この項では2009年の岩手社会人野球のポイントランキングを基にして、この年の野球を振り返ってみます。
びー:さて、心筋梗塞起こし途中で戦線離脱していい所見逃した伊東君、今回もポイント上位5チームから振り返って行きます。
伊東:一言余計だ。
まずは累積ポイント最上位の水沢駒形からです。
都市対抗ではベスト8で、選手権は第二代表決定戦で敗退と、企業チームに及ばない結果になりましたがクラブ選手権では岩手県、東北を制覇、全国でも1勝。さらに東北連盟会長大会でも県、東北を制覇するなど、今年はクラブ相手では松山と赤崎に敗れただけの圧倒的な差を見せました。
ベン:今年は新田投手がとうとう登板しませんでしたが、佐藤功也、佐藤雄亮両投手が柱となって各大会を勝ち進む様子が見えました。5月のクラブ大会でも見ましたが、先の塁をねらう厳しさは相変わらずで、それは主軸をはる深井、新渡戸両選手が復調してもそれは変わらず。クラブの東北大会では各県代表に軒並み2ケタ得点という結果で力強さを示しました。
びー:続いてはフェズント岩手。
県知事旗ではまさかの初戦敗退、選手権でもJRに初の優勝をさらわれましたが、都市対抗、定期戦で優勝。アマ王座決定戦でも富士大も破り優勝しました。
伊東:シーズン前に捕手2人が入れ替わり、シーズン途中にはエースの豊田投手が「次の道」に進みました。選手の中には職を失う選手も出た中で、岩手の中で結果を出し続けたことはさすが、というべきです。
ただ、東北の舞台では宮城県勢にはねかえされる事も多く、その部分悔しい思いする事も多いのではないでしょうか。
びー:経験値は多く積んできているだけに、ここから上行くためにはどうするか。ここまで道を切り開いて来た豊田、大坊両中心選手が、後を託し身を引きました。残された選手、新たに入ってくる選手がどう頑張るか、ですね。
びー子:続いては3位のオール江刺です。
今年はクラブ選手権ベスト4、都市対抗、選手権が4位と三大大会ではあと一歩という結果でしたが、一関、北上両大会で優勝を果たしました。
伊東:去年のクラブ全国で2勝経験した事、さらに他の全国大会でも東北進出を狙い、二遊間、捕手、投手に強力な新人選手も加入しましたが、経験値の高いチームに跳ね返されたという形でしょうか。
それでも秘められた地力は相当のものがあるのは、2つの大会の優勝で思い知らされました。後は、仕事しながら、安定的に力を出す事ができるかが、特に新人選手に課された課題と思います。
ベン:ポイント4位のJR盛岡。
今年は県知事旗大会、選手権で優勝。都市対抗でも岩手第二代表と、ここ数年見せていた成長を結果として残すことができました。
伊東:97年の復活後、翌年からは全般的に若手の編成に切り替えて約10年。02、05年と東北の舞台に立ったときもある一方、逆に十分に力を出せず苦杯を喫する事もあり、もったいないなとずっと言い続けて来ました。
ほんだども、そうして築いて来たモノってのは、東北の舞台では各県の代表チームに跳ね返された部分があったとは言え、ムダではなかった事が今回の結果につながったものと思います。
びー:では、5位の赤崎。
今年は一関大会、大槌大会で準優勝。クラブ選手権はベスト4、都市対抗では江刺と延長16回再試合になる激闘を見せましたが、結果ベスト8。東北の舞台でたたかう事が出来ずシーズンを終えました。
伊東:東北のたたかいが出来なかったのは02年以来7年ぶり、ですね。
今年は新入部員が一人。育ち盛りの若手こそいますが、まだ成長過程の部分もあり、さらに個々の大会では日程が他の大会とバッティングする事が多く、ベストとは言えない状態で強豪チームと相対する事もありました。
一関大会ではこの後の大会を見越しベストで臨んだ水沢駒形とNTT東北マークス(クラブ東北大会優勝、準優勝)を立て続けに破るなど、底力ある所も見せただけに、都市対抗直後から「このままではわんない」と、野球に対する取り組みを見直し始めた動きが実を結ぶ様に願うのみです。
びー子:では、続きまして以下のチーム
伊東:6位の高田は県知事旗でフェズントを破る大殊勲。クラブ大会では駒形と接戦を演じ、都市対抗では東北行きまで後一歩と迫るたたかいを演じました。若手野手の台頭、課題とされていた投手陣も山田、伊藤勝巳両選手が支え手に入りました。更なる成長に期待。
びー:宮古は大槌大会を二連覇。クラブ大会でもベスト4まで勝ち上がり、チーム改革3年計画の一つの成果を出しました。投手陣の層が多様で厚く、大崩れはしないたたかいができるように。次年度以降も注意すべきチームです。
ベン:遠野はここ数年の成長がきついマークを生み、苦しんだ部分も見せましたが、秋の毎日旗大会では4勝し決勝にまで勝ち上がりました。苦しみながらも1勝はできるチームでもあり、4本柱の投手陣を軸に堅い試合ができるチームと言えそうです。
びー子:黒陵はベテランの三鬼選手が江刺から加入。今までチームを強化していたメンバーとの化学反応で上昇狙いましたが、組み合わせの不運も重なり結果を残すことはできませんでした。その中の課題どう乗り越えるか、見物です。
伊東:久慈は全体通じては納得できないたたかいが続きましたが、クラブ大会では赤崎、江刺と前年上位大会に進出したチームを破り決勝進出&東北行きを決めました。紆余曲折を経ての成果は見事。若手も続きたいところです。
びー:と、いう事で11位以降のチームのポイント数は以上の通りです。
この中で目立った所では…まずは前所属(12年前)の北上。
投手登録が少なかった所にエース本城君が岩手を離れましたが、北上大会で2勝を上げるまでにチームを組み立て直して来ました。元々北上の硬式チームはここが長年支えて来ました。そのリベンジに期待です。
ベン:一戸は選手権で1勝をあげると、地元で開催された毎日旗では2勝しベスト4にまで勝ち残りました。前年には痛い目にもあっているだけに「やはり気ぃつけなあかんな」という思いをあらためて持ちました。
伊東:その一戸に延長タイブレークで惜敗しましたが、盛岡もこの大会で2勝、派遣された福島大会でも1勝を上げ、矢巾も大会出れば安定的に1勝できる力を持ちました。ただ、気になるのが例年2~3チームに収まっていた未勝利チームが今年は6チームも出てしまいました。
別項にも譲りますが、さまざまな事象が重なって、社会人野球を継続して活動して行くのも大変だ、という事。加えて言えば、トーナメントは勝ち上がればそれなりの試合数をこなす事はできる、最悪でも一勝すれば勝率5割以上だけど、負けてしまったら一試合しか経験する事ができない。その事が本当の実力以下に物事見られてしまう原因となるのなら、本当に残念なことだとしか言いようがありません。
その部分に関しては、稿を改めて書かせていただくことにします。
ベン:さて、何とかかんとかまとめて来たこの一文いかがでしたでしょうか。もうちょっと濃い味風味に書ければよかったのでしょうが、何分途中で離れてしまったので勘がにぶったというか、何というか。
びー:ま、いつぞやみたいに自チームの選手の名前間違わなきゃいいこった。
伊東:あの時はどうもすみませんでした。
ま、今つきつけられている問題と、それに関連しての日本野球連盟の提案に連動した記事を今製作していますが、やはり、この連盟に参加したってのは硬式ボール握って野球したいって思いからなんだよね。元々は。
そのために球場確保して、ボールなど道具用意して、審判員や記録員や放送員など支えるスタッフに協力していただいて、試合をしている。そのための費用ってのもバカにはならない。
ほんだども、今の世相が「生きることで精一杯」の状態になっていて、それ以外の行動や出費に関して冷たい視線が浴びせられている。それは会社や公共体の予算支出だけでなく、あらゆる部門に及んでいると思います。だから、スポーツの危機というのは、トップスポーツや企業スポーツだけでなく、私達の様な社会人・労働者スポーツもそう言われる部分、てのはあります。
だども、それを乗り越える手立てというのは、あると思います。
それは「強者への譲歩」だけでなく。
同じ目的のために持てる力を出せる能力で、と書けばヒントになるでしょうか。
びー:ヒントじゃなくて、ただ単に書く言葉思いつかなんだだけだろうが。
ま、何にしても2009年のたたかいはすべて終わり、年も変わります。
新しいキャンバスには、どういう絵を書く事ができるか。
ベン:シーズンの始まる4月までどう力をつけるか。
楽しみにすることにします。
びー子:社会人野球特集第一弾は終わりまーす。
次は「2000年代ランキング」を作らせていただきますね。
この項はここで失礼します。
ご意見、ご感想はこちらにおねがいします。
1位 水沢駒形倶楽部 139.5P(24-8)
2位 フェズント岩手 96.5P(15-6)
3位 オール江刺 87P (16-7・1分)
4位 JR盛岡 79P (13-9)
5位 赤崎野球クラブ 48P (8-5・1分)
びー:さて、心筋梗塞起こし途中で戦線離脱していい所見逃した伊東君、今回もポイント上位5チームから振り返って行きます。
伊東:一言余計だ。
まずは累積ポイント最上位の水沢駒形からです。
都市対抗ではベスト8で、選手権は第二代表決定戦で敗退と、企業チームに及ばない結果になりましたがクラブ選手権では岩手県、東北を制覇、全国でも1勝。さらに東北連盟会長大会でも県、東北を制覇するなど、今年はクラブ相手では松山と赤崎に敗れただけの圧倒的な差を見せました。
ベン:今年は新田投手がとうとう登板しませんでしたが、佐藤功也、佐藤雄亮両投手が柱となって各大会を勝ち進む様子が見えました。5月のクラブ大会でも見ましたが、先の塁をねらう厳しさは相変わらずで、それは主軸をはる深井、新渡戸両選手が復調してもそれは変わらず。クラブの東北大会では各県代表に軒並み2ケタ得点という結果で力強さを示しました。
びー:続いてはフェズント岩手。
県知事旗ではまさかの初戦敗退、選手権でもJRに初の優勝をさらわれましたが、都市対抗、定期戦で優勝。アマ王座決定戦でも富士大も破り優勝しました。
伊東:シーズン前に捕手2人が入れ替わり、シーズン途中にはエースの豊田投手が「次の道」に進みました。選手の中には職を失う選手も出た中で、岩手の中で結果を出し続けたことはさすが、というべきです。
ただ、東北の舞台では宮城県勢にはねかえされる事も多く、その部分悔しい思いする事も多いのではないでしょうか。
びー:経験値は多く積んできているだけに、ここから上行くためにはどうするか。ここまで道を切り開いて来た豊田、大坊両中心選手が、後を託し身を引きました。残された選手、新たに入ってくる選手がどう頑張るか、ですね。
びー子:続いては3位のオール江刺です。
今年はクラブ選手権ベスト4、都市対抗、選手権が4位と三大大会ではあと一歩という結果でしたが、一関、北上両大会で優勝を果たしました。
伊東:去年のクラブ全国で2勝経験した事、さらに他の全国大会でも東北進出を狙い、二遊間、捕手、投手に強力な新人選手も加入しましたが、経験値の高いチームに跳ね返されたという形でしょうか。
それでも秘められた地力は相当のものがあるのは、2つの大会の優勝で思い知らされました。後は、仕事しながら、安定的に力を出す事ができるかが、特に新人選手に課された課題と思います。
ベン:ポイント4位のJR盛岡。
今年は県知事旗大会、選手権で優勝。都市対抗でも岩手第二代表と、ここ数年見せていた成長を結果として残すことができました。
伊東:97年の復活後、翌年からは全般的に若手の編成に切り替えて約10年。02、05年と東北の舞台に立ったときもある一方、逆に十分に力を出せず苦杯を喫する事もあり、もったいないなとずっと言い続けて来ました。
ほんだども、そうして築いて来たモノってのは、東北の舞台では各県の代表チームに跳ね返された部分があったとは言え、ムダではなかった事が今回の結果につながったものと思います。
びー:では、5位の赤崎。
今年は一関大会、大槌大会で準優勝。クラブ選手権はベスト4、都市対抗では江刺と延長16回再試合になる激闘を見せましたが、結果ベスト8。東北の舞台でたたかう事が出来ずシーズンを終えました。
伊東:東北のたたかいが出来なかったのは02年以来7年ぶり、ですね。
今年は新入部員が一人。育ち盛りの若手こそいますが、まだ成長過程の部分もあり、さらに個々の大会では日程が他の大会とバッティングする事が多く、ベストとは言えない状態で強豪チームと相対する事もありました。
一関大会ではこの後の大会を見越しベストで臨んだ水沢駒形とNTT東北マークス(クラブ東北大会優勝、準優勝)を立て続けに破るなど、底力ある所も見せただけに、都市対抗直後から「このままではわんない」と、野球に対する取り組みを見直し始めた動きが実を結ぶ様に願うのみです。
びー子:では、続きまして以下のチーム
6位 高田クラブ 34.5P(6-6)
7位 宮古クラブ 31P (6-4)
8位 遠野クラブ 30P (6-4)
9位 黒陵クラブ 21P (3-5)
10位 久慈クラブ 20P (3-5)
伊東:6位の高田は県知事旗でフェズントを破る大殊勲。クラブ大会では駒形と接戦を演じ、都市対抗では東北行きまで後一歩と迫るたたかいを演じました。若手野手の台頭、課題とされていた投手陣も山田、伊藤勝巳両選手が支え手に入りました。更なる成長に期待。
びー:宮古は大槌大会を二連覇。クラブ大会でもベスト4まで勝ち上がり、チーム改革3年計画の一つの成果を出しました。投手陣の層が多様で厚く、大崩れはしないたたかいができるように。次年度以降も注意すべきチームです。
ベン:遠野はここ数年の成長がきついマークを生み、苦しんだ部分も見せましたが、秋の毎日旗大会では4勝し決勝にまで勝ち上がりました。苦しみながらも1勝はできるチームでもあり、4本柱の投手陣を軸に堅い試合ができるチームと言えそうです。
びー子:黒陵はベテランの三鬼選手が江刺から加入。今までチームを強化していたメンバーとの化学反応で上昇狙いましたが、組み合わせの不運も重なり結果を残すことはできませんでした。その中の課題どう乗り越えるか、見物です。
伊東:久慈は全体通じては納得できないたたかいが続きましたが、クラブ大会では赤崎、江刺と前年上位大会に進出したチームを破り決勝進出&東北行きを決めました。紆余曲折を経ての成果は見事。若手も続きたいところです。
11位 北上レッズ 19P(4-4)
12位 盛岡倶楽部 18P(4-4)
13位 矢巾硬式クラブ16P(3-4)
14位 一戸桜陵クラブ14P(3-3)
15位 福高クラブ 13P(2-4)
16位 前沢野球倶楽部12P(2-5)
17位 釜石野球団 10P(2-3)
18位 盛友クラブ 9P(1-5)
19位 花巻硬友倶楽部 7P(1-3)
20位 オール不来方 6P(1-3)
21位 一関BBC 5P(0-4)
22位 住田硬式野球ク 3P(0-3)
23位 九戸クラブ 2P(0-2)
大槌倶楽部 2P(0-2)
盛岡市立クラブ 2P(0-2・1棄権)
雫石クラブ 2P(0-2)
びー:と、いう事で11位以降のチームのポイント数は以上の通りです。
この中で目立った所では…まずは前所属(12年前)の北上。
投手登録が少なかった所にエース本城君が岩手を離れましたが、北上大会で2勝を上げるまでにチームを組み立て直して来ました。元々北上の硬式チームはここが長年支えて来ました。そのリベンジに期待です。
ベン:一戸は選手権で1勝をあげると、地元で開催された毎日旗では2勝しベスト4にまで勝ち残りました。前年には痛い目にもあっているだけに「やはり気ぃつけなあかんな」という思いをあらためて持ちました。
伊東:その一戸に延長タイブレークで惜敗しましたが、盛岡もこの大会で2勝、派遣された福島大会でも1勝を上げ、矢巾も大会出れば安定的に1勝できる力を持ちました。ただ、気になるのが例年2~3チームに収まっていた未勝利チームが今年は6チームも出てしまいました。
別項にも譲りますが、さまざまな事象が重なって、社会人野球を継続して活動して行くのも大変だ、という事。加えて言えば、トーナメントは勝ち上がればそれなりの試合数をこなす事はできる、最悪でも一勝すれば勝率5割以上だけど、負けてしまったら一試合しか経験する事ができない。その事が本当の実力以下に物事見られてしまう原因となるのなら、本当に残念なことだとしか言いようがありません。
その部分に関しては、稿を改めて書かせていただくことにします。
ベン:さて、何とかかんとかまとめて来たこの一文いかがでしたでしょうか。もうちょっと濃い味風味に書ければよかったのでしょうが、何分途中で離れてしまったので勘がにぶったというか、何というか。
びー:ま、いつぞやみたいに自チームの選手の名前間違わなきゃいいこった。
伊東:あの時はどうもすみませんでした。
ま、今つきつけられている問題と、それに関連しての日本野球連盟の提案に連動した記事を今製作していますが、やはり、この連盟に参加したってのは硬式ボール握って野球したいって思いからなんだよね。元々は。
そのために球場確保して、ボールなど道具用意して、審判員や記録員や放送員など支えるスタッフに協力していただいて、試合をしている。そのための費用ってのもバカにはならない。
ほんだども、今の世相が「生きることで精一杯」の状態になっていて、それ以外の行動や出費に関して冷たい視線が浴びせられている。それは会社や公共体の予算支出だけでなく、あらゆる部門に及んでいると思います。だから、スポーツの危機というのは、トップスポーツや企業スポーツだけでなく、私達の様な社会人・労働者スポーツもそう言われる部分、てのはあります。
だども、それを乗り越える手立てというのは、あると思います。
それは「強者への譲歩」だけでなく。
同じ目的のために持てる力を出せる能力で、と書けばヒントになるでしょうか。
びー:ヒントじゃなくて、ただ単に書く言葉思いつかなんだだけだろうが。
ま、何にしても2009年のたたかいはすべて終わり、年も変わります。
新しいキャンバスには、どういう絵を書く事ができるか。
ベン:シーズンの始まる4月までどう力をつけるか。
楽しみにすることにします。
びー子:社会人野球特集第一弾は終わりまーす。
次は「2000年代ランキング」を作らせていただきますね。
この項はここで失礼します。
ご意見、ご感想はこちらにおねがいします。