MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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社会人野球ベストナイン-全国版・岩手版【2006社会人野球】

 こんばんは。伊東です。
 すでに忘れられているとは思いますが、このブログの主題は二つありまして、一つは今まで集中的に書いてきた「政治・日本共産党活動」。そして、もう一つは「社会人野球」です。この社会人野球の今年度のベストナインが決まっていました。以下に記します。

投 手 野田 正義(TDK)初
捕 手 松尾 貢史(富士重工業)初
一塁手 佐々木 弥(TDK)初
二塁手 和田 貴範(かずさマジック)初
三塁手 岡野 勝俊(ホンダ)初
遊撃手 渡辺 直人(三菱ふそう川崎)初
外野手 林  稔幸(富士重工業)初
同   下窪 陽介(日本通運)初
同   佐々木正嗣(日本生命)2回目
指名打者吉浦 貴志(日産自動車)3回目+外野手として2回

このベストナインに関しての記事は、Blog-BBのBaykinさんmomi051さん、Xe works in BlogのXe(キセノン)さんが記事を起こしています。(私がつかんだところで)詳しい事は皆さんの記事を見ていただければいいかと思いますが、私からは直接見て、相対した2人、野田投手と佐々木弥選手に関してふれていきます。
 2004年。JT野球部の試合を見に行った私伊東は、続いて行われたTDKとNTT東北マークスの試合も見ていました。この日は、夜明けまで雨がしとしと降り続いてはいましたが、関係者のグラウンド整備の甲斐あって、予定時間から1時間半ずれはしたものの試合開始にこぎつける事ができました。
 JTが日本製紙石巻に5-1で勝った後の第二試合。TDKはNTTに襲い掛かり、あれよあれよの間に13点を取り、圧勝しました。この中でもすごかったのはこの日も4番に座っていた佐々木選手。NTT投手陣は若手の2人が炎上。火消しに登場した元プロの小石澤浄孝投手もその勢いは止められませんでした。これらの投手から2本塁打を放ったのが佐々木選手。「ここに来たら必ず持っていく」というスイートポイントを佐々木選手はしっかり持っている、という印象を受けました。この試合は5割は佐々木選手の力で勝ったようなものでした。(好投した徳原投手が2割)
 次の年。とにかく佐々木選手に致命的なダメージを受ける打撃はさせない、という事が功を奏して引き分けに持ち込む事ができましたが、10数年の経験は伊達ではない、それだけ重いものを背負いたたかい続けてきた佐々木選手の表彰に、違うチームとはいえ「報われてよかった」とほっとさせられるものがありました。まだ後6年は、東北社会人野球の「壁」であり続けてください。
 投手の野田投手は、ルーキーの年からTDKの投手陣を支え続けてきました。東北有数の選手として都市対抗野球でTDKが出ない場合、必ず「補強選手」で声が掛かり、今年まで10年連続出場という快挙を成し遂げてきました。
 この野田投手を実際見たのは、去年の都市対抗野球・東北予選での対七十七銀行戦。しかし、言っては難ですが「違和感」を感じました。確か野田投手は「140キロ台のストレートを中心にした本格派投手」じゃなかったのか、と。
 スピードは「140キロ投手」ではありません。この試合は、七十七銀行打線につかまる場面もありました。しかし、都市対抗野球本大会の中継を見て思いました。
 「スピードガンだけで投手を見る最近の野球の悪癖…自分も正さなきゃいかん」
 身近にスピードガン以上にすごい存在感を示す投手がいるにもかかわらず、気づくのが遅れてしまっていました。とにかく「打者のスイートポイントを1ミリでもずらしたら勝ち」。野田投手は、そういう投球スタイルに変えていたのでした。130キロ周辺にスピードは落ちても、打者はアウトに出来る。そういうスタイルに。
 野田投手は、ドラフトの時期に来ると、新聞に名前があがる時期もありました。しかし、そこから一歩上の段階に行くには、何か躓くものがあったのでしょう。でも、TDKに残って、チームのため、そのチームを応援する人のために投げ続けてきた…この投手も、長年の野球人生がこういう形で報われた事に同じ「東北野球人」としてホッとするものがありました。やっぱりあと10年は壁になってください。
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 さて、岩手県ベストナイン・表彰選手ですが、だいぶ前に自分のエントリでも紹介しましたが再びここでも記す事にします。
投 手   前田勝宏 赤べこ
捕 手   玉城宏二 (同)
一塁手   深井展広 水沢駒形
二塁手   加藤 浩 (同)
三塁手   加藤 武 (同)
遊撃手   荒川大輔 赤べこ
外野手   高倉啓司 (同)
(〃)   新渡戸真 水沢駒形
(〃)   藤野浩明 オール江刺
指名打者  大坊周司 フェズント
監督・マネジャー
      及川正勝 水沢駒形
新人賞   豊田圭史 フェズント
特別会長賞
(選手)  新田忠正 水沢駒形
(〃)   関連太郎 赤べこ
(〃)   山本淳一 赤崎野球クラブ

 ベストナインについて。前田投手は、心身ともに岩手の社会人投手の中では一歩抜けた存在でした。プロも経験、世界各地を渡り歩いたその経験は伊達ではありません。山本、新田、豊田各投手を抑えての選出となりました。
 捕手の玉置選手はひとくせもふたくせもある主に4人の投手を引っ張り、安定した活躍でチームを支え続けました。赤崎の村上修捕手の2年連続を阻みました。
 内野手は一塁の深井選手、二塁の加藤浩選手、三塁の加藤武選手と4人中3人が水沢駒形の選手で占めました。赤べこからはショートに荒川選手が入りました。ここでも赤崎の平野誠選手の2年連続は阻まれてしまいました。
 外野手は都市対抗優勝メンバーの高倉選手、スケールの大きい打撃を見せる新渡戸選手が順当に決まり、残り一つを、オール江刺を支えた藤野選手が受賞。目立ったところでの活躍が目立った赤べこの星選手は届きませんでした。
 指名打者は新生フェズント岩手の主将としてチームを引っ張った大坊選手。チームスタッフ部門では、強力赤べこを向こうに回し、常にナンバー2でくらいつき、ついに日本選手権でうっちゃった駒形の及川監督が受賞。新人賞は、チームの中核として投げ続けた豊田投手が選出。
 また、特別賞として前半けがに泣いたものの、赤べこに県内チームで初めて土をつけた新田投手、前半好調で都市対抗の優勝メンバー関投手、県知事旗MVP、クラブ大会敢闘賞、8月のクラブカップ大会では優勝したオール苫小牧に延長13回一歩も引かず投げ続けた山本投手が選出されました。
 今年の岩手の社会人野球を盛り上げた各選手。来年もまた…次のステージに進む選手もいますが(高倉選手がTDKに移籍)熱いたたかいを見続けたいです。
 明日は「社会人野球 岩手のたたかい」をお送りします。
 今日は久しぶりに社会人野球の記事を制作しました。感想はいかがでしょうか。出来ればコメント欄に書いていただければ、と思います。
 今年もあと一週間。酒の席も多くなるとは思いますが「油断一瞬 後悔一生」という言葉もある…と思います。気をつけて歩いてください。今日拙文を読んでいただいてありがとうございました。また明日お目にかかります。
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