MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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社会人野球ランキング

2016社会人野球―岩手県総まとめ。目立ったトヨタ東の強さ、江刺は全国進出。終盤に存在感駒形、盛岡球友の伸長…赤崎は久しぶりの東北舞台糧に。個人感想含め。

今晩は。28日付けの記事はこちらも2009年来途絶えていた記事の復活版でお送りします。
 09年まで社会人野球のランキングを作っていましたが、こちらも記事制作環境が変わって以降制作がままならなくなってしまいました。今回の記事も「ポイント」の計算まではできなかったのでそれは計算方法の変更と合わせて後刻に回すことにします。尚、選手名は敬称略でお伝えします。

トヨタ自動車東日本 16勝10敗
・戦績→静岡大会予選L、県知事旗優勝、東北大会予選L、都市対抗県優勝・東北予選第二T三回戦、岩手定期戦準優勝、日本選手権東北最終予選一回戦、毎日旗県優勝、東北連盟大会準決勝、岩手アマ王座優勝
・個人表彰→中里優介投手(県知事最優秀、都市対抗県最優秀、岩手B9)小野勝司捕手(岩手B9、都市対抗首位打者、アマ王座最優秀)林竜希内野手(岩手B9)北見昂之内野手(岩手B9、都市対抗県特別賞)後藤洋祐外野手(岩手B9、アマ王座首位打者)大島建外野手(岩手B9、アマ王座連盟会長賞)高橋翔飛内野手(定期戦敢闘賞)三鬼賢常監督(岩手最優秀監督)

▽水沢駒形倶楽部 14勝9敗
・戦績→県知事旗準優勝、都市対抗県準決勝、クラブ選手権県準優勝・東北予選一回戦、一関大会二回戦、毎日旗県クラブ優勝、東北連盟大会準優勝、北上大会ベスト4、岩手アマ王座3位
・個人表彰→千葉秀幸内野手(岩手B9、県知事首位打者)長原拓外野手(岩手新人賞)深井展広内野手(県知事敢闘賞)松本利隆投手(毎日クラブ最優秀、東北連盟大会敢闘賞)松本智広投手(ク選県敢闘賞)本郷智之外野手(毎日クラブ首位打者)羽藤嵩晃外野手(ク選県首位打者賞)

▽オール江刺 11勝8敗
・戦績→県知事旗一回戦、都市対抗県三回戦、クラブ選手権県優勝・東北準決勝・全国一回戦、一関大会二回戦、毎日旗クラブ準優勝、岩手アマ王座4位
・個人表彰→河内山拓樹投手(毎日クラブ敢闘賞、ク選県最優秀、ク選東北敢闘賞、シーズン会長特別賞)村岡康仁外野手(岩手B9、ク選東北首位打者


《写真、後にトヨタ中里、駒形長原、江刺河内山各選手を入れます。》

 まずは、年間二けた勝利をあげた3チームから。
 トヨタ自東は県内では定期戦で富士大に1敗した以外では圧倒的な強さを見せ、都市対抗では前年東北王者のJR東北を延長戦の末打ち破りました。しかし阿世知、大谷龍太、羽田野各中軸選手が厳しいマークにも合い東北区以上では苦戦も強いられました。来年にどう生かすか。
 水沢駒形は千葉秀が4番しっかと座り、新加入の横倉、長原両選手がレギュラー入り、投手でも松本智、宮崎、高橋の加入で活性化を図りました。クラブ選で江刺に先行を許し、東北予選ではよもやの初戦敗退(=敗者復活なし)。後半の戦いで活路も見出だしリベンジ狙います。
 オール江刺はシーズン開幕前は好調が伝えられましたが県知事、都市対抗ではブレーキ。しかしクラブ選では持ち直し、駒形を破り、接戦2試合制し全国に戻ってきました。藤野・村岡「FMコンビ」以外に河内山、千葉、及川龍と成長目立つ若手も出てきました。あとは実力発揮の安定性が求められます。

▽盛岡球友倶楽部 9勝5敗
・戦績→福島大会一回戦、都市対抗県三回戦、クラブ選手権県二回戦、クラブカップ県優勝・東北準優勝・北海道交流大会準決勝
・個人表彰→加藤静磨投手(CC県最優秀)大友優内野手(CC県首位打者賞)鈴木治投手(CC東北敢闘賞)木村翔外野手(CC首位打者

▽JR盛岡 6勝8敗
・戦績→県知事旗準決勝、都市対抗県準優勝・東北予選第二T一回戦、岩手定期戦3位、日本選手権東北最終予選準決勝、毎日旗企業対抗戦、JRクラブ大会は結果確認できず。
・個人表彰→関口和磨捕手(岩手B9)生平鷹秀捕手(毎日企業敢闘賞)前川尊之投手(都市対抗県敢闘賞)

▽盛友クラブ 6勝5敗
・戦績→県知事旗一回戦、都市対抗県準決勝、クラブ選手権県三回戦、クラブカップ県準決勝、毎日旗クラブ準決勝

▽雫石クラブ 5勝3敗
・戦績→クラブ選手権県三回戦、クラブカップ県準決勝、毎日旗クラブ二回戦

▽赤崎野球クラブ 4勝5敗
・戦績→都市対抗県一回戦、クラブ選手権県二回戦、クラブカップ県準優勝・東北一回戦、北上大会一回戦
・個人表彰→花崎尚投手兼外野手(CC敢闘賞、渡邊学賞)

矢巾硬式クラブ 4勝5敗
・戦績→県知事旗準決勝、都市対抗県一回戦、クラブ選手権県準決勝、クラブカップ県二回戦、毎日旗クラブ準決勝

《写真、後に盛球加藤、JR生平、赤崎志田一茂、矢巾から一人の各選手を入れます。》

 続いて上記3チームを追いかける存在。
 今年一番のトピックは盛岡球友倶楽部の伸長。福島大会でオールいわきと接戦を演じると、クラブカップでは県優勝、東北でも2連勝し北海道交流大会に進出、そこでも1勝をあげ存在感を見せました。鈴木治、大友各ベテラン選手が奮闘、木村、加藤など若手選手も目立ち始めています。
 JRは2大会で準優勝、日本選手権予選でも一勝はあげましたが強いインパクトは残せませんでした。特に投手が前川、寺田、田上に頼りきりの部分もあり、伊藤らの台頭が望まれます。

 盛友は安定して上位に食い込み勝星は多くあげましたがCCの赤崎戦などで壁を突き破れず、東北の戦い挑戦は来年に持ち越しとなりました。
 雫石はCCでベスト4に残り、ここ数年の伸び悩みを払拭。矢巾は3大会で準決勝に残り10年CC以来の東北舞台を狙う土壌を作りました。

 赤崎は組合せに恵まれず(都市対抗では江刺、ク選で駒形、北上大会で小野泰己投手が投げる富士大)苦戦もクラブカップでは花崎の力投と辛抱強い守りで県準優勝、久しぶりに東北の戦いに挑みました。来年は打線も復調期し「より上」目指します。

宮古倶楽部 3勝5敗
・戦績→県知事旗一回戦、都市対抗県三回戦、クラブ選手権県二回戦、クラブカップ県二回戦、毎日旗クラブ二回戦

▽釜石野球団 3勝4敗
・戦績→都市対抗県二回戦、クラブ選手権県準決勝、クラブカップ県二回戦、毎日旗クラブ一回戦

▽前沢野球倶楽部 3勝3敗
・戦績→クラブ選手権県二回戦、クラブカップ県三回戦、北上大会二回戦

▽花巻硬友倶楽部 3勝3敗
・戦績→都市対抗県三回戦、クラブ選手権県一回戦、北上大会準決勝

▽一戸桜陵クラブ 2勝5敗1中止
・戦績→都市対抗県二回戦、クラブ選手権県二回戦、弘前大会準決勝※、一関大会一回戦、クラブカップ県二回戦、毎日旗クラブ一回戦
※準決勝が途中ノーゲーム。その後の経過不明。

▽MKSI BC 2勝4敗
・戦績→都市対抗県二回戦、クラブ選手権県三回戦、クラブカップ県二回戦、毎日旗クラブ一回戦

▽遠野クラブ 2勝3敗
・戦績→都市対抗県二回戦、クラブ選手権県一回戦、クラブカップ県三回戦

▽盛岡桜窓クラブ 2勝2敗
・戦績→クラブ選手権県三回戦、クラブカップ県二回戦


《写真、宮古齋藤、釜石から一人、前沢高橋、一戸から一人の各選手を入れます》

 今季2、3勝のチーム。前年クラブカップ東北進出の宮古、釜石は更なる成長を目指しましたが選手の異動などで厳しい戦いに。一方で前沢、花巻が存在感を見せる場面もありました。MKSIは地歩築く2勝。一戸は一関、弘前両大会に派遣。挑戦する意欲が高いチームなのでまた来年期待です。

▽北上REDS 1勝4敗
・戦績→都市対抗県二回戦、クラブ選手権県二回戦、クラブカップ県三回戦、北上大会一回戦

▽黒陵クラブ 1勝4敗
・戦績→クラブ選手権県一回戦、クラブカップ県一回戦、毎日旗クラブ二回戦、北上大会二回戦

▽福高クラブ 1勝4敗
・戦績→都市対抗県一回戦、クラブ選手権県二回戦、クラブカップ県三回戦、毎日旗クラブ一回戦

▽盛岡倶楽部 1勝3敗
・戦績→都市対抗県一回戦、クラブ選手権県二回戦、クラブカップ県一回戦

▽久慈クラブ 1勝3敗
・戦績→クラブ選手権県一回戦、クラブカップ県二回戦、毎日旗クラブ二回戦

▽オール不来方 1勝2敗
・戦績→都市対抗県二回戦、クラブカップ県二回戦

▽一関BC 0勝2敗
・戦績→一関大会一回戦、北上大会一回戦

▽高田クラブ 0勝2敗
・戦績→都市対抗県二回戦、クラブ選手権県一回戦

▽住田硬式クラブ 0勝2敗
都市対抗県一回戦、クラブ選手権県一回戦

▽四端クラブ 0勝1敗
・戦績→クラブ選手権一回戦

▽九戸クラブ 2月にJABAを脱退。

《以下は県外、あるいは県内大学チームのJABA大会勝敗》

▽富士大(JABA大会のみ)7勝1敗
・戦績→定期戦優勝、北上大会優勝、岩手アマ王座準優勝
・表彰選手→相内康佑投手(定期戦最優秀)田老麗希選手(定期戦首位打者)水野大輔投手(北上最優秀)三浦智聡選手(北上首位打者

▽盛岡大(JABA大会のみ)0勝4敗
・戦績→岩手定期戦4位、岩手アマ王座一回戦

能代松陵クラブ(JABA岩手県大会のみ)
・戦績→北上大会準優勝
・表彰選手→高階聖人選手(北上敢闘賞)

▽青葉クラブ(JABA岩手県大会のみ)
・戦績→北上大会二回戦

▽一関大会表彰→最優秀 岩田聖司投手兼外野手(トランシス)敢闘賞 稲名未萌選手(メッツ)首位打者 川村大地選手(メッツ)


《写真、北上高橋郡、四端木村、富士大三浦、青葉選手→七十七銀監督の小河各選手を入れます》

 今季1勝が6チーム、0勝が4チーム。高田、一関が勝ち星あげることができなかったのは意外でした。福高、久慈といった近年東北で戦ったチームも1勝のみ。医大関連チームの四端は参加機会限られるのが仕方ないとはいえ残念です。
 JABA岩手チーム以外で岩手開催大会参加は青葉ク、能代松陵、富士大、盛岡大(一関大会除く)。富士大はリーグ戦や神宮大会見据えAチームで出場、2大会優勝を果たしました。能代松陵は準優勝1回。青葉クは参加大会で本塁打を放った小河選手が来年から七十七銀行監督に就きます。

《写真、九戸クラブを入れます》

 さて、82年に加盟以来32年にわたって活動してきた九戸クラブが脱退、ということになりました。県北部には他に福高、一戸がありますが福高は加入資格が限定(福岡高校出身)されているので、必然的に一戸と九戸が受け皿になります。
 九戸クラブで一番インパクトある試合をしたのは96年クラブ野球選手権。天候の事情で胆沢球場で1日5試合することになりましたが、その5試合目で上位有力視されていた高田クラブに勝ちいわゆる「番狂わせ」を演じました。
 参加機会は多くなくとも時にはっとする戦いを演じる九戸ク。2010年あたりにユニフォームを濃い水色からベガルタ仙台をイメージする配色(黄色&文字青)に変え、飛翔を機しましたが、様々環境整わずJABAからの脱退を選択しました。

 「解散」はよく聞く話ですが、実はJABAからの「脱退」はあまり聞きません。記憶にあるかぎりでは大阪の大和銀行くらいでしょうか(他に北海道で除名チームが1つ)。チームを解散するわけではないようなので別な場所で頑張っていただくことを願います。

 最後に私自身。
 岩手県表彰選手を記事にした11月の記事である程度の記述を入れましたが、今年は自チーム(赤崎)の帯同すら難儀する状況。考えてみれば22年目の「社会人野球」生活。今年入部した選手と比べれば年齢が倍近く、の存在に。歳食いましたな、というのを嫌が逐うにも感じるようになりました。
 自身が能無しなんは分かっているので、せめて立ち振舞いだけでもしっかりせな、と思いますし、一方で「応援」ですか。ハンドマイク2個とボイスレコーダー収録の音源、300円で買った洋太鼓一個を駆使し、この装備でTDKや七十七銀行など企業チーム応援団に負けじと声を出してきました。
 後援者の皆様含め、中々復興作業に忙しく、試合に臨むだけでも大変。だから球場に行くことはできる私がまずできることしよう、ということで2016年も赤崎野球クラブに関わり、社会人野球に関わってきました。

 足りないところは山ほどありますが、こんな私を内包していただいた赤崎野球クラブをはじめとした社会人野球関係者の皆様、ありがとうございました。2017年も事情許す限り野球場に向かい、グラウンドで見せる生きざまを見て、記録して、応援してまいります。

 長文お付き合いいただきありがとうございました。


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