1)岩手チームの公式戦前夜
ここまで書き溜めてきた社会人野球の記事をまとめていますが、ようやく岩手県の執筆に入ります。
岩手県の社会人野球は4月26日に「三陸沿岸クラブ野球大会」で開幕する予定でしたが、ご承知の通り大槌町で起きた山林火災の影響で、その開催が見送られています。ようやく鎮火の方向になったかと思ったのですが、再び火が上がったようです。最近常時乾燥状態になっている沿岸地区は気をつけなければならない、ということを思い知らされます。全国各地では3月から公式戦が行われていますが、やはり雪も降る岩手県を含む東北地区では、5月にならないと本格的なシーズン到来とはならないようです。それでも、東北各地で行われ始めている公式戦に参加するチームはあります。
2)福島市長杯大会に岩手から盛友、盛岡球友が参加。盛岡球友は準決勝進出
5月の大型連休中、5月2~4日に福島市の県営あづま球場で行われた「福島市長杯大会」には、岩手県から盛友クラブと盛岡球友倶楽部の2チームが参加しました。例年は岩手県からは1チームの参加でしたが、今年は2チームになっていたのに驚きました。
1998年あたりに、当時約30チームが加盟していた福島県内上位チームの交流大会として作られた大会ですが、現在では南東北・信越・北関東地域の有力チームが交流する大会となっています。岩手県勢の試合結果は以下の通りです(情報元は一球速報ホームページより)。
▽一回戦 盛友クラブ 11対6 郡山BBC
試合序盤にペースを握ったのは郡山。初回に先制すると三回には2点を勝ち越し、そのままペースを握り続けるかと思われたが、盛友は六回に大量6点をあげ逆転。七回にも4点をあげ押し切った。郡山は六、七回に計10失点したのが大きすぎた。
▽一回戦 盛岡球友倶 16対2 新潟クラブ野球団
同時期に大きな大会(JABA新潟大会)が行われている新潟県から派遣されてきた新潟クラブ野球団だったが、近年岩手でも実力をつけつつある盛岡球友の前に防戦を強いられた。盛岡球友は序盤に7得点。四回に新潟が2点を返したが、五、六回にも計9点をあげた盛岡球友が16得点を上げ大勝した。
▽二回戦 盛友クラブ 3対8 大崎トリプルクラウン
近年東北レベルの大会で存在感を見せている大崎が序盤から攻勢をかけ、四回までで大量8得点。盛友は三回に二点を返し反撃のきっかけを掴んだと思われたが、序盤につけられた大差を覆すまでは至らなかった。
▽二回戦 盛岡球友倶 4対3 オールいわき
長年東北レベルの大会を経験しているオールいわきが初回に先制、五回にも2点をあげ経験の差を見せるかと思われたが、盛岡球友は5回裏に一挙4点をあげ逆転。その後、守備陣が踏ん張り準決勝に進出した。オールいわきは5回の守備に悔いを残した。
▽準決勝 盛岡球友 3対11 東北マークス
ここまでの2勝で自信を持った盛岡球友だったが、東北マークスの先制攻撃に苦しむ。三回に3点をあげ1点差に詰め寄ったが、五回裏に大量6点を失ったのが響いた。盛岡球友は四回以降の反撃が叶わず、決勝進出には届かなかった。
ということで、岩手県から参加した両チーム合わせて3勝2敗という成績となりました。盛岡球友の準決勝進出は、2010年の高田クラブ以来となるでしょうか。当時の高田クラブは県内でも実力を増し、同年のクラブ野球選手権本大会出場にも結びつきました。
盛岡球友は昨年もこの大会をステップアップにして、クラブ野球選手権でベスト4に食い込むなど好成績を見せました。その手強さは昨年いやというほど思い知らされていますので、今年も手強いライバルになるのは間違いないでしょう。盛友クラブも同様です。シーズン最初の戦いで成果を見せた両チームの今後の動向にも注目したいところです。
3)トヨタ自動車東日本のJABA大会参加状況について。
続いて企業チームのトヨタ自動車東日本ですが、今年この時期に行われている日本選手権対象大会は4月半ばに行われた「日立市長杯」と5月に行われる「JABA東北大会」の2つに参加します(その他6月に行われる「JABA北海道大会」にも参加します)、そして3月29日に仙台市民球場で行われた「社会人・大学対抗戦」の結果と合わせて、記事を記していきます。
◎3月29日:社会人・大学対抗戦(仙台市民球場)
▽トヨタ自東 4対4 東北福祉大学
序盤に3得点をあげペースを握った東北福祉大学だが、トヨタ自東は中盤から反撃。五回に2点、六回に1点をあげ、六回裏に再び勝ち越されたものの、九回に1点をあげて引き分けに持ち込んだ。
◎4月16日~18日:JABA日立市長杯 予選リーグ
▽トヨタ自東 9対1 明治安田
明治安田は投手陣の構成が変わる中での戦いだったが、トヨタは序盤から積極的に攻め、三回までに3得点。五、九回にも3点ずつをあげると、明治安田打線を四回の1点に抑え勝ち切った。
▽トヨタ自東 3対9 東邦ガス
試合序盤は前日の攻撃力そのままに、二回までに3点をあげる。しかし、東邦ガスがそこで食い止め、中盤の3イニングで6得点を挙げるなど逆転。トヨタは三回以降の攻撃で加点ができず敗戦を喫した。
▽トヨタ自東 1対6 日立製作所
地元中の地元チーム、日立製作所との試合は熾烈なものとなった。五回に日立が1点を先制するが、トヨタは前日のように崩されず、八回裏に1点を返し同点に追いついた。しかし、日立は九回に大量5点をあげて勝ちきった。トヨタは九回のディフェンスのあり方に悔いを残し予選敗退となった。
そして5月8日から行われるJABA東北大会は、ここ数年ご協力をいただいている仙台ターミナルビルのサポートを受けて行われます。
5月9日:七十七銀行(仙台で11時頃開始予定)
5月10日:日本製鉄鹿島(石巻で14時頃開始予定)
5月12日:バイタルネット(石巻で8時半前開始予定)
リーグ戦で1位になった場合、13日に上位4チームによる決勝トーナメント)
この後には都市対抗野球の岩手県予選も控えていますが、いずれにしろ昨年秋は日本選手権本大会出場をあと一歩で逃した悔しさを晴らすとともに、2018年以来の東京ドームを目指すためにも、この一連の戦いで確かな足跡を刻んでいただければと願うものです。
