※いつもの書き方とは変えていますのでご注意ください。
今日の最初の記事「その117 フェズント敗退…岩手の夏、終わる。/宮城対決から。」は、こちらからどうぞ。
第一章「そのチアリーダー 2人合わせて10歳(ぐらい)」
仙台市営球場。NTT東北マークスと七十七銀行の試合も、マークス劣勢の中終盤を迎えようとしていた。どうにか対抗しようと思っても、相手投手の緩急自在の投球の前に好機を作ることすらままならない。とうとう試合は最後の攻撃を迎えてしまった。
その最後の攻撃も2アウト。前の回、ベンチ前フェンスに足をぶつけながらも意気高くたたかおうとしている江井さんが打席にたつ。あと一人で試合は終わる。だが、マークスの応援席からはかわいくも心強い声援が飛んでいた。
「NTTとーほくマークスがんばれー。」
文字にしてしまえばこういうものだが、この「チアリーダー」の声は、やたら透き通るように聞こえていた。誰だと思ってマークス側のスタンドを見てみれば、2人の女の子がちょこんと席に座って持てる力の全て注いで声を出していた。おそらくだが、2人合わせても10歳にはなっていない。だが、その2人の声援が、父親年代の選手のハートに火をつけた。
「このままでは終われない!」
江井さんが、大塚さんが、そして只野君も執念のヒットを放つ。あっという間に満塁の好機を迎えた。七十七ベンチはあわてて監督がマウンドに向かった。最終盤に見せるマークスの意地。だが、将来父親になるであろう投手は「悪いけどそんなの関係ねぇ」とばかりに最後の力投を見せた。
5球後。最後の打者が倒れ、試合は終わった。
この試合は負けた。
ただ、この試合で簡単に負けなかったことが、次の日の逆転劇に結びついたのだと思えば…彼女等の声援は、確かに選手達を後押ししていた。仕事もある中駆けつけた多くの同僚の応援と共に。
第2章 最後まで意気高く。
第二試合。
JR東北と日本製紙石巻の試合も差がつき、終盤を迎えようとしていた。
今年から会社からの支援が増えた日本製紙石巻野球部。
様々な事情からゆるくない状況の下、活動を続けていた野球部。
その姿を見続けていたのは、同じ職場で働いていた仲間であり、関係者と関わっている人たちだ。だから、自然と声援に力がこもる。
「レッツゴー、レッッゴーまっえっだー!」
応援リーダーが右手のこぶしを突き出しながらリードする。
ドンドドン ドンドドン ドンドドンドンドン
1台の大きい太鼓と、2つのやや縦長の太鼓、笛で音頭を取りながら100人ぐらいはいただろうか、応援に駆けつけた人たちが声を合わせる。
レッツゴー、レッッゴーまっえっだー!
レッツゴー、レッッゴーまっえっだー!
レッツゴー、レッッゴーまっえっだー!
様々なバージョンで声を出しながら、選手達を後押しする。
「2ランホームラン**」「お前で決めろ**」「タイムリー**」…。
しかし、応援団、選手共に奮闘むなしく、1-10のまま最終回の攻撃を迎えた。
ドンドドン ドンドドン ドンドドンドンドン
次はどんな言葉が出てくるのだろう。
何でもいいから点入れろ!
…長いこと野球の応援に関わってきたが、これほど明け透けな言葉は聞いた事がない。近くで一緒に見ていた人たちと共に唖然としてしまった。
だが、そんな視線にはおかまいなく、応援団はその言葉を3回、これまで以上に大きい声で繰り返した。
身近で関わる野球部の選手達に
「大差つけられたからとあきらめんじゃねぇ!」
その背中を押す大合唱に後押しされた選手たちは、この回後藤選手の適時打で1点を返し、さらに点を取るかという所まで追い上げた。
試合終了後。何でか知らないけど、興奮を抑えきれない自分がいた。
七十七やJRの様な、洗練された応援も確かにいい。
だけども、応援というのは熱意がないとはじまらない。
先にあげた2チームの応援にそれがないわけではなく、むしろある方だが
自分の中では
「この日の応援合戦はマークスと石巻の圧勝!」
そういう判定を降させていだだいた。
西山優里子さん書く所の「ハーレムビイト」でも、主人公が中学時代、応援していた事が当時は「何か意味があるのか」と難儀していたが、自分が選手になってコートに立ち、応援を背にして後押しさせられる事になって「応援する人のありがたさ」を感じたという話があったが、ここで書かせていただいた2つの応援風景はまさにその「応援のありがたさと凄さ」を感じるものとなった。
自分も応援をするようになったが、応援合戦で相対したいチームの中に…今までも駒形、フェズント、JR東北、七十七、NTT、TDK…遠くは全足利、大和高田、札幌ホーネッツと意識していたが、この中に1日から日本製紙石巻も加える事にします。
野球のプレーもそうだけど、選手達を後押しし、盛り上げる応援合戦。
それも見に野球場へ足をお運びください。
そして、文中で書かせていただきました皆様へ。
勝手思ったこと書かせていただきました。
そのことにお詫びすると同時に、相対したときはよろしくお願いします。
不況が響いたのか、他の理由があるか分かりませんが、応援団の動員が減っている印象を受けます。この日の応援風景は
・七十七⇒ブラバン5人、応援リーダ-1人、チアリーダー2人、バンド1人。
試合中から行員と思われる人が増えてきました。
・マークス⇒正式な応援はフライパン持ったリーダー1人、太鼓3人。音楽はナシ。
・JR⇒この4チームの中では一番多く人が来ていました。ブラバン10人近く、応援団も20人近くいました。
・石巻⇒太鼓が文中に書いた通り。リーダーは10人ぐらい。
石巻は都市対抗では久しぶりに見た事、JRも前に応援風景見たのは98年なので七十七、マークスの2チームで話しますが、青森で行われた大会でしたが、それでも今の倍の人数は来ていた記憶があります。
ただ、それでも来ていたメンバーが必死に選手を後押ししようとしている姿は見えましたので…そういう姿が見える限り「俺はこういう人たちは応援合戦したいんだ」と思えるのです。応援団に関わる皆様、お体気をつけてがんばってください。
繰り返しますが、勝手書かせていただきました。
今日の記事制作はここまでにします。
拙文お読みいただきましてありがとうございました。
今日はここで失礼します。

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第一章「そのチアリーダー 2人合わせて10歳(ぐらい)」
仙台市営球場。NTT東北マークスと七十七銀行の試合も、マークス劣勢の中終盤を迎えようとしていた。どうにか対抗しようと思っても、相手投手の緩急自在の投球の前に好機を作ることすらままならない。とうとう試合は最後の攻撃を迎えてしまった。
その最後の攻撃も2アウト。前の回、ベンチ前フェンスに足をぶつけながらも意気高くたたかおうとしている江井さんが打席にたつ。あと一人で試合は終わる。だが、マークスの応援席からはかわいくも心強い声援が飛んでいた。
「NTTとーほくマークスがんばれー。」
文字にしてしまえばこういうものだが、この「チアリーダー」の声は、やたら透き通るように聞こえていた。誰だと思ってマークス側のスタンドを見てみれば、2人の女の子がちょこんと席に座って持てる力の全て注いで声を出していた。おそらくだが、2人合わせても10歳にはなっていない。だが、その2人の声援が、父親年代の選手のハートに火をつけた。
「このままでは終われない!」
江井さんが、大塚さんが、そして只野君も執念のヒットを放つ。あっという間に満塁の好機を迎えた。七十七ベンチはあわてて監督がマウンドに向かった。最終盤に見せるマークスの意地。だが、将来父親になるであろう投手は「悪いけどそんなの関係ねぇ」とばかりに最後の力投を見せた。
5球後。最後の打者が倒れ、試合は終わった。
この試合は負けた。
ただ、この試合で簡単に負けなかったことが、次の日の逆転劇に結びついたのだと思えば…彼女等の声援は、確かに選手達を後押ししていた。仕事もある中駆けつけた多くの同僚の応援と共に。
第2章 最後まで意気高く。
第二試合。
JR東北と日本製紙石巻の試合も差がつき、終盤を迎えようとしていた。
今年から会社からの支援が増えた日本製紙石巻野球部。
様々な事情からゆるくない状況の下、活動を続けていた野球部。
その姿を見続けていたのは、同じ職場で働いていた仲間であり、関係者と関わっている人たちだ。だから、自然と声援に力がこもる。
「レッツゴー、レッッゴーまっえっだー!」
応援リーダーが右手のこぶしを突き出しながらリードする。
ドンドドン ドンドドン ドンドドンドンドン
1台の大きい太鼓と、2つのやや縦長の太鼓、笛で音頭を取りながら100人ぐらいはいただろうか、応援に駆けつけた人たちが声を合わせる。
レッツゴー、レッッゴーまっえっだー!
レッツゴー、レッッゴーまっえっだー!
レッツゴー、レッッゴーまっえっだー!
様々なバージョンで声を出しながら、選手達を後押しする。
「2ランホームラン**」「お前で決めろ**」「タイムリー**」…。
しかし、応援団、選手共に奮闘むなしく、1-10のまま最終回の攻撃を迎えた。
ドンドドン ドンドドン ドンドドンドンドン
次はどんな言葉が出てくるのだろう。
何でもいいから点入れろ!
…長いこと野球の応援に関わってきたが、これほど明け透けな言葉は聞いた事がない。近くで一緒に見ていた人たちと共に唖然としてしまった。
だが、そんな視線にはおかまいなく、応援団はその言葉を3回、これまで以上に大きい声で繰り返した。
身近で関わる野球部の選手達に
「大差つけられたからとあきらめんじゃねぇ!」
その背中を押す大合唱に後押しされた選手たちは、この回後藤選手の適時打で1点を返し、さらに点を取るかという所まで追い上げた。
試合終了後。何でか知らないけど、興奮を抑えきれない自分がいた。
七十七やJRの様な、洗練された応援も確かにいい。
だけども、応援というのは熱意がないとはじまらない。
先にあげた2チームの応援にそれがないわけではなく、むしろある方だが
自分の中では
「この日の応援合戦はマークスと石巻の圧勝!」
そういう判定を降させていだだいた。
西山優里子さん書く所の「ハーレムビイト」でも、主人公が中学時代、応援していた事が当時は「何か意味があるのか」と難儀していたが、自分が選手になってコートに立ち、応援を背にして後押しさせられる事になって「応援する人のありがたさ」を感じたという話があったが、ここで書かせていただいた2つの応援風景はまさにその「応援のありがたさと凄さ」を感じるものとなった。
自分も応援をするようになったが、応援合戦で相対したいチームの中に…今までも駒形、フェズント、JR東北、七十七、NTT、TDK…遠くは全足利、大和高田、札幌ホーネッツと意識していたが、この中に1日から日本製紙石巻も加える事にします。
野球のプレーもそうだけど、選手達を後押しし、盛り上げる応援合戦。
それも見に野球場へ足をお運びください。
そして、文中で書かせていただきました皆様へ。
勝手思ったこと書かせていただきました。
そのことにお詫びすると同時に、相対したときはよろしくお願いします。
不況が響いたのか、他の理由があるか分かりませんが、応援団の動員が減っている印象を受けます。この日の応援風景は
・七十七⇒ブラバン5人、応援リーダ-1人、チアリーダー2人、バンド1人。
試合中から行員と思われる人が増えてきました。
・マークス⇒正式な応援はフライパン持ったリーダー1人、太鼓3人。音楽はナシ。
・JR⇒この4チームの中では一番多く人が来ていました。ブラバン10人近く、応援団も20人近くいました。
・石巻⇒太鼓が文中に書いた通り。リーダーは10人ぐらい。
石巻は都市対抗では久しぶりに見た事、JRも前に応援風景見たのは98年なので七十七、マークスの2チームで話しますが、青森で行われた大会でしたが、それでも今の倍の人数は来ていた記憶があります。
ただ、それでも来ていたメンバーが必死に選手を後押ししようとしている姿は見えましたので…そういう姿が見える限り「俺はこういう人たちは応援合戦したいんだ」と思えるのです。応援団に関わる皆様、お体気をつけてがんばってください。
繰り返しますが、勝手書かせていただきました。
今日の記事制作はここまでにします。
拙文お読みいただきましてありがとうございました。
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