MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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第291号 日本選手権岩手県大会 代表はフェズントと赤べこ!

 こんにちは。伊東です。
 野球に関しては負荷かからず記事を書く事はできるようになりましたが、政治面に関しては…まだですね。非公開の形で記事は書かせていただいてはいますが、実はそれもまだ一つだけ。実生活でも大変な事が起きているのは以前にも触れましたが、それにも一つの到達点が見えてきましたので、ま、公開はしないけど、ボツボツ書いていこうかな、と思っている私です。
 岩手では日本選手権大会の予選が土曜日から今日20日まで行われました。私が応援する赤崎野球クラブは不参加でしたが、それでも県下の挑戦者14チームが久慈・野田地域で熱戦を繰り広げました。

大会1日目・一回戦6試合

・一回戦
オール江刺 16-1 盛岡倶楽部
高田クラブ 6-5 盛友クラブ
フェズント 22-0 矢巾硬式ク
JR盛岡  5-1 福高クラブ
一戸桜陵ク 9-3 オール不来方
久慈クラブ 4-3 雫石クラブ


 一般に番狂わせ、といわれる事態が起きたのは一戸-不来方の試合でした。しかし、私はこの試合の結果にはさほど驚きません(9-3になったのは驚きましたが)。一戸は、目立った上位進出はなくとも、系統的にチームを運営、強化し続け、最近は若手の成長の芽も出てきている様子が見えていました。この日投げた寺沢投手にしても「ストライクが70%入るようになれば強豪といえど侮れない」速球投手です。伊達に50年以上、チームを続けてはいません。一方、不来方は6回に食らった5失点が勝負を分けました。

 企業・広域企業チームの2つは順当勝ち。フェズントは完成度がだんだん高まってきました。東北の舞台を二回踏んだ(去年の東北会長旗大会、今年の都市対抗)のが意識を変えたのでしょうか。JRは本格派の千葉投手が1失点完投。福高の小坂投手も頑張ったようですが、後一歩届きませんでした。ただ、JRは捕手が日向端選手というのが続いていますが、3人の捕手陣はどうしたのでしょうか…。

 高田クラブは9回に一挙4点を加えての逆転サヨナラ勝ち。久慈クラブは3回の3得点が効いて、今年初登場の雫石に競り勝ちました。オール江刺は5回までは0-0で競っていましたが、6回に9点、7回に7点を奪い、一気にコールドに持っていきました。

大会2日目 二回戦~準決勝

・二回戦
水沢駒形倶 4-1 オール江刺
フェズント 4-0 高田クラブ
JR盛岡  6-2 一戸桜陵ク
赤べこ軍団 6-4 久慈クラブ


 この日から前年優勝の水沢駒形、前年は東北代表に後一歩まで迫った赤べこ軍団が登場します。駒形は近隣のライバルオール江刺と対戦。両チームともエースを出しての必勝体制をとりましたが、2回に先制を許したものの、4回に4点をあげ逆転した駒形がこの競り合いを制しました。
 一方、赤べこは地元の久慈クラブに苦戦。この試合登板したのは若手の及川、中鉢両投手でしたが、3回に4点を先制されました。4、5回に2点ずつ奪い4-4にしましたが、つばぜり合いはしばらく続き、赤べこサイドとしては空気が重くなっていた8回、2点を勝ち越してそのまま逃げ切りました。

 フェズント岩手は初回に先制。その後終盤に小刻みに加点し、投げては小野寺投手が高田クラブを完封。JRは右下手投げの金野寛投手が、途中一戸の追撃にもあいましたが、初回の3点が効いて勝ち抜きました。

・準決勝
フェズント 8-6 水沢駒形
赤べこ軍団 7-0 JR盛岡


 フェズントは都市対抗東北予選でTDK相手に投げぬいた坂本投手が、駒形は右のエース・佐藤功也投手が登板。駒形はその後千葉隼、佐藤雄、今野各投手とつなぎ、フェズントも途中でエース・豊田投手を投入。試合は8回までで4-3と駒形がリードしていました。
 …が、9回にフェズントは一気に強襲をかけ5得点!その裏駒形も2点を返しましたが後一歩及ばず、今年4度目の決戦はフェズントに凱歌が上がりました。

 一方の赤べこはJRと対戦。赤べこは関投手、JRはどこでも投げられる岡本投手が登板。7回までは3-0と、JRも善戦していましたが、8回裏に赤べこ打線が爆発し、4点を加えて一気にコールドに持っていきました。

大会3日目 2代表決定。

・第一代表決定戦
フェズント 2-1 赤べこ軍団

・第二代表決定一回戦
水沢駒形 7-6 JR盛岡

・第二代表決定戦
赤べこ軍団 3-0 水沢駒形


 まずは…第一代表決定戦。フェズントが赤べこを延長10回の激闘の末に破り、結成2年目で初めての日本選手権県大会優勝を成し遂げました。2回にフェズントが先制。7回に赤べこが追いつきましたが、延長11回にフェズントがサヨナラ勝ち。延長11回を投げきった豊田投手は優勝投手になりました。

 続いて行われた駒形-JR。激しい点の取り合いになり、9回にJRが2点差にしたときは勝負あり、とも思ったのでしょうが、駒形がその裏に追いつきまたもや延長戦に。延長10回に駒形がサヨナラになる1点をもぎ取り、勝負を決しました。

 そして、第二代表決定戦。駒形はエース新田投手、赤べこは成長株の及川投手が先発。5回までは0-0が続きましたが、赤べこは6回に1点、8回に2点をもぎ取り、最後は関投手がしめて第二代表としての東北大会進出を決めました。

 表彰選手は…最優秀選手にフェズントの豊田圭史投手。敢闘賞は赤べこの南容道内野手。打撃賞はフェズントの飯塚雄宇選手が受賞しました。

 大会終わってみてですが、まずはフェズントの完成度が高まっているのに驚きました。元々赤べこ軍団相手に惜しい試合をする事の多かったフェズントではありますが、この一年間の様々な経験が、選手たちの成長を促したのでしょう。
 ここまで来る間、野球をする環境の事で一時気まずい雰囲気になった、というのを毎日新聞の記事で見ました。竹下潤猪久保吾一泉沢彰各コーチはプロの経験もあり、社会人野球の経験もまた十分にあるこれ以上ない指導陣ですが、やはり、今の厳しい環境下、野球を続けるという大変さを感じさせられます。そういう中チームをまとめた松田監督、大坊主将。本当にお疲れ様です。

 赤べこは残念ながら2位。しかし、東北大会進出を果たした事と、緊張感ある試合を連続でした事が、一週間後のゲームにつながれば言う事はありません。及川投手がだんだん責任ある場所で投げるようになりました。こういう選手が一人でも多く出てほしい所です。

 駒形は残念ながら代表に届きませんでした。夏場以降若手選手の起用も増えていて、もうしばらくは苦しむ事でしょうが、元々「クラブチームを超えるクラブチーム」の異名をとってチームを作っているのはここです。侮れない存在には変わりありません。
 JRは、赤べこ軍団以外には簡単には負けなくなりました。チーム結成時、レギュラーの平均年齢が20歳だったメンバーもいよいよ30歳に近くなろうとしています。若手の突き上げが必要になってくる頃です。

 そして、赤べこに善戦した久慈、いい形で一勝した一戸、潜在能力は見せた江刺に今期初登場も見せ場作った雫石。サヨナラ勝ちを見せた高田…15試合それぞれに表情を見せ、この大会も幕を閉じる事となります。東北でたたかえるチームはまたもフェズント、赤べこですが、岩手で日本選手権出場を目指せるチームは3つ(クラブ選手権優勝チームも出られます。という事は…赤崎にもチャンスはありますね)。これからの奮闘に期待するとともに、また次回、熱いたたかいを期待したいものです。

 以上でリポートを終わらせていただきます。


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