東北連盟会長大会・企業の部について記します。こちらは24〜26日にかけて行われましたが、雨天に悩まされた大会となりました。まずは6試合の結果をJABAHP(www.jaba.or.jp)情報基に記します。
◆一回戦 七十七銀行 3―0 JR盛岡
JR盛岡は今年成長を見せたした寺田が先発。左腕田上との継投で七十七打線を3失点に抑えたが、打線が七十七投手陣を攻略することができず完封負け。七十七は4投手継投で勝ち上がった。
◆一回戦 TDK 3―1 JR東北
都市対抗本大会を控えるTDKが二、三回に1点ずつとり先手を握る。JR東北は四回に1点を返したが、TDKの小刻みな投手リレーの前に決定的な反撃ができず、八回にダメ押しの1点を奪われ試合終了。都市対抗のリベンジならなかった。
◆一回戦 トヨタ自東 9―0 JR秋田
3年前は1点差と食らいついたJR秋田。今回の対戦ではトヨタが序盤から点を重ね、六回以外毎回得点の七回コールドで勝ち上がった。若手では葛岡が登板、斎藤も本塁打で見せ場を作った。JR秋田は反撃が利かず、無念の形で東北の戦いを終えた。
25日に行われた試合は六回表まで4―1と日本製紙石巻がリードしたところで一時停止試合となり、26日朝9時から再開という異例の展開。試合そのものは石巻が流れを渡さず、きら銀は4投手継投で対抗したが反撃ができなかった。
◆準決勝 七十七銀行 5―3 TDK
都市対抗出場決まっている石巻が勝っただけにTDKも続きたかったが、七十七銀行は六回裏に3点挙げ逆転。七回にもダメ押しの1点を挙げ、主戦クラスの細川、鈴木などの継投で2勝め。TDKは長谷川など若手が登板したが苦杯を喫した。
さてクラブの部でも記した通り、天候にたたられたこの大会、企業の部の試合でもサスペンデッドゲームが実施されるなど予想外の展開。日程の関係もあり決勝戦は開催されず、準決勝で勝った日本製紙石巻と七十七銀行両者優勝と相成りました。
この後各県の公式戦を残しているチームもありますが、残る大きな試合はTDK、日本製紙石巻が臨む都市対抗野球本大会のみとなります。両者とも都市対抗予選で出番が少なかった選手を起用してチームの底上げを図った様子が見えました。
岩手の両チームについて…JR盛岡はいわゆる“東北六強”相手でも破滅的な失点を食らうことはなくなりました。攻撃陣が六強ローテーションクラスのピッチャーを打ち崩すための探求が求められます。トヨタ自東は六強どうしでの戦いでいかに自身の強みを発揮していくか。18年都市対抗本大会出場チームは12年創立以来積み上げた成果が花開いたものですが、メンバーの変遷はどうしても起きるもので、いかに「野球文化を継承していくか」が求められるな、と見ています。
今年岩手最後の公式戦「岩手アマ王座決定戦」。今回は例年秋期の大会優勝チームに送られる毎日旗争奪の大会にもなります。1964年に始まった毎日旗争奪大会は「毎日旗秋季(64年)」→「プラス日本選手権岩手予選(74年)」→「東北連盟会長大会県予選(94年)」他に2011年のみ大震災復興・北上市長大会で渡されてきました。31日から行われる大会は4チームが参加。初日の組み合わせは以下の通り。
◆JR盛岡 ―富士大学
大学チームが優勝した場合、はじめて大学勢に毎日旗が行くことになりますが果たしてどうなるか。注目してみることにしましょう(球場に行けるかは不明)。長文おつきあいいただきありがとうございました。