MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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社会人野球 岩手のたたかいから -前編-【2006社会人野球】

 こんにちは。伊東です。今回は宿題の一つ「岩手の社会人野球のたたかい」についてお送りします。なお、今回も対論記事として書きますが、カテゴリーは「社会人野球」のまま書いていきます。では、びーいとうどうぞ。
びー:どうも。年末の忙しい時に何の思慮もなく呼び出す伊東の影、びーいとうです。
伊東:皮肉はいいよ、皮肉は。さて、今日は社会人野球の記事となるわけだけど、今年の岩手社会人野球は新設のチームが大旋風を巻き起こしてくれたよな。
びー:そうそう。福島高専ホープスが2年目にして都市対抗の県大会優勝して、東北大会ではバス火災で大変な目にもあったけどよく頑張ったよな。
伊東:そうだね…って、それは福島県の話だろうが!今日話するのは岩手県だよ。いーわーてーけーんっ!
びー:何?「祝って、健」?ダメだぞ、後輩に自分の誕生日を祝う事を強要して。(隣町のチームに中学の後輩が所属しています)
伊東:お前の耳は…悪いんだよな。所詮、オレなのだから。
   ま、気を取り直して、No333で作った「社会人野球岩手県ランキング」を基にして、話を進めていく事にします。なお、文章中、県内大会の各種大会を以下の通りに略します。
◇大槌ロータリークラブ旗争奪三陸沿岸大会⇒大槌大会
岩手県知事旗争奪春季大会⇒県知事旗大会
◇毎日争奪秋季大会 兼 第13回東北地区連盟会長旗⇒毎日旗
北上市長杯争奪岩手県内陸部クラブ野球大会⇒北上市長旗
◇企業定期戦⇒定期戦
◇アマチュア王座決定戦⇒岩手王座
◇クラブカップ選手権東日本大会⇒クラブカップ

強かった赤べこ、食らいついた駒形、存在感は見せた赤崎
1位 岩手21赤べこ野球軍団 207ポイント(26-6)
2位 水沢駒形倶楽部 180ポイント(21-9)
3位 赤崎野球クラブ  124ポイント(15-7)


伊東:まずは、上位3チームから。今年、全国進出がかかった大会の東北予選に進出できたのは、この3チームだけだった。その中でも岩手21赤べこ野球軍団はクラブ大会は圧倒的な強さを見せて東北優勝、都市対抗、日本選手権は全国大会進出まで後一歩と迫った。
びー:個々の選手の力量が半端なしに抜けていた。公式戦デビューのクラブ岩手県大会で、岩手の強豪を次々なぎ倒して優勝したインパクトは忘れられなかったよ。
 プロ経験者の前田投手は言うまでもないけど、アメリ独立リーグで実績を残してきた人、イタリアセリエAでたたかって来た人、レベルの高い東海や近畿地区でもまれてきた人…。

伊東:前田さん、川畑君は年間通じて活躍した。関君が都市対抗東北予選までは絶好調だったけど、そこで調子崩してからは納得いかないピッチングになったね。そこへ持ってきて新たに三森君が加わったのだから…。この4人が健在なら、手ごわい。
 打線は殆どレギュラー9人でたたかって来た。控え野手といえば佐々木大輔君に、シーズン終盤に、マスクをかぶる機会が増えてきた川原君しかいなかったね。ここの底上げどうするか。
びー:高倉選手がTDK、野原選手が北信越リーグに移籍した。新しい選手がどこまでやれるか注目だね。伊東にとっては「超えるべきライバル」ではあるんだろうけどな。
伊東:まあね。続いては、水沢駒形。このチームは、赤べこに一番くらいついたチームだったね。クラブ岩手大会では0-7、都市対抗で0-8、クラブ東北大会で2-7、そして日本選手権岩手大会で1-0。新田君の「強さ」というのを思い知らされたと同時に、今野君や千葉君といった若手投手の飛躍が目立った年となった。
びー:これでまだ佐藤功也投手がいて、来年3年目の後藤投手もいて、だろ。この投手が底上げされたら…恐いね。一方野手陣では加藤武選手、浩選手の兄弟が相変わらずのいい動きを見せていた。
伊東:深井君や新渡戸君も相変わらず。しかし、このチームの場合はうまい具合に次世代のレギュラーが出てくるからね。世代交代のタイミングがうまい。
びー:来年も「ライバル一番手」には間違いないだろう。ついでに言えば、31番の高橋選手の打球の速さも変わらないな。伊東と同じ年だろ。
伊東:あの打球は…正直内野は守りたくないね。
    さて、次行こう。今年はポイントランキング3位の赤崎野球クラブ。
びー:春先、大槌、県知事旗で優勝、クラブ大会で準優勝。一関大会とクラブカップ大会でベスト4に残ったんだけど…残念ながら今年の社会人野球の主役を上記の2チームに奪われてしまった。
伊東:01、03年に都市対抗県大会の最終代表決定戦に残って、03、04年はクラブ全国大会に出て、04、05年は都市対抗東北大会…。これだけの実績残したから、何をどうしたって各チームから激しいマークを受けてしまう。
びー:ああ。どこの相対するチームも「赤崎との試合を一つの目標点」として、全力でかかってくる。その結果「挑戦者」がカベを突き破った試合が都市対抗矢巾戦さ。
伊東:挑戦者としての立場ではなく、その逆の立場で戦うことの難しさ、か。ま、人生はいつでも「挑戦者」でいるものなんだけどね。本当は。でも、今年栃木で存在感を示した宇都宮大OBや、全府中に競り勝ち、北海道の強豪のオール苫小牧にとことん粘り、食らい付いた。次の成長の芽をつかめるたたかいは出来たとおもうよ。
びー:今年は若手のステップアップも目指したシーズンだった。投手で古内君が出てきて、慶喜君が復活の烽火を上げてきた。浩次君もこれからだ。野手では村上君、新沼君が若手の中の中心になって、荒木君、多田君、亘理君、佐藤君を引き上げてもらえればな、とおもっているそうだ。伊東が。
伊東:話と関係ないけど、1975年生まれが5人も残っているチームは今まで調べたところ赤崎しかいないようだ。この内4人は、選手としても、あるいはチームの一員としてもチームのために何かしようと頑張っている。この頑張りにこの場でなんだけど敬意を表したいです。
びー:おまえは、まず自分の生活確立からだな。その上で、出来る事からやる。そういう生き様見せて、早く他の4人に追いつきな。
新鋭フェズント後半延びる 後一歩JR 高田、江刺は個々の試合では存在感も
4位 フェズント岩手 71ポイント(8-9)
5位 JR盛岡 65ポイント(7-7)
6位 オール江刺 57ポイント(8-6)
    高田クラブ  57ポイント(5-8)


伊東:さて、次は企業2チームに存在感は見せた2チーム。フェズントは前半戦、赤碕、駒形に敗れて「社会人のカベ」にぶつかったけど、夏場から成長を見せて、JRには圧勝、赤べこにも善戦できるようになってきた。
びー:フェズントは、エースの豊田投手の存在感は大きい。だが、逆に言えばAクラスの相手に当たった場合、豊田投手以外がどう勝負できる投手になってくれるか。若手投手の成長がなければ、岩手を勝ち抜くのも難しい。
伊東:元プロの選手が3人もいて、指導体制がしっかりしているし、受け入れ企業の協力もしていただいている。早く結果を出して「フェズントを応援する人」を喜ばせたいところだね。ただし、相対した時は遠慮なしね。
びー:お前は試合出ないだろ。一方でJRが、どうにも駒形、フェズントといった「トップクラスのチーム」に跳ね返されてしまっている。
伊東:能力はあると思うよ。このチームも。ただ、何回も「カベに跳ね返されてしまっている」という事で、カベにぶつかる迫力が減っているんじゃないかな…と思う。もっと自信持ってたたかってもいい。その上で負けるのなら仕方がない、という意気でね。
びー:高田は右本格派の菅野投手が満足に参戦できなかったけど、馬場投手と新人の戸羽洋投手が頑張った。クラブカップで一勝できたというのも自信になるだろうね。
伊東:波に乗った時のこのチームは怖いよ。ホント。
    さて、同じポイントの江刺はバッテリーの軸が満足に参戦できないけど、それをチーム力で補おうとしていた印象がある。
びー:寺長根投手が仕事大変だものな。他の投手の底上げに結び付けられたのかな…。沢口選手を投手に、高林選手を捕手にして今年はたたかった。年に3、4人入る若手の成長が出てくれば面白い。
伊東:実際江刺には負けているし、両チームとも「台風の目」ではすます気は全くないからね。この上昇思考は見習いたいところです。
※すみません、文字数増えたので、二回に分けて掲載します(06年当時は文字数に制限がありました)。
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