今晩は。都市対抗野球東北予選は岩手県営球場で第一代表準決勝、花巻市営で第二代表(敗者復活)二回戦が行われました。岩手のチームは前者にトヨタ自動車東日本、後者にJR盛岡が出場。代表争いも佳境になってきましたが如何に。まずはピックアップゲーム、トヨタ自動車東日本とJR東北の結果からです。
JR東北 4=000002020
トヨタ東 10=10510210A
昨秋には日本選手権で見せ場をつくり、「平成期」の東北社会人野球の代表格JR東北をトヨタ自東が17安打10得点で打ち崩し、第一代表決定戦・決勝戦に進出した。
地元のストロングな応援団の声援を背にしたトヨタ自東は小野(下記写真右下)適時打で先制。三回裏には村上(同左下)、後藤に適時打が出ると、大谷龍太はレフトオーバーの走者一掃となる二塁打を放ち完全試合投手・西村(同左上)をKO。四回裏には北見の右越二塁打加点、トヨタ先発阿世知(同右上)は前半を1安打に抑えペースを握った。
JR東北も底力を見せる。ハーフタイム明けの六回表に代打安田(下記左)、四番阿部(下記右)の連続本塁打で追い上げ体制に。だがいまのトヨタはそれにひるまず、すぐ裏に大島の適時打などで2点、七回には林も適時打で更に離した。
JR東北は140キロ台左腕月田(下記左)が奮闘し、八回には高崎が2点本塁打を叩き込むが、六回からリリーフした吉橋(下記右)も粘り強く投げ、最後はダブルプレーでしめ06年赤べこ軍団以来の決勝戦進出を決めた。
※本大会出場した07年は第一代表決勝戦には進んでいません。
【トヨタ自東】出場選手
7 大谷龍太
6 林
2 小 野
4 北 見
3 羽田野
9 大 島
D 村 上
8 後 藤
5 大 澤
1 阿世知
1吉 橋
【JR東北】出場選手
8 森
4 大 保
H4大 島
5 西 川
H5安 田
9 阿 部
D 坂 本
3 小笠原
7 高 崎
2 園 部
6 夷 塚
1 西 村
1岩 佐
1月 田
以降は今日行われた他3試合の結果です。直接見た七十七−石巻の九回以外は日本野球連盟の情報を基に記述します。
七十七銀行 5=001000004
初回に4点奪うなど三回までに6−1とリードした石巻が七十七の猛追をかわし決勝戦に進出した。石巻は中嶋と水野に本塁打。石井の本塁打のみに抑えられていた七十七は九回に代打長谷川の犠飛、石井、的場適時打で追い上げたが序盤の失点が響いた。
【七十七銀行】判明分出場選手
6 的 場
7 佐藤翼
8 佐藤勇
3 中 井
H大 野
4 花 岡
D 長 田
9 野 村
5 原
H 長谷川
2 石 井
1 田 邊
1阿 部
1鈴木天
7 井 上
6 篠 川
D 浅 沼
3 小 野
5 長谷川
5橋 本
4 中嶋政
9 家古谷
2 水 野
8 西 藤
H8後 藤
1 米 谷
1齊 藤
続いては、花巻市営球場で行われた敗者復活二回戦の模様です。
◇TDK 1−0 きらやか銀行
前年の第二代表決定戦カードがこの段階に。きらやか銀行の若手投手(左写真に秋葉)もTDK打線に致命的な失点は許さなかったが、150キロともいわれる速球を持つ小木田(本人写真がないので資料としてバッテリー写真)がきらやか銀行打線に仕事をさせなかった。終わってみればきら銀打線を完封。きら銀は三年連続のドーム行きが潰えてしまった。
◇JR盛岡 5−3 富士通IC
去年は富士通が制したカードだが、今予選成長を見せているJR盛岡が打ち勝ち三回戦に進出した。JRは五回までに鳥谷部の本塁打などでで4−0とリードした。富士通は六回に八百板(写真右、16年撮影)が3点本塁打を放ち一点差に詰めたが、八回の1点が響いた。JR河内山(写真左)は完投。
以上4試合を経てきらやか銀行と富士通ICは予選敗退が、七十七銀行とJR東北が敗者戦に回ります。5日は岩手県営球場で敗者復活三回戦が行われます。
◇七十七銀行−JR盛岡
駒形戦で大勝、きら銀戦で劇的な試合を見せたが石巻戦では課題と思われる出だしを突かれ破れた。スタートダッシュをどう利かせるか。的場がカギ。JR盛岡は鳥谷部が好調持続、長鈴、河内山と完投勝利者を出し好ムード。6強越え「真の4強」入りをまず目指す。
◇TDK−JR東北
第一代表トーナメントでできた不安を、特にきらやか銀行戦での小木田の速球で払拭できたか。捕手大井がチームをどうリードしていくか。JR東北はJR盛岡戦で打ち勝ち、トヨタ東戦では西村が序盤降板を味わうなど苦杯なめたが攻撃力の強さは劣っていない。多タイプの投手に順応を。
あっという間に全国への挑戦権を目指せるチームが半分になりました。東北2つの代表枠をかけた戦い、あすもこの2カードで行われます。気温が30℃越えの地域も多い岩手県、気温差もありますのでお気をつけてお過ごしください。今日は決勝進出を決め、応援団にあいさつをするトヨタ自動車東日本の姿を〆にして記事を終わります。