MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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2007社会人野球-この結果を噛みしめて…赤崎-江刺、江刺-フェズントの試合から。

 こんにちは。伊東です。
 では早速本題から参りましょう。
 昨日行われた「毎日旗秋季大会」。東北会長旗大会の岩手代表も決める試合でもあり、昨日行われた3試合は意地とプライドのぶつかる試合となりました。まずはその3試合のスコアテーブルから書いていく事とします。


◎クラブの部・決勝
オール江刺 204001000 7
赤崎野球ク 000500000 5

三塁打 高橋翔、三鬼(江刺)
二塁打 藤野、村岡2(江刺)

【オール江刺】8高橋翔 4高林 9藤野 3三鬼 7村岡 D菊池 2棚橋 5岩渕 6高橋大 P寺長根 《交代選手》なし
【赤崎野球ク】8山本武 4村上耕 5新沼 9佐藤琢 6多田 7佐々木宏 D平野 2村上修 3金野豊 P古内 《交代選手》山本淳(古内・4回からP)

評…試合開始直後からペースをつかんだのは江刺。
 2アウトから藤野選手の二塁打→三鬼選手の適時打で先制。さらに村岡選手の強烈な二塁打でさらに一点加え2-0。3回には高林、藤野両選手の連打の後三鬼選手の右中間三塁打で2点、村岡選手の二塁打、棚橋選手の適時打で一気に4点奪い6-0と大差をつけた。
 赤崎は4回に反撃開始。山本投手が上位打線を三者凡退に抑えると、その裏に多田、佐々木宏也両選手の連打、平野選手の進塁打後金野豊、山本武、新沼、佐藤琢哉各選手の適時打が飛び出して一気に1点差までつめた。

 山本淳一投手は6回に高橋大選手のヒット後高橋翔太選手の三塁打で一点失ったものの、それ以外は試合を作る投球を見せ、味方の反撃を待ったが、5回以降投球を修正した寺長根投手の前に好機を作ることができず、9回に一死満塁という大チャンスを作ったが、多田選手の好打は高林二塁手のジャンプの最高到達点で捕えられ、万事休す。江刺は3年ぶりの東北大会進出を果たし、赤崎は全国大会帰りの直後で重圧かかる中奮闘しました。


◎企業の部・決勝
フェズント 061000200 9
JR盛岡  000012000 3
(フェズント)瀬川、柿澤、小野寺-竹下洋
(JR)前川、那須野、坂本、飯坂-日向端将
本塁打 竹下洋(フ)
三塁打 橋本(フ)
二塁打 高橋(フ)若狭(J)

評…フェズントは2回に竹下選手の本塁打などで一気に6点。3回にも加点し、JRの若手投手陣を打ち砕いた。JRは中盤に反撃したものの、逆転にまでは至らず苦杯を喫した。フェズントは2年連続2回目の東北会長旗大会に進出。


◎グランド・ファイナル(←すみません、私の勝手な呼び名です)
フェズント 000000120 3
オール江刺 000010000 1
本塁打 村岡(江刺)
二塁打 佐々木(フ)高橋翔(江刺)
【フェズント】4佐々木 7菊池 9高橋 5渡辺 3大坊 8三浦怜 D飯塚 2竹下洋 6橋本 P豊田 《交代選手》飯塚(7回裏・D→2)豊田(守備は変わらないが、DH解除で打順の8番に入る)/菅原(菊池・8回代打→7)
【オール江刺】8高橋翔 5高林 9藤野 D三鬼 7村岡 3菅原 2棚橋 6菊池歩 4高橋大 P岩泉 (交代選手)高林(9回5→4)/岩渕(菊池歩・8回代打)及川寛(岩渕・9回から5)高橋金吾(岩泉・9回からP)

評…中盤までは江刺・岩泉、フェズント・豊田投手の投げ合いが続いたが、5回に村岡選手がいい意味でボールを詰まらせ打球はスコアボード下へ飛び込む本塁打を放ち先制。しかし、フェズントは7回に橋本選手の適時打で追いつくと、8回には渡辺、三浦両選手の適時打でついに勝ち越した。
 江刺はチャンスの緒尾は作るものの、豊田選手の力投の前に得点にまで至ったのは村岡選手の本塁打のみに終わったが、公式戦という舞台で一年間主戦で岩泉投手はじめ若手の成長というのは見せていただいた試合だった。フェズントは、竹下選手をケガで欠いたが、急遽入った飯塚選手が奮闘し、チームを勝利に導いた。


 …では、各チームごとに見ていくこととします。
 まずは赤崎野球クラブ。全国大会帰りで、ほかのチームからは熱視線を浴びる(=下手な試合はできない)自分達の心身の調子は…という状況の下で、前沢、宮古、駒形と破っての決勝進出。約150人の応援に来ていただいた地元の方にいい結果を見せることはできませんでしたが、後半の追い上げなどであきらめない姿を見せることはできました。

 山本淳一投手…いつもこのブログで特記して書いてこなかったのは「抑えて当たり前」という気持ちが自分の中にあり、好投を見せていてもついついフォーカスを他に当ててしまうという悪いクセがありまして…(ごめんなさい)でも、この日の試合では下手すると一気に江刺に持っていかれるムードの中、自分の投球を見せ、試合を立て直しました。本当に「自分がどんな状況下にあってもエースの役割を果たす」という「エースの心得」を見せていただきました。

 打線は5回に見せた「集中打」。相手のエース・寺長根さんは岩手でも有数の投手ですが、その投手が見せたわずかな隙を見逃さず、連打連打でつないで一気に5点をもぎ取りました。アウトになっても、次につながる打撃を見せた平野選手も含め、6安打1四球で一気に5点。最終回も同じ雰囲気になりましたが、記事中にも書いたとおりセカンドのジャンプの最高到達点に打球が…あれが0.1秒でも速かったり遅かったりすれば抜けていたのですが、こればかりは相手をほめるしかありません。

 2000年代前半「チームが成長しつつある時期」にレギュラーだった選手もやがては年齢を重ね、仕事や家庭で責任を持ち、チームを離れる選手も増えてきました。その中で求められる「若手の台頭」。この日一、二番に座った山本武、村上耕両選手や多田選手、今日は試合に出なかったものの亘理選手はその旗手といえる存在でしょう。特に一、二番をはった両選手は「レギュラー選手」としての自覚がさらに成長を促しました。古内投手は駒形、江刺戦では納得いかないマウンドとなりましたが、そこから何をつかむか、ですね。

 赤崎は今年の公式戦はすべて終了です。
 県知事旗大会でのスコア以上の大敗から考えると、クラブ東北大会優勝、全足利戦での善戦と終わってみれば好結果を残す事ができました。また来年に向けてオフシーズンの過ごし方(野球だけじゃなくて、ね)が大事になってきます。また頑張りましょう。


 続いてはオール江刺。
 クラブ球界では赤崎や赤べこ、駒形、久慈、高田などが結果を残しているチームといえますが、江刺も03年のクラブ大会進出など岩手でも上位を争うチームの一つ、といえます。その全国大会を経験したことが「もう一度あの舞台へ」という強い思いとなり、各種大会で奮闘していますが、残念ながら上位大会に行くことができず…そういう意味での「勝負に対する欲」というのは、赤崎や駒形を超えるかもしれません。

 その代表選手が「強打富士大コンビ」の村岡選手。記事中に書いた本塁打を打ったとき、バットの音が木製の音ではありませんでした。昔後輩がお世話になったとき、話をするようになった選手と話をした所、バットは竹製だ、との事。
 「竹であそこまで飛ばすかよ…」
 いやはや、という言葉しか出てきませんでした。
 もう一人の藤野選手には赤崎の試合で痛い目に合わされました。
 打点こそ別の選手が挙げましたが、この藤野選手さえ打ち取れば…という所で痛打を浴びました。このコンビに40代超えても動きのいい三鬼選手。恐ろしいクリンアップ・トリオです。

 若手でも面白い選手が出てきました。
 まず目に付いたのが赤崎戦でサードを守った岩渕選手。なんとなくスケールの大きさを感じさせる所は、このチームでベストナインを獲得した杉田選手を思わせるものがあります。岩泉投手は高校時代から注目してみていましたが、「試合を任されている」という責任感からか、タフになりました。他にも甲子園経験者の高橋翔太選手など、新たにマークしなきゃならない選手も増えています。
 東北大会での頑張りを期待します。


 フェズント岩手は、初めてこの目で試合を見ることができました。
 このチームの特色言えば「足が動いているな」。
 練習ができているかどうか、というのは、実は下半身の動きに見ることができます。それができていないどこかのデブは車よけただけで肉離れを起こしましたが、そのデブは放っておいて、一つの指標として見ることはできると思います。

 ただ、積極的な走塁を見せるのは良いとしても、結果暴走気味となってしまい、アウトにしてしまうケースが4つありましたか。どうしても好走塁と暴走は紙一重、という事もあり仕方がないと思う部分もありますが、中にはスキを見せてしまってのアウト、というのもありました。この部分が「まだ野球が若い」といわれる部分でしょうか。

 豊田投手は速球を武器として、江刺を1点に抑えました。
 若手の多いフェズントの中では大学などで経験豊富な投手であり、エースとして貴重な存在。それだけにこれまで東北大会で納得いく活躍ができていないのが本人としても悔しい部分であると思います。今度の東北会長旗大会でどういう投球を見せるか。楽しみです。

 今回はJRに関しては直接試合を見ていないので…。


 残暑も一段落し、野球のシーズンもいよいよ終幕に向けてのカウントダウンが始まりました。岩手の社会人野球でこれ以降の公式戦は

9月28~10月1日 日本選手権東北予選大会(赤べこ、フェズント)
10月6、7日 北上市長旗大会(富士大、前沢、北上、盛友、駒形、黒陵、江刺、宮城の登米、秋田の大曲)
10月13、14日 東北会長旗大会(フェズント、江刺)
10月後半 アマチュア王座決定戦(赤べこ、フェズント、大学から一つ)
11月15日~11日間 日本選手権(東北予選勝ち抜けば)

 となります。何時もいつもですが、あの暑い季節が過ぎ去ると寂しくなっていきますね。にぎやかな野球の光景とはしばらくお別れ、ですから。
 それでも、決勝で敗れた事の他は、次につながる形で今シーズンを終えることができた事は何よりの事。また新たに“挑戦”していきましょう。

 毎度ですが、色々生意気書かせていただきましたがどうかご勘弁ください。
 社会人野球の記事はここまでとします。

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