今日は。先週末から全国各地でクラブ野球選手権二次予選が行われています。東北地区でも今日最後の2枠をめぐって熱い戦いが行われました。私は直に球場行けませんでしたが、弘前アレッズ中継室のYouTube中継でその様子を見ていました。その結果をピックアップゲームで記します。写真はこれまでとっていた写真の中から使用します。
◆ピックアップゲーム
弘前アレッズ5=040000010
水沢駒形倶 3=200010000
前年代表を逃したアレッズが、集中打と小刻みな継投で駒形を振り切り代表に。同時に駒形の敗戦でこれまで46都府県唯一連続出場を続けてきた岩手勢は43回目にしてついに本大会出場が途切れた。
駒形は初回に横倉、松岡の適時打で先制したが、二回に斎藤のリズムが乱れたか、アレッズ下位打順からの攻撃で4点を失う。早めに点を返したい駒形は山上、諏訪を攻め込み5回に菊池譲の適時打で1点差に迫った。
途中救援から粘投してきた松本智だが、八回に瀧澤に痛打を食うなど攻略を受け、代わった松本利が犠牲フライで1失点。九回には無死からランナー二人出す好機つくるも、リリーフした山口に封じられ試合終了。総力あげたアレッズが2年ぶりにドーム進出。駒形は機はつくるも継投策に決定打を封じられた。
…何から語ればいいですか。
昼、結果が出た後のツイートでは以下のように記しました。
『…ついに、岩手勢本大会連続出場が途切れました。前線で戦われた駒形、江刺の皆様お疲れ様でした。』
『かつては岩手で単独枠。99年からの現行形式でも19大会連続で代表を送りましたが今回ついに…駒形、江刺の皆様、近年その荷を背負わせ続けてすみません。前線で戦ってくれたことにただお礼を申し上げます。』
それをベースに。
かつて、社会人野球と言えば「ノンプロ」と言われた企業チームが主流だった時代がありました。もっと以前はクラブチームが主体となって始まった社会人野球ですが、日本社会の取り巻く状況から社会人野球=企業チーム化、という道に。その中で岩手県はクラブチームがずば抜けて多くありました。
企業チームだって盛岡鉄道あり、釜石製鉄あり、岩手銀行、日通盛岡、岩手トヨタ、県南バス、小野田セメントとある時代から。時にはそのクラブチームが企業チームに噛みつくこともあった。高校野球では他県勢に苦杯を浴び、大学野球は更に目立たなかった頃、それでも80年中盤に出版されたプロ野球人国記(ベースボールマガジン社)で「その熱意はどこの県にも劣らぬ」と記されたのは、広く県内に硬式野球をする場があり、それを続ける人が多くいたからではないでしょうか。
1974年から岩手クラブ選手権、1976年からはクラブ野球選手権が始まり、その場で全国に進出し、その経験を持ち帰ってきたことが次の熱意を起こす糧にしてきた。出場するチームは変われど。21世紀、殊に2005年から変わり始めたクラブチームの環境。東日本大震災含めた社会環境の変化と併せて、富士通やアレッズのような形態で「都市対抗も含め上を目指すチーム」もできました。
環境も変わる中でひとつの県が絶対の位置にいることはできません。「いつか来る」と思った出来事が、今日、訪れてしまいました。これまで最前線で戦われた皆様、軌跡を作っていただきありがとうございました。またここから歩んでいきましょう。
もう1試合の代表決定戦は以下の通りです。
◆Gリバース 6−3 郡山EJク
念願の東北突破に向けて総力戦で挑む郡山イーストは前半を0−1で乗りきったが、リバースは六回に一気に4点を追加。七回に郡山イーストが3点返したが、その裏にリバースがだめ押し。小沼→高橋と主戦投手の継投で郡山イースト打線を抑え、3年連続のドーム進出を果たした。
クラブ野球選手権に関しては、他にも情報が多々入ってきていますが今日はこの記事書くので精一杯です。いくつかの記事はまた日を改めて記すことにします。お付き合いありがとうございました。