MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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「W杯サッカー・コスタリカ代表の試合中継中断」と「都市対抗野球・奈良中和クラブ試合報道」が重なった「『無気力』の捉え方」。

(記述:11月23日 ワールドカップサッカーではなく、「劣勢に陥った者の各所の立ち振舞い」をテーマに記します。)
 ワールドカップからは目線を切りましたが、報道は切っていても目に入ってきます。ひとつ目を引いたものがあるので以下に記述します。

 今度日本代表が対戦するコスタリカ代表。過日はスペイン代表に0―7で敗れましたが、その報道の中で「『大差がついて、点入れても喜んでない。もういいだろう』とコスタリカのラジオ局が中継を中断した」というものが。コスタリカの大敗に無気力と怒っている様子も併せて綴られていますが、大差をつけられている状況でモチベーションを保つことは簡単ではない、というのを、以下のケースと併せて知ってほしいです。
 この報道見て、真っ先に頭に浮かんだのが、奈良県で初めて都市対抗野球本大会にに出場した八木中和クラブ。1948年、近畿予選で数々の強豪を逆転で打ち破って本大会には出場しましたが、本大会では「高校→東京六大学で活躍し、後プロチームエース」大島信雄投手はじめ、有望選手を集めた大塚産業に8エラーがたたって2―10で敗れます。
 当時の八木中和ク選手談話の中で「普段観客が多くて何百人という中でやってきたが、後楽園球場の満員の中で浮き足立ち、更に大島投手の“別次元”の投球の前に力を出し切るのが難しかった(趣旨)」様子が語られていました。しかし、昔のスポーツマスコミは2022年時点の今よりも容赦がなく、1948年8月5日の日刊スポーツは、この1試合に対し次のような見出しをつけます。
 “観客激怒の一戦”
 「圧倒的な実力差を見せられてどう対峙すればいいのかつかめないまま試合だけはどんどん進み、戸惑いながらのプレー」は、イコールで無気力ととらえられた。たしかに、折角の試合機会だから敢闘精神は必要だし、私自身弱小チーム(大船渡農高)だったり、対戦相手が強いチーム(社会人野球のTDKや七十七銀行、茨城GG)だったりする中でも「姿勢は折れない」で戦ってきたつもりでしたが、繰り返しますがそれを持ち続けるというのは簡単なことではない。一定の力があるがゆえに「見えてしまう」ものもあります。 どうあがいても手を届かないという心境に陥ると「何をしても駄目」だという状況に。そう陥ってしまえば自信喪失から行動も鈍ってしまう。追い打ちをかけるように更に「無気力」となじられるなはたまったものじゃないですね、という思いです。

 今後、日本代表サッカーチームを注目し見届けられる方は、併せてコスタリカの立ち振舞いにも注目していただければと思います。今回記事は「大差をつけられた際の立ち振舞いの難しさ」をテーマとして記してきました。お付き合いいただきありがとうございました。
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