記事制作:12月8日
毎年10月頃に行われる東北連盟会長大会、今年は岩手県沿岸部での開催となりました。企業の部は例年通り、参加意思のあるチームが参加。きらやか銀行の休部で7チームに減っていましたが、今年はマルハン北日本カンパニーが加わって再び8チームでのトーナメントとなります。10月18、19日に陸前高田市・高田松原球場にて行われました。7イニング制開催・「一球速報」ホームページ情報を元に感想を記していきます。
参加チームの中で一番移動距離の短い石巻と、JR岩手のJR盛岡との対戦、序盤3イニングは0―0。しかし四回に石巻が内野安打で先制すると五回には適時打とエラーを絡め、一挙4得点。JR盛岡に隙を見せず快勝。JR盛岡は二回に1アウト1・3塁のチャンスを作ったが、併殺で不意にしたのが悔やまれた。
▽一回戦 七十七銀行 5対0 JR秋田
前の試合でも優位チームがたついた様子を見た七十七銀行はスタートダッシュをかけ、序盤3イニングで4得点を上げ気勢を制す。JR秋田は中盤こらえて反撃したかったが、七十七銀行が七回にダメ押し。JR秋田は四回にヒットを放ったものの後続が続かなかった。
▽一回戦 TDK 2対1 トヨタ自東
日本選手権予選の代表決定戦と同カードとなったこの試合、この試合も意識バチバチは相変わらず。トヨタが初回に本塁打で先制するも、TDKは四回に分厚い攻撃。ホームランの後、満塁からタイムリーを放ち逆転した。トヨタはその裏にランナー2人を置いたが逆転に結びつかず、TDKにペースを握られたまま勝ち星を逃した。
宮城の強豪にはことごとく苦杯を喫しているマルハンだが、この試合は2点を先制されるも6回までに逆転。このまま初の下剋上行くかと思われたが、JR東北は七回にタイムリーヒットで同点に追いつくと、敬遠策で塁を詰めたが、次の打者に3点本塁打をくらい、無念の敗退を喫した。
この試合、日本製紙石巻はこの日が引退マウンドとなる塚本をマウンドに送ったが、七十七銀行は容赦なく責め立てて二回までに8得点をあげ大量リード。日本製紙石巻は同様の野手二人も出場。小野が3安打、中嶋は初回先制の二塁打を放つなど、底力を見せつけ後を託した。試合は七十七銀行がそのまま勝利を上た。
▽準決勝 JR東北 2対1 TDK
TDKが初回に先制するも、JR東北が四回に追いつき延長戦に。八回の攻撃は両者無得点。九回にTDKが送りバント失敗でチャンスを逃すと、その裏にJRがサヨナラタイムリーを放ち、決勝進出を果たした。
JRにとっては2試合連続の延長戦となったが、辛抱した戦いで相手のミスを生じさせ優勝へと導いた。先制したのは三回に犠牲フライで1点をあげた七十七銀行。最終七回にJR東北が同点に追いついた勢いそのままに八回にも2点をあげた。七十七銀行は試合の詰めの部分に悔いを残し、惜しい準優勝に終わった。
近年はこの大会が引退する選手の見せ所となっています。拙稿では久しぶりに選手名入りの記事を書きました。
今回記述した塚本・中嶋・小野選手は、日本製紙石巻の一時代を築いた中心選手でした。ここ数年は苦しい状態にもなっていましたが、昨年都市対抗で代表権を獲得し、中嶋選手・小野選手が抱き合って喜んでいたシーンを見たときには、鼻の奥にツンとくるものがありました。塚本選手は高校時代から東北の最前線で戦った選手で、3年夏の花巻東戦の試合での立ち振舞いは印象深いものがありました。十数年にわたって東北の野球を盛り上げてくれたことに感謝する次第です。
大方の企業チームはここで2025年度のシーズンを終えます。岩手の2チームに関しては「岩手アマチュア王座決定戦」記事を参照ください。
TDKは社会人野球日本選手権に臨み、NTT東日本との一回戦では五回に同点に追いつきましたが均衡を脱するには至らず、九回に3失点をくらい敗れ去りました。どうしても全国大会の本大会に関して拙稿では扱ったり扱わなかったりで、そこの所を安定的に見たい方には申し訳ない思いです。
これで東北から全国への戦い、2025年のそれを終えたことになります。関わられた皆様お疲れ様でした。
