1️⃣ クラブ野球選手権東北予選は7月5日に石巻市民球場で代表決定戦が行われ、東北地区から全国大会へ出場する4チームが決まりました。一球速報ホームページの情報を元に、試合に関する感想を記していきます。
▽敗者復活代表決定戦:エフコムBC 7対2 弘前アレッズ
前日不覚の敗退を喫したエフコムだが、この日は特に後半に実力を発揮し、アレッズを突き放して全国出場権を確保した。弘前アレッズはこの日、「ミスターアレッズ」的存在選手を大谷ルールで先発投手に起用したが、エフコムは主軸打者の適時打で五回までに2対0とリード。六回にはアレッズリリーフ投手から2アウト後に3点を挙げてリードを広げた。弘前アレッズは八回に2点返して追いすがったが、エフコムはその裏に2点を追加して勝負を決めた。アレッズは六回、2エラーで得たチャンスを活かせなかったのが響いた。
▽敗者復活代表決定戦:東北マークス 9対2 B-net/YAMAGATA
先日、あと1アウトまで迫った代表権を逃したB-net/YAMAGATAはこの試合での再起を狙ったが、長く東北の最前線を張る東北マークスの厚い攻勢に阻まれ、二度の涙を呑んだ。東北マークスは三回に2アウトから3安打を重ねるなどして4対0とリード。B-net/YAMAGATAは四回に2安打と犠牲フライ、六回には2アウトからタイムリーを放って追いすがったものの、七回に東北マークスは主軸打線の連打でさらに突き放し、八回も1アウトからの3連打で一気にコールドゲームに持ち込んだ。B-net/YAMAGATAは好機でそれぞれあと一押しが効かず/相手打線を抑えきれず無念の敗退となった。
2️⃣ 以上2試合の状況を記してきました。エフコムに関しては、大崎の勢いの良さに押された形となりましたが、代表決定戦では実力の強さを見せて全国本大会への出場権は確保しました。春先は好調でしたが、6月後半に入っての都市対抗野球東北予選では企業チームに2連敗、クラブ野球選手権でも東北王座は手放す結果となりました。年間を通じてずっと絶好調でいられるわけではないのは確かですが、まずは8月の大会までに調子を取り戻すのが当面の目標となりそうです。
東北マークスは組み合わせの妙でエフコムと初戦で当たり敗戦しましたが、敗者復活戦からの2連勝で代表権を掴み取りました。出場選手の経歴を見ると、「ここから(野球強豪チームではない箇所から)挑戦したのかと思われる選手もおり、2010年代後半を支えた選手の勇退などで戦力図が変わったと思われましたが、支える体制がしっかりしていることに加え、加入してきた選手が一定の実力を発揮するまでに成長している様子に「さすが」と思いながら見ていました。
そして敗れた弘前アレッズとB-net/YAMAGATA。どちらも執念を感じる試合の臨み方で、この2チームが全国に出れば面白いなと思っていたのですが、残念ながら力及ばずの結果となりました。特にB-net/YAMAGATAの場合は、あと1アウトで勝利というところから逆転されての敗戦だっただけに、悔しさもひとしおだと思います。戦えるチームを維持するために苦心している状況ではありますが、それを続けられる体制を強化していこうというのが、これからの課題になりそうです。
それは弘前アレッズも同じです。序盤の2日間では近年の主戦力2人が登板していましたが、この日は勝負をかけて「ミスターアレッズ」を大谷ルールで先発起用しました。マークスにあと一歩届かなかったのは残念ですが、入れ替わりも発生している中で力を保つのも簡単ではありません。意識を持ち続け、それが行動として示し続けていければと願うものです。
3️⃣ クラブ野球選手権の二次予選は先週末で多くの地域が進行する予定でしたが、雨天に見舞われ、九州・四国・中国・西近畿・東海で大会が延期されました。特に私が注目しているのは中国地区です。私の社会人野球歴史調査対象県である島根県のMJG島根が、倉敷ピーチジャックス、三和テクノイノベーションの3チームと中国地区代表権を争います。島根県は全国で唯一社会人野球の主要大会で全国進出経験がなく、1949年の都市対抗野球中国予選での中国配電、2015年と2020年度に2回、クラブ野球選手権代表決定戦に進出したMJG島根とあと一歩まで迫る例はありますが届きませんでした。その借りを返すチャンスが巡ってきている状況です。この部分を最大の注目点にして、今後の大会の行方を見届けることにしましょう。
クラブ野球選手権東北予選は、あっという間に3日間が過ぎ去りました。その前にあった都市対抗野球東北予選と合わせて、なんだか大きな祭りが終わったなあという感覚です。4月から今日までの一気に盛り上がった各大会の戦いもここで一段落。7月以降はいよいよ後半戦へと入っていきます。おつきあいいただきありがとうございます。
