仙台市・NTT東北マークスは、00年にクラブ化以降苦戦を強いられてきているが、今年は様相が違う。今までは小石沢コケたら大変だった投手陣が、府金、津田の成長、JTから移籍の吉田の存在である程度形が作れるようになった。打線も、同じく移籍の江井(えねい)の存在は大きい。JT時代はミスター東北の原野と三、四番を形成した実力は一目置く。他にも佐藤や門奈などJTからの転籍選手が多く一波乱狙う。
山形市は県大会の好調さが東北には中々つながらないのが残念な所。しかし、イーグルスファームとの練習試合では負けたものの得るものは大きかった。投手の小長谷に注目。打線は大物打ちはいないが、ユニフォームのモデルにしたカープのように(今は違うが)ハッスルプレーで活路を見い出したい。
盛岡市・JR盛岡は意識付けての練習強化が身を結び、東北大会に進出。レギュラーの平均年齢は一番若いだろう。打線では蛯名に長打力がつきはじめ、村井、若狭、関ロとチーム再開時からの主軸の頑張りに期待したい。投手は千葉が130キロ台の直球に磨きをかけてエースにのし上がった。2試合の内、1試合は千葉で確実にとりたい。
上り調子の仙台市がー番手で突破しそうだが、イーグルスとの試合が自信になる山形市、若さで勢いにのる盛岡市も悔ることができない。結論言えば、各チームがどう目標をハッキリさせて試合に臨むかが大事になる。特に、山形市、盛岡市の試合はお互い落とせないだけにここでの選手起用は間違えられない。
このブロックは、三日に花巻市営球場でリーグ戦を行います。
なお、この記事は各地域の新聞記事や雑誌、自分の試合観戦をもとに構成しています。ご了
承下さい。次回はいよいよ再激戦区、赤崎クラブ、七十七銀行、TDKのBブロックをお伝えします。