1️⃣ 全国各地で雨の影響が出ている中、北海道で行われている東北・北海道クラブ交流大会は大会2日目準決勝・決勝戦が行われました。一球速報ホームページ情報を元に雑感を記していきます。
▽準決勝 オール江刺 6対0 函館太洋倶
地元ホストチームとして出場した函館太洋は東北実力派チーム相手に勝ち星をあげたかったところだが、江刺の四回の集中攻撃が効いた格好となった。四回表にこの日は打者出場の若手選手の長打を皮切りに4安打を重ね一気に5点。六回には一、二番の連打で1点を勝ち越した。投げてはチームの左腕エースが函館打線を2安打1四球に抑え決勝進出。函館は二、三回の安打を好機に広めたかった。
▽準決勝 TRANSYS 7対2 大崎トリプルクラウン
よもやの「2日目初日」となった大崎は試合をしての勝利を目指したかったが、その出鼻をTRANSYSが安打→犠打→二塁打の攻撃でくじいた。その後はTRANSYSの攻撃を防ぎ止め、三回は2長打が飛び出すも併殺打で機を逸したが、七回にベテラン51歳選手の犠牲フライで追いついた。
が、延長タイブレークはTRANSYSの攻撃力が爆発し5安打で一挙6得点。大崎は犠牲フライで1点返したが届かなかった。
▽決勝戦 オール江刺 5対0 TRANSYS
準決勝を集中攻撃で勝ち抜いてきた両チーム。決勝戦にふさわしく緊張感のある試合となったが、この試合も集中大量点が勝負を分けた格好となった。江刺は初回に多様な経験を積んだベテラン選手の適時打で先制。その後五回まで両者無得点で推移するも江刺は六回2アウト満塁にすると正捕手の二塁打など一挙大量点。初日完投勝利投手がこの日も完封でこの大会東北勢初優勝を成し遂げた。TRANSYSは二回に一死一、二塁の好機を作ったが生かすことができず、以降は江刺の試合運びにのまれた。
2️⃣ …というわけで、交流大会東北勢初優勝となりました。拙稿では幾度も書いてきましたが、出場対象は北海道が道クラブチームのトップクラス、東北はクラブ選手権県敗退チームのセカンドチャンス大会進出チームということで、実績としては北海道側チームが上回る傾向が続いていました。それでも大会に参加するからには、と参加するチームが簡単ではない状況を乗り越えて出場し、腕を振るって来ました。その模索の結果、ついに江刺が壁を開けた格好となりました。
3️⃣ 社会人野球は1976年にクラブ野球選手権が創設されクラブチームの一大目標に。となりましたが、クラブチームの増加した2006年にクラブカップ大会が設立。当初は東日本/中日本/西日本の3ブロックでの開催でしたが、各連盟のクラブチーム試合開催を支える環境ができたことから2014年には各地区連盟によるクラブ大会に移行します。他地域は基本全チーム参加ですが、東北は「クラブ野球選手権敗退チームのセカンドチャンス」という位置付けで開催。北海道側としては他の地区と交流図る大会は一関大会への参加がありましたが他の事例を多く見ず、規模広く交流を図れる舞台を、ということで2016年にこの大会が始まりました。
4️⃣ 津軽海峡を越えての遠征は楽でなく。私の関わりで言うと…赤崎野球クラブは3度ほど東北クラブカップにチャレンジ。大会開催時期の都合上すぐに次を考える必要があったので北海道の旅費計算をした際は頭を痛めました(単独行は断念)。それがたたったのか東北クラブカップ優勝しても北海道に行けなかったチームもありました。そういう様々な困難を乗り越えての大会継続。これからもこの貴重な機会が続いてほしいです。
関わられた皆様、お疲れ様でした。
