JFL)と、近隣5大会で3度、東北のチームが大会を制しています。このままJFL加入が認められれば東北は4チーム(他にヴァンラーレ八戸、ソニー仙台)に。
⇒2014年東北社会人リーグ時のコバルト―レ女川(対ガンジュ岩手戦)
これまでベガルタ仙台から始まって、ソニー仙台、モンテディオ山形、TDK→ブラウブリッツ秋田、グルージャ盛岡、福島FC(廃部)、福島ユナイテッド、八戸、青森と9チーム東北から全国リーグに巣だっていきました。今度の女川で10チーム目。これまでは大規模な街を本拠にしたチームでしたが、コバルトーレは女川町が本拠のチーム。全国単位で見ても町村部が本拠の全国リーグ参加チームはないのでは(今外出先で調べられず)。
⇒女川駅前商店街(16年9月)
更には…多くの方が触れていますが、東日本大震災の影響。海に面した街の中心街や、近くにある清水地区は津波をかぶり、10人に1人以上が犠牲に。14年冬と16年秋に当地を訪ねましたが、震災前の地図と比べて「かなりの傷を負った…」というのを感じました。被災地全体がそうですが、5年(当時)経ってもまだまだ、の状態(下写真、16年9月)。
16年にはサッカーのできるグラウンドをのぞいてきましたが、震災前の施設のうち野球場が仮設住宅に(下1枚目)、サッカー場も野球などもできる多目的グラウンドに(下2枚目)。そして何より、被害を被った清水地区はすぐ近くです。地図ではすぐ近くにあった清水地区とグラウンド。グラウンドが高いところにあったので辛うじて津波を被らずに済みましたが、グラウンドのある丘から清水地域を見ての「ここまで来たのか」というショックは忘れられません(下3枚目)。
※女川グラウンド近くの清水地区同様予想外と思った津波被害地域。
・大船渡市盛駅周辺
・陸前高田市下矢作
・釜石市両石
・志津川町の中学高校付近
・雄勝町の大川小につながるトンネル付近。
女川町の苦境は、私ごときが語るまでもなく大変なものです。そして、スポーツで一線級の力を持ち続けることがどれだけ大変か、というのも別部門で思い知らされてもいます。
ほんだどもコバルトーレはその力を保ち続けた。J3ができて4年。全国区リーグだけでも4部ある日本のサッカー。実業団チームでトップクラスを形成していた80年代から見ると、裾野拡がったよな、という思いです。しかし、裾野拡がった言っても基準に達しなければその場で戦えません。
街全体で大きな傷を負いながらも、歩みを進め、ワイルドカード(2位最上位)で得た決勝リーグを勝ち抜いた。予選ラウンド含めて約1週間で1年の取り組みすべてが問われる地域CLを勝ち抜いたこてを心よりお祝い申し上げます。
事情が許せば、来年1試合でも見に行ければ、と。更にレベル高くなるチーム相手に遠距離遠征込みで34試合ですか。新たな挑戦どう描くか、期待します。
⇒女川駅ホームから上り方面。
もうひとつの昇格チーム、テゲバジャーロ宮崎の皆様にもお祝い申し上げます。チームを知ったのが去年からなもので予備知識なんもなくすみません。今回昇格に至らなかったチームの皆様も再挑戦に期待します。
“本職”は社会人野球ですが、同じ「地域密着の社会人スポーツ」として地域リーグサッカーやバスケのB2リーグを注目してみていきます。門外漢の一文にお付き合いいただきありがとうございました。
⇒14年2月に撮影した女川町・女川病院。