1️⃣ 10月第2週も各地で社会人野球の試合が公式戦・非公式戦問わず行われてます。関東の企業チームはNPBクライマックスシリーズを戦うチームの練習台になっている様子もありますが、NPBトップクラスの選手相手に自らの力を存分に叩きつけるシーンもあったりします。
野球の技術レベルは様々ありますが、各々の試合で思いを叩きつけるというのが野球という場でありまして、東北、北海道でもそれを表す2つの公式戦が開催。拙稿では最初に北海道を函館市で行われている北海道・東北クラブ交流大会から。札幌ホーネッツがチーム事情で欠場せざるを得なくなりましたが2試合が行われました。一球速報ホームページを元に記述をしていきます。
▽一回戦 オール江刺 3対0 ウイン北広島
2年前の出場時は後にNPBタイガースに進出した早川投手に圧されて破れたオール江刺が序盤から積極的に攻勢をかけ、初回に長打で出たランナーをきっかけに1点、三回にも長く一線級で野球を続ける選手の長打から2点を叩き出した。ウイン北広島はその後も続く江刺の攻撃を防ぎとめたが攻撃陣が江刺先発投手の前に封じられ、二回に二塁打を放ったのがほぼ唯一のチャンス。江刺投手は1安打2四球と試合を作り完投勝利をあげた。
▽一回戦 大崎トリプルクラウン 不戦勝 FeatherHOME HORNETS
▽一回戦 TRANSYS 7対1 弘前アレッズ
今シーズン多くの新人が入り再構築を図ったアレックスだがチームの熟成はTRANSYSが先行。アレッズ投手陣の制球難はTRANSYSに多くのチャンスを与える結果となった。三回までに2点あげたTRANSYSは五回に3点、六回に2点と突き放す。弘前アレッズは序盤の攻撃は点に結び付けられず、六回裏に1点を返した後にさらなる追撃もかけたが併殺網に阻まれた。
2️⃣ ということで、この日実際に行われた試合は2試合のみでした。アレッズはチームが作られて14年、ひとつの時代を作った選手から新しく地歩を築く選手への橋渡しの時期になってるのかなと思いながら一球速報ホームページを眺めていました。拙稿ではかねて青森市、八戸市などに新たにチームができて欲しいと願っていますが、現状はアレッズが屋台骨を背負って踏ん張らなければならない局面。先頭に立ち続けるというのも簡単ではないと思いますが何とか…と願っています。
江刺は2年前の苦い経験を超えての1勝。シーズン前から若手右投手の成長が望まれ、序盤はもう一人の右投手が目立ったな感じがありましたが野手としての出番も多く、投手として目立つことの多かった今日登板投手がきっかけをつかんで伸びたのかな、と見ております。
3️⃣ これまで約20年、各種報道の記事を基に誰が出場して誰が目立ったのかというのを捉えて記事を書いてきましたが、どうも最近はその記述が薄くなって─最近はイニングスコアとバッテリーのみという記載も多く、誰が活躍したかというのは直接球場に行かなければ捉えられない(一球速報は常にフル体制でやれるわけではない)という事情があるとは言え、記述が薄くなっている部分は申し訳ないです。
さて、明日10月12日に行われる試合予定は以下の通り。
◎函館オーシャンスタジアム 8時30分開始予定
▽第1試合 準決勝 函館太洋倶対オール江刺
▽第2試合 準決勝 大崎トリプルクラウン対TRANSYS
▽第3試合 決勝戦
第1試合は北海道社会人野球の古豪函館がその威を示すことができるか。江刺は帯同できた投手陣のやりくりが勝負を分けそう。第2試合はチャンスを的確に活かしたTRANSYS打線が力を見せるか。予想外の2日目からの登場となった大崎はテンションの高さをぶつけに行きたい。
天気がどうなるか分かりませんが、試合に望まれる皆様の健闘を願うものです。
尚、エックスタイムラインでは北海道野球記録者「2傑」のみつるさん(@k_mitsuru)、こばちさん(@ckwb10)いつも北海道社会人野球の記述ありがとうございます。
