MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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岩手県社会人野球・2025年まとめ。

※着色は後程

 野球ブログの記事をしばらくサボってしまいましたが、大型連休を利用して、遅ればせながら2025年のまとめを記述しています。「2025年のまとめなんて、もう4ヶ月も前に終わっているだろう」という話ですが、そこのところは生暖かく見守ってください。急ぎで作った記事・図表ですので、もし誤りがあった場合は、お手柔らかにご指摘をお願いします。

◎岩手社会人野球の最前線:水沢駒形・トヨタ・オール江刺

 まずは、昨年も最前線で活躍した水沢駒形野球倶楽部、トヨタ自動車東日本、オール江刺の3チームです。

▽水沢駒形倶楽部 19勝9敗

都市対抗野球岩手県予選:3位→同東北予選:第二代表決定トーナメント二回戦進出

全日本クラブ野球選手権岩手県予選:優勝→同東北予選:準優勝→同本大会:二回戦進出

一関市長旗大会:二回戦進出

岩手県知事旗大会:準決勝敗退

東北連盟会長旗争奪大会・クラブの部岩手県予選:優勝→同本大会:準優勝

岩手県アマチュア王座決定戦 クラブ・大学の部:優勝

毎日旗争奪大会:準優勝

▽トヨタ自動車東日本 16勝11敗

都市対抗野球岩手県予選:優勝→同東北予選:第二代表決定トーナメント三回戦進出

日本選手権東北最終予選:準優勝

東北連盟会長旗争奪大会・企業の部:一回戦敗退

JABA東京スポニチ大会予選リーグ:1勝2敗

JABA日立市長杯予選リーグ:3敗

JABA東北大会予選リーグ:1勝2敗

岩手県知事旗大会:優勝

岩手県定期戦:優勝

岩手県アマチュア王座決定戦・企業の部:優勝

毎日旗争奪大会:優勝

東北社会人・大学対抗戦:勝利

▽オール江刺 15勝6敗

都市対抗野球岩手県予選本予選:一回戦敗退

全日本クラブ野球選手権岩手県予選:三回戦敗退・東北クラブカップ代表決定戦勝利→東北クラブカップ大会:優勝→北海道・東北クラブ交流大会:優勝

東北連盟会長旗争奪大会・クラブの部岩手県予選:準優勝

一関市長旗大会:一回戦敗退

岩手県知事旗大会:準決勝進出

岩手県アマチュア王座決定戦 クラブ・大学の部:準優勝

 

 昨年の公式戦における県内最多勝利は水沢駒形でした。その活躍の中で一番目立ったのが、クラブ野球選手権。岩手から愛媛への遠征に加え、天候悪化により移動手段が急遽変更になるというアクシデントも乗り越え、全国大会で一勝を挙げる奮闘を見せました。その他にも県内各大会で着実に勝利を積み重ね、都市対抗野球では東北二次予選へ進出。東北連盟会長旗大会でも準優勝するなど、県内で3タイトルを獲得しました。

 胆江日日新聞の特集記事では「来たメンバーがベストメンバー」と書かれていましたが、それは言葉通り、あるいはそれ以上の熱い思いを実践しているのがこのチームです。今年も手強いライバルとなることは間違いないようです。

 公式戦の勝利数こそ駒形に譲りましたが、それでも県内ナンバーワンの実力を持つのはトヨタ自動車東日本。都市対抗野球など県内で5大会優勝。日本選手権最終予選では、本大会進出まであと一歩まで迫る活躍を見せました。2018年に都市対抗本大会に出場した際のメンバーがほぼ全員卒業し、チームとしては入れ替わりましたが、ここ3〜4年で入ってきた選手が中軸となり、JABAの日本選手権対象大会の中でも一番目立つスポニチ大会などを経験したことで、地力が増しています。

 東北は相変わらず宮城の三強(JR東日本東北、七十七銀行、日本製紙石巻)やTDKの壁が厚いのはその通りですが、その壁を超える力はついてきています。そろそろ突き抜けたいところです。

 上記2チームに続くのがオール江刺。都市対抗野球クラブ予選や、全日本クラブ野球選手権の県予選では序盤戦敗退と苦しみました。

しかし、東北クラブカップへの進出権を得ると、その本大会で見事に優勝。さらに進出した北海道・東北交流大会でも北海道のライバルチームを打ち破り、東北勢初の優勝を成し遂げるという出色の活躍を見せました。県内クラブチームの中で、水沢駒形を追いかける一番手であることは間違いなさそうです。

 

◎勢力図を塗り替える追撃者

 続いて、ここまで紹介した3チームを追いかけるチームの戦績です。

▽久慈クラブ 10勝7敗

都市対抗野球岩手県予選:4位

全日本クラブ野球選手権岩手県予選:3位→同東北予選:一回戦敗退

東北連盟会長旗争奪大会・クラブの部岩手県予選:三回戦敗退

三陸沿岸クラブ大会:優勝

北上市長杯:二回戦敗退

▽JR盛岡 7勝7敗

都市対抗野球岩手県予選:準優勝→同東北予選:第二代表決定三回戦進出

日本選手権東北最終予選:一回戦敗退

岩手県知事旗大会:準優勝

JABA岩手県定期戦:準優勝

岩手県アマチュア王座決定戦企業の部:決勝戦準優勝

※JR支社クラブ野球大会の結果は把握しておりません。

▽釜石野球団 7勝6敗

都市対抗野球岩手県予選クラブ予選:一回戦敗退

全日本クラブ野球選手権岩手県予選:準優勝→同東北予選:敗者復活一回戦敗退

東北連盟会長旗争奪大会・クラブの部岩手県予選:二回戦敗退

三陸沿岸クラブ大会:準優勝

▽住田硬式野球クラブ 6勝6敗

都市対抗野球岩手県予選・クラブの部:一回戦敗退

全日本クラブ野球選手権岩手県予選:三回戦敗退

東北連盟会長旗争奪大会・クラブの部岩手県予選:準決勝進出

岩手県知事旗大会:一回戦敗退

三陸沿岸クラブ大会:準決勝進出

▽一戸桜陵クラブ 5勝8敗

都市対抗野球岩手県予選・クラブの部:一回戦敗退

全日本クラブ野球選手権岩手県予選:三回戦敗退・東北クラブカップ代表決定戦敗退

東北連盟会長旗争奪大会・クラブの部岩手県予選:三回戦敗退

北上市長杯:準優勝

弘前市長杯:準決勝敗退

 この中で目立ったのは久慈クラブ。なんといっても都市対抗野球やクラブ選手権といった大きな大会予選で、最終日まで戦い抜いた経験は大きいでしょう。

都市対抗一次予選では最終日の第3代表決定戦まで戦い抜き、クラブ野球選手権では県3位に入り、東北予選を経験してきました。三陸沿岸クラブ大会では優勝を果たし、沿岸の有力チームの一つとして存在感を見せました。

 企業チームであるJR盛岡は、公式戦の出場数が限られる中でも、都市対抗野球や岩手県知事旗大会、定期戦では準優勝。トヨタ自動車東日本を追いかける一番手としての位置を、フルタイム企業チームという形態ながら維持しています。ここ数年、チームを支えてきた選手の入れ替わりこそ起きていますが、JR盛岡のスピリッツは確実に継承されています。今年の戦いでは、東北企業五強を打ち破ることが一つの目標となるでしょう。

 釜石野球団は三陸沿岸クラブ大会こそ久慈クラブの前に優勝をさらわれましたが、クラブ野球選手権県予選ではオール江刺を破り準優勝。岩手のチームは優勝チーム以外、東北予選では「初戦敗退ゾーン」に組み込まれることが多いのですが、釜石はそれを超えて3試合を戦い抜きました。2024年の出場時には初戦敗退だっただけに、一つステップアップした格好です。積極的な戦力補強も相まって、さらなる活躍が見込まれます。

 24年にクラブ野球選手権の東北予選を経験した住田は、主要大会の予選では脆さも見せましたが、東北連盟会長旗大会の県予選では準決勝進出の活躍も見せました。チームの雰囲気の良さが、昨年最終盤の大会で存分に発揮された形です。この勢いが長く続くような段取りを経て、さらなる活躍を願っています。

 県北・二戸地域で奮闘する姿を見せる一戸桜陵。クラブ選手権では水沢駒形に敗戦を喫し、東北クラブカップ代表決定戦も江刺に敗れましたが、弘前市長杯への招待を受け、北上市長杯では2度目の優勝なるかというところまで勝ち進みました。今や県北の野球の拠り所と言えるチームだけに、その存在に注目です。

 

 続いて、県内公式戦で3勝〜4勝を挙げた中堅チームの動向です。

 

▽盛岡球友倶楽部 4勝5敗

都市対抗野球岩手県予選本予選:一回戦敗退

全日本クラブ野球選手権岩手県予選:4位

東北クラブカップ:一回戦敗退

福島市長杯:二回戦敗退

▽盛友クラブ 4勝4敗

都市対抗野球岩手県予選クラブ予選:二回戦敗退

全日本クラブ野球選手権岩手県予選:二回戦敗退

一関市長旗野球大会:準決勝進出

東北連盟会長旗争奪大会・クラブの部岩手県予選:一回戦敗退

▽MKSI BC 4勝4敗

都市対抗野球岩手県予選本予選:一回戦敗退

全日本クラブ野球選手権岩手県予選:一回戦敗退

青森市長旗大会:大会中止、交流戦のみ開催

東北連盟会長旗争奪大会・クラブの部岩手県予選:一回戦敗退

北上市長杯:準決勝進出

▽高田クラブ 3勝5敗

都市対抗野球岩手県予選:クラブ予選二回戦敗退

全日本クラブ野球選手権岩手県予選:二回戦敗退

東北連盟会長旗争奪大会・クラブの部岩手県予選:二回戦敗退

三陸沿岸クラブ大会:準決勝進出

▽黒陵クラブ 3勝4敗

都市対抗野球岩手県予選・クラブの部:一回戦敗退

全日本クラブ野球選手権岩手県予選:二回戦進出

東北連盟会長旗争奪大会・クラブの部岩手県予選:準決勝敗退

北上市長杯:一回戦敗退

 

 盛岡球友は福島市長杯で一勝を挙げると、クラブ選手権の県予選では2試合連続のサヨナラ勝ちを収めるなど勝負強さを見せました。最終的にこの予選では4位となりましたが、東北クラブカップも経験し、実りあるシーズンとなりました。

 盛友クラブは一関市長旗大会での活躍が目立ちました。これまで県内の大きな壁となっていた水沢駒形を破っての準決勝進出。最終日まで戦い抜いた経験は、今後に生きるものとなるでしょう。

 MKSIBCは各大会でコンスタントに勝ち星を上げ、北上市長旗大会は準決勝まで進出しました。戦績表には入りませんでしたが、青森市長旗大会が中止になった際も、青森県チームの厚意により交流戦を戦うなど、精力的に実戦を積みました。

 高田クラブも三陸沿岸クラブ大会で予選リーグを勝ち抜き準決勝進出を果たすなど3勝をマーク。また、ここ数年苦しんでいた黒陵クラブは、東北連盟会長旗大会の予選で強豪クラブを破り、準決勝進出を果たしています。

◎1勝〜2勝、そして未勝利からの巻き返しを狙うチーム

▽赤崎野球クラブ 2勝5敗

都市対抗野球岩手県予選クラブ予選:二回戦敗退

全日本クラブ野球選手権岩手県予選:一回戦敗退

三陸沿岸クラブ大会予選リーグ敗退

▽一関ベースボールクラブ 2勝4敗

都市対抗野球岩手県予選クラブ予選:二回戦進出

全日本クラブ野球選手権岩手県予選:二回戦敗退

東北連盟会長旗争奪大会・クラブの部岩手県予選:三回戦敗退

一関市長旗大会:一回戦敗退

▽雫石クラブ 2勝3敗

都市対抗野球岩手県予選 クラブ予選

全日本クラブ野球選手権岩手県予選:二回戦進出

東北連盟会長旗争奪大会・クラブの部岩手県予選:三回戦進出

▽花巻硬友倶楽部 1勝4敗

都市対抗野球岩手県予選・クラブの部:一回戦敗退

全日本クラブ野球選手権岩手県予選:二回戦敗退

東北連盟会長旗争奪大会・クラブの部岩手県予選:一回戦敗退

岩手県アマチュア王座決定戦 クラブ・大学の部:一回戦敗退

▽宮古倶楽部 0勝5敗

都市対抗野球岩手県予選・クラブ予選:一回戦敗退

全日本クラブ野球選手権岩手県予選:一回戦敗退

東北連盟会長旗争奪大会・クラブの部岩手県予選:二回戦敗退

三陸沿岸クラブ大会予選リーグ敗退

▽遠野クラブ 0勝4敗

都市対抗野球岩手県予選・クラブの部:一回戦敗退

全日本クラブ野球選手権岩手県予選:二回戦敗退

東北連盟会長旗争奪大会・クラブの部岩手県予選:二回戦敗退

北上市長杯:二回戦敗退

▽北上レッズ 0勝3敗

都市対抗野球岩手県予選・クラブの部:一回戦敗退

全日本クラブ野球選手権岩手県予選:一回戦敗退

北上市長杯:二回戦敗退

▽滝沢スイカーズ 0勝2敗

都市対抗野球岩手県予選・クラブの部:一回戦不戦敗

全日本クラブ野球選手権岩手県予選:一回戦敗退

▽オール不来方 0勝1敗

東北連盟会長旗争奪大会・クラブの部岩手県予選:一回戦敗退

 

 赤崎野球クは後程。一関ベースボールクラブは全般的には苦しみましたが、投手陣の踏ん張り、野手の成長など戦い方が見えてきました。雫石クラブもチームの意気込みが見えるようになり、昨シーズンは2勝を挙げました。新加入の選手が着実に戦力になっています。

 宮古クラブ・遠野クラブ・北上REDSは残念ながら昨年は未勝利に終わりました。宮古は投手力の増強、遠野は世代交代の過渡期にある様子が見て取れます。北上REDSは新たに主役になる選手たち経験がどう芽吹いていくかに注目です。

 滝沢スイカーズは2大会にエントリーましたが、都市対抗は不戦敗。オール不来方も東北連盟会長旗県予選に出場しましたが、赤崎野球クラブの前に初戦敗退と厳しい結果になりました。

 ここで一つ懸念されるのが、2026年の岩手県野球連盟の日程紹介記事にて「新たに2チームが休部状態になった」との報告があったことです。エントリー状況などから推測すると、活動休止が見込まれるチームがどこか…の推測はつきますが、まだ公式発表はありません。いずれ該当チームは様々な状況を見直し、今後の活路を見出してほしいと願っております。

 

◎赤崎野球クラブ:「大船渡の野球」を繋ぐための模索

 最後赤崎野球クラブです。

 投手陣のメンバーが環境変化によって参加しづらくなり、新たな戦い方の模索が続いています。その模索の中新たに登板した選手は練習試合では試合を作れましたが公式戦では苦しい結果となりました。

 三陸沿岸大会や都市対抗では、これまでは考えられないほどの大敗や激しい乱打戦を演じてしまいました。それでも全く何もできなかったわけではなく、クラブ選手権でも「あとストライク1つ」というところまで相手を追い詰めるなど、意地は見せました。

 長年活躍してきた選手が人生の岐路に差し掛かる場面も多くなり、それに代わる選手が定着しづらい状況ではありますが、それでも来た選手が頑張りを見せながら、次の道を切り拓いていければと願っています。なんだかんだ言って、大船渡の野球を支える一つの大きな場所であることは間違いないので、そんな赤崎野球クラブを今年も応援していきます。

 以上、2025年の活動をまとめてきました。これらを踏まえ、いよいよ5月9日・10日に行われる都市対抗一次予選の戦いへ続いていきます。

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