社会人野球・クラブ野球選手権の岩手県予選は宮古運動公園と釜石平田球場で三回戦４試合が行われ、東北クラスの大会に出場する４チームが決まりました。赤崎―盛球はピックアップゲームとして、ほか３試合は一球速報ホームページ（https://baseball.omyutech.com/）の情報を元に雑感を記述します。
▽三回戦 水沢駒形倶 10─１ 釜石野球団
初回に釜石が１点を先制するも、水沢駒形は直後から攻勢をかけ、初回裏にすかさず逆転すると、二回に大量５得点。その後も小刻みに得点を重ねコールド圏内に持ち込むと、二回以降は釜石に失点を許さず準決勝進出を果たした。
▽三回戦 ＭＫＳＩBC ７―５ 盛友クラブ
試合序盤は互角に展開したが、盛友が五回裏に先制。さらに七回に４得点を上げ「試合の趨勢は決まった」かに思えたが、ＭＫＳＩが八回に３点、九回に４点をあげる攻撃力を見せ逆転。盛友の再反撃を許さず上位大会進出を決めた。
▽三回戦 赤崎野球ク─盛岡球友倶
盛球 ０＝０００００００
赤崎 ７＝２０３０２０Ａ
ベテランエースを立てた盛岡だが、赤崎は初回から攻勢をかけ、四番打者の２点タイムリーで先制すると三回には下位打線が勝負強さを見せてリードを広げ、五回には適時打とスクイズでコールド圏内に持って行った。赤崎先発投手は指名打者を適用せず“二刀流”スタイルで試合に臨み、打っては２出塁、投げては３安打完封勝利を成し遂げた。盛球は初回に無死一、二塁、四回に無死三塁とチャンスを作ったが得点に結ばず予想外の大差を喫した。
▽三回戦 オール江刺 ７―６ 一戸桜陵ク
壮絶な死闘を制したのはオール江刺だった。試合序盤ペースを握ったのは一戸。三回までに積極的な攻撃を見せ３―０とリード。江刺は５回にホームラン攻勢で逆転するが、一戸も折れずに再逆転。いよいよ土俵際に追い詰められた江刺は七、八回の攻撃で３点を奪い再再逆転すると一戸の反撃を振り切り、ようやく逃げ切った。
ということで４試合の結果を記してきました。まずは関わる赤崎野球クラブ。初回にいきなりランナー２人貯められた時には冷や汗かきましたが、ピンチを超えると、その裏の攻撃で一気にペースを持って行き、さらに４回の３得点も下位打線ではありましたがそれぞれに見事なバットコントロールを見せリードを広げました。
投手に関しても、まだ本格的にはじめて２ヶ月にはならないはずですが、ここまで持ってくるとは。盛球には「３点勝負に持ち込めば上等」と覚悟していましたが、完封勝利。今日も出場選手陣容がギリギリの状況でしたが、出た選手が底力を見せてくれたのが何よりでした。
その後、江刺―一戸の試合を五回まで見ていきましたが、これは「一戸の勢いに乗った時の怖さ」と「江刺が見せたホームランの破壊力」を見せつけられました。一戸の勢いは、このまま江刺を飲むのでは、とも思いましたが、江刺の新人選手、東京ドームも経験した左の巧打者による本塁打は一気に流れを引き寄せるものに。その後帰宅しましたが、ものすごい動態のあった試合だった模様で帰ったのを少し後悔しています。
では、大会最終日の見どころは以下の通りです。日程の最終確認は一球速報でお願いします。
《宮古総合運動公園》８時半前開始予定
▽準決勝 水沢駒形倶―ＭＫＳＩBC
ここ２試合は危なげなく勝ち進んできた駒形。下剋上の野望に燃えるＭＫＳＩに対してどう臨むか。王者の貫禄も示したい。ＭＫＳＩは土俵際にまで追い詰められた展開をひっくり返し準決勝まで勝ち上がってきた。２度目の岩手王者獲得を目指しに貪欲に行きたい。
▽準決勝 オール江刺―赤崎野球ク
チームの底上げも図りながら戦ってきた江刺は昨日の死闘を制したことが自らが持つ力量の確信につなげるか。クラブ選手権の戦いを目指し全力でかかる。赤崎はこの２試合15イニング無失点で勝ち抜いてきた。要点を抑えた戦いで得た自信を東北常連の江刺にぶつけに行く。
▽両試合勝者で決勝戦
岩手の天気、昨日は晴れ。全国各地で雨の影響が大きく出ている報道も目にするだけに「俺たちだけこんないい状況でいいのかな」と思ったりもしましたが、そことは別に天気が日単位どころか時間単位で変わる状況、少しでも悪影響及ぶことなくつきあうことが肝心かな、と考えています。それぞれのチームなりの目標というのはありますが、まずは無事に試合が終わることを望むものです。おつき合いいただきありがとうございました。
