MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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社会人野球日本選手権、東北代表はTDK。岩手2チームは一回戦敗退。【2022社会人野球】

 雨で1日日程が伸びた社会人野球日本選手権の東北予選、4日間の戦いの結果、TDKが東北代表として本大会に挑みます。一球速報(https://baseball.omyutech.com/)を基に雑感を記していきます。 

▽一回戦 日本製紙石巻9―0 JR盛岡 
 JR盛岡は四回までは2失点で試合を持っていったが五、六の2イニングは3失点ずつくらい一気に引き離された。石巻はJR盛岡打線に散発の3安打しか許さず完封勝ち。
▽一回戦 TDK   3―1 きらやか銀行 
 極限的な状況で試合に臨んだきらやか銀行は二回に先制するも、TDKは三回に追いつき、六回にはリリーフした投手を攻略し2得点。きら銀は安打数は上回ったもののTDKの固い守備を崩せず、休部前最後の大会を初戦敗退で終えることとなった。
▽一回戦 JR東北  7―5 JR秋田 
 秋田県内の公式戦ではTDKを破ることもあるJR秋田、この試合は初回4得点を挙げJR東北の度肝を抜く。JR東北は三回にも1点を失ったが、それ以降リリーフした左投手が試合を作り直すと七回に一挙5点を挙げ逆転。JR秋田の健闘は評価。
▽一回戦 七十七銀行 1―0 トヨタ自東
 8日に行われた試合は0―0で三回ノーゲーム。9日会場を移して行われた試合は先発投手がそのままスライドで投げ続け、六回まで0―0の接戦を見せるが、最初の1点を叩き出したのは七十七銀行。安打数で上回ったトヨタだったが七十七の守備を崩せず完封負けと及ばなかった。
▽準決勝 日本製紙石巻9―0 JR東北 
 ここ数年都市対抗本大会に出場するなど安定的に上位大会に進出しているJR東北だったが、この試合は日本選手石巻の前に大量リードを奪われる展開に。特に六回の石巻5得点は大きく響き、終わってみれば予想外の結果に。
▽準決勝 TDK   4―1 七十七銀行 
 何としても全国進出をと意気込む七十七銀行都市対抗ベスト8TDKとの対戦は五回まで0―0のがっぷり四つ。六回にTDKが先制するも七十七銀行は八回に1点あげTDK先発投手を交代に追いやるが、リリーフ投手が勢いを切り、その裏にTDKが追加点をあげ突き放した。
▽決勝戦 TDK   3―0 日本製紙石巻 
 TDKは初回に先制すると六回に2点を挙げダメ押し。日本製紙石巻は安打数では上回ったものの、ホームベースを踏むことができず、TDKの効率の良い攻めでリードを奪い、日本選手権本大会行きを決めた。

 この大会はなんといっても大会直前のきらやか銀行休部の話題が目立ちました。この件については過日エントリをあげましたが、改めて「存在すること」の意味は考えていかないと、と思います。 
 岩手勢は両者ともに一回戦敗退でした。JRは文字通りの“完敗”を。必死で追いかけても、転勤などどうしようもないこと(社業関連で)があり、体制が変わり「つくり直し」迫られることも。それでも等立して臨んでいますが悔しい結果になりました。トヨタ自東は8日雨天ノーゲームのあと0―1の敗戦。同点に追い付けなかったことが勝敗を分けました。再構築を進めているチームが、この結果をどう消化するか。ともに注目していきます。
 今予選では安打数では上回ったもののそれが試合結果につながらなかった―という試合を多く見ました。集中得点で差をつけて勝ちきるという展開も多く見ますが、安打はそれだけでは点にならないわけで、点を許さず堪えていれば「効率のいい加点」で勝てるという、野球の一断面を見た思いです。その粘り強さを全国でも発揮してもらって、一つでも多く勝ち進んで…残念なニュースがあった東北の社会人野球界にいいニュースをもたらしていただければと願います。
 拙稿おつきあいいただきありがとうございました。
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