こんにちは。再び伊東です。
ここでは日本選手権岩手一次予選大会の様子を記載します。
昔は大船渡・気仙地区で行なわれていたことのある大会ですが、近年は野田村営、久慈市営の2つの野球場で行なわれる事が多くなっています。応援する赤崎野球クラブは2006年大会から3年連続での不参加でしたが、15チームが参加して「大阪ドーム」を目指すたたかいが繰り広げられました。
では、結果とその様子を、基となるものが新聞記事だけですみませんが書かせていただきます。
・一回戦
宮古倶楽部 4-3 矢巾硬式ク
高田クラブ 3-1 九戸クラブ
オール江刺 3-1 一戸桜陵ク
JR盛岡 3-0 雫石クラブ
黒陵クラブ 3-2 福高クラブ
久慈クラブ 10-4 オール不来方
水沢駒形倶 20-4 釜石野球団
・二回戦
フェズント岩手 4-2 宮古倶楽部
オール江刺 3-2 高田クラブ
JR盛岡 4-1 黒陵クラブ
水沢駒形倶 2-1 久慈クラブ
・準決勝
フェズント岩手 8-1 オール江刺
水沢駒形倶 1-0 JR盛岡
・決勝 第一代表決定戦
フェズント岩手 9-5 水沢駒形倶
・第二代表決定準決勝
JR盛岡 7-6 オール江刺
・第二代表決定戦
水沢駒形倶 3-1 JR盛岡
・表彰選手
最優秀選手 豊田圭史投手(フェズント)
敢闘賞 新田忠正投手(水沢駒形)
打撃賞 千田雄大内野手(水沢駒形)
大会を制覇したのは2年連続でフェズント岩手でした。
決勝は今年の都市対抗同様、水沢駒形との争いに。
序盤から攻めるフェズントは3回表までで8-0と大量リード。駒形はその裏に1点、4回裏には大量4点を奪い追撃しましたが、都市対抗では崩れた豊田投手が、今回は中盤以降立て直し、8回に追撃の1点という援護をもらったフェズントが優勝旗を持って帰りました。最優秀選手はその豊田投手が選出されました。
代表決定に関わる試合は例年以上に混沌としたものに。準決勝でフェズントに大敗を喫した江刺と駒形にサヨナラで惜敗したJRが敗者復活の第一試合で激突。
江刺は全国大会も経験しエースとなりつつある岩泉投手が先発。JRは本格派千葉(智)投手。序盤の点の取り合いで2-1とJRがリードしたままむかえた7回に、江刺は一挙4点をあげ逆転。8回にも1点取り6-3としましたが、定期戦やJR東日本大会で鍛えられたJRも負けじと反撃。若手の千葉(裕)、前川両投手の踏ん張りに応え8、9回に2点ずつ奪い逆転サヨナラ勝ち。企業も混じった大会でも上位進出を狙った江刺でしたが後一歩及びませんでした。
雨でさらに2日延びた第二代表決定戦。
勢いに乗るJRがリベンジを果たしたいところでしたが、あと一歩のカベがあったのでしょうか、小刻みに点を重ねた駒形が、新田投手の奮闘もあり3-1で勝ち、第二代表の座を手に入れました。
優勝したフェズントは正捕手の竹下君が故障もあり苦難を強いられましたが、宮古倶楽部を柿沢、志田両左腕投手の踏ん張りで振り切ると、準決勝ではコンビネーションのいい小野寺投手が完投。決勝は先述の通り豊田投手完投でしたから、投手陣の層は一枚抜けているといっていいかもしれません。打線も宮古戦では苦戦しましたが、江刺、駒形といった全国経験組から大量点を奪うあたりは、やはり「点を取る能力」は抜けているといっていいでしょう。後は東北の舞台でそれを貪欲的に出来るか、です。
駒形は雨雨雨の日程の中、選手のやりくりに苦労した事と思いますが、そんな中まとまりを見せて代表権を獲得。エースの新田投手は今更何も言う事はありませんが、この大会では右の支柱佐藤功也投手、今年加入の右上手投げ渡邊投手が一試合ずつ接戦を制しての完投勝利。今野投手が決勝で不本意な成績なのが…ですが、チーム内での競り合いでよりいい投手に伸びて欲しいものです。
惜しくも東北に届かなかったJR。エース・金野寛投手(入部したときに捕手だったのを覚えている人が何人いるでしょう…てぐらい投手になじみました)や千葉(智)投手が柱ですが、今大会では先に記事にした定期戦で登板している前川、千葉(裕)両投手が場数を踏めた大会になりました。
代表決定戦シリーズ(準決勝、第二代表一回戦)に割り込んだものの、2連敗でオール江刺も、試合を作る4本柱(寺長根、岩泉、中鉢、高橋金吾各投手)の他にも千葉投手が今季二度目の登板。体の軸さえしっかりすれば、後は勢いいいボールも放れるので楽しみな存在です。
この2チームもきっかけつかめれば「フェズント、駒形を乗り越えて…」上を目指せるチームになりそうです。
この大会は大方が大差となるわけでもなく、その試合毎に激しいつばぜり合いが繰り広げられました。先に少し書きましたが、宮古倶楽部もフェズントに途中までは食らいついていました。佐々木監督が「あれで満足してはいけない」と述べていましたが、来年はどこまで伸びるか。黒陵クラブがJRにやや差をつけられましたが、高田、久慈ともにクラブ全国大会に進出した駒形、江刺に食らいつきました。
緒戦で敗れたチームでも、たとえば矢巾は途中登録で西和賀高校で存在感見せた門脇投手が登板。出場したかは分かりませんが、赤べこ軍団に所属していた高木誠一郎選手も登録されていました。福高クラブも槻木澤投手が頭角表しつつあります。雫石クラブは5年前の都市対抗で4位になった原動力の長岡投手が好勝負をつくってくれました。
この大会で上位に勝ち残ったのはフェズントと駒形。
しかし、それ以外のチームも、土産無しでは終わらなかった大会だった。
そう言える大会ではないでしょうか。
どうしても標準を夏の大会(クラブ&都市対抗)に合わせがちになり、全チームの参加が難しい大会ですが、それでもその舞台に挑んだ選手の皆様には「お疲れ様です」と言いたい所です。
新聞などが『原料』で、実際見たわけではないのですが、日本選手権岩手予選の雑感、以上の通り書かせていただきました。長文拙文お読みいただきありがとうございました。
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どうぞご意見をお寄せください。
ここでは日本選手権岩手一次予選大会の様子を記載します。
昔は大船渡・気仙地区で行なわれていたことのある大会ですが、近年は野田村営、久慈市営の2つの野球場で行なわれる事が多くなっています。応援する赤崎野球クラブは2006年大会から3年連続での不参加でしたが、15チームが参加して「大阪ドーム」を目指すたたかいが繰り広げられました。
では、結果とその様子を、基となるものが新聞記事だけですみませんが書かせていただきます。
・一回戦
宮古倶楽部 4-3 矢巾硬式ク
高田クラブ 3-1 九戸クラブ
オール江刺 3-1 一戸桜陵ク
JR盛岡 3-0 雫石クラブ
黒陵クラブ 3-2 福高クラブ
久慈クラブ 10-4 オール不来方
水沢駒形倶 20-4 釜石野球団
・二回戦
フェズント岩手 4-2 宮古倶楽部
オール江刺 3-2 高田クラブ
JR盛岡 4-1 黒陵クラブ
水沢駒形倶 2-1 久慈クラブ
・準決勝
フェズント岩手 8-1 オール江刺
水沢駒形倶 1-0 JR盛岡
・決勝 第一代表決定戦
フェズント岩手 9-5 水沢駒形倶
・第二代表決定準決勝
JR盛岡 7-6 オール江刺
・第二代表決定戦
水沢駒形倶 3-1 JR盛岡
・表彰選手
最優秀選手 豊田圭史投手(フェズント)
敢闘賞 新田忠正投手(水沢駒形)
打撃賞 千田雄大内野手(水沢駒形)
大会を制覇したのは2年連続でフェズント岩手でした。
決勝は今年の都市対抗同様、水沢駒形との争いに。
序盤から攻めるフェズントは3回表までで8-0と大量リード。駒形はその裏に1点、4回裏には大量4点を奪い追撃しましたが、都市対抗では崩れた豊田投手が、今回は中盤以降立て直し、8回に追撃の1点という援護をもらったフェズントが優勝旗を持って帰りました。最優秀選手はその豊田投手が選出されました。
代表決定に関わる試合は例年以上に混沌としたものに。準決勝でフェズントに大敗を喫した江刺と駒形にサヨナラで惜敗したJRが敗者復活の第一試合で激突。
江刺は全国大会も経験しエースとなりつつある岩泉投手が先発。JRは本格派千葉(智)投手。序盤の点の取り合いで2-1とJRがリードしたままむかえた7回に、江刺は一挙4点をあげ逆転。8回にも1点取り6-3としましたが、定期戦やJR東日本大会で鍛えられたJRも負けじと反撃。若手の千葉(裕)、前川両投手の踏ん張りに応え8、9回に2点ずつ奪い逆転サヨナラ勝ち。企業も混じった大会でも上位進出を狙った江刺でしたが後一歩及びませんでした。
雨でさらに2日延びた第二代表決定戦。
勢いに乗るJRがリベンジを果たしたいところでしたが、あと一歩のカベがあったのでしょうか、小刻みに点を重ねた駒形が、新田投手の奮闘もあり3-1で勝ち、第二代表の座を手に入れました。
優勝したフェズントは正捕手の竹下君が故障もあり苦難を強いられましたが、宮古倶楽部を柿沢、志田両左腕投手の踏ん張りで振り切ると、準決勝ではコンビネーションのいい小野寺投手が完投。決勝は先述の通り豊田投手完投でしたから、投手陣の層は一枚抜けているといっていいかもしれません。打線も宮古戦では苦戦しましたが、江刺、駒形といった全国経験組から大量点を奪うあたりは、やはり「点を取る能力」は抜けているといっていいでしょう。後は東北の舞台でそれを貪欲的に出来るか、です。
駒形は雨雨雨の日程の中、選手のやりくりに苦労した事と思いますが、そんな中まとまりを見せて代表権を獲得。エースの新田投手は今更何も言う事はありませんが、この大会では右の支柱佐藤功也投手、今年加入の右上手投げ渡邊投手が一試合ずつ接戦を制しての完投勝利。今野投手が決勝で不本意な成績なのが…ですが、チーム内での競り合いでよりいい投手に伸びて欲しいものです。
惜しくも東北に届かなかったJR。エース・金野寛投手(入部したときに捕手だったのを覚えている人が何人いるでしょう…てぐらい投手になじみました)や千葉(智)投手が柱ですが、今大会では先に記事にした定期戦で登板している前川、千葉(裕)両投手が場数を踏めた大会になりました。
代表決定戦シリーズ(準決勝、第二代表一回戦)に割り込んだものの、2連敗でオール江刺も、試合を作る4本柱(寺長根、岩泉、中鉢、高橋金吾各投手)の他にも千葉投手が今季二度目の登板。体の軸さえしっかりすれば、後は勢いいいボールも放れるので楽しみな存在です。
この2チームもきっかけつかめれば「フェズント、駒形を乗り越えて…」上を目指せるチームになりそうです。
この大会は大方が大差となるわけでもなく、その試合毎に激しいつばぜり合いが繰り広げられました。先に少し書きましたが、宮古倶楽部もフェズントに途中までは食らいついていました。佐々木監督が「あれで満足してはいけない」と述べていましたが、来年はどこまで伸びるか。黒陵クラブがJRにやや差をつけられましたが、高田、久慈ともにクラブ全国大会に進出した駒形、江刺に食らいつきました。
緒戦で敗れたチームでも、たとえば矢巾は途中登録で西和賀高校で存在感見せた門脇投手が登板。出場したかは分かりませんが、赤べこ軍団に所属していた高木誠一郎選手も登録されていました。福高クラブも槻木澤投手が頭角表しつつあります。雫石クラブは5年前の都市対抗で4位になった原動力の長岡投手が好勝負をつくってくれました。
この大会で上位に勝ち残ったのはフェズントと駒形。
しかし、それ以外のチームも、土産無しでは終わらなかった大会だった。
そう言える大会ではないでしょうか。
どうしても標準を夏の大会(クラブ&都市対抗)に合わせがちになり、全チームの参加が難しい大会ですが、それでもその舞台に挑んだ選手の皆様には「お疲れ様です」と言いたい所です。
新聞などが『原料』で、実際見たわけではないのですが、日本選手権岩手予選の雑感、以上の通り書かせていただきました。長文拙文お読みいただきありがとうございました。
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