10月第２週に行われる社会人野球大会紹介第２弾は11、12日に行われる北上市長杯大会の紹介です。ここ数年は北上江釣子と西和賀町錦秋湖の２会場で行われていましたが、錦秋湖に行くまでのアクセスが大変（国道が大規模工事中）なのか、今年は金ケ崎町の森山運動公園での開催となっています。1997年に大会が始まって今年で27年目の開催。大会初日には今大会に出場する10チーム全て登場します。なお前年優勝チームの大崎トリプルクラウンは別記事に書いた北海道東北クラブ交流大会に出場するので出場しません。一球速報ホームページ情報を元に記述していきます。
◎北上江釣子球場 ８時30分開始予定
▽第１試合 一回戦 盛岡球友倶対ＴＦＵクラブ
開幕ゲームは岩手県内で存在感も見せた盛岡球友倶と宮城クラブ２強を追いかけるＴＦＵの対戦。盛球は都市対抗の対JR盛岡善戦、クラブ選手権では第３代表決定戦で敗れたものの東北クラブカップを経験したが、東北会長岩手予選ではこれまで優位な立ち位置にいた雫石に前半攻勢をくらい敗れた。締めとなる大会で払拭となるか。ＴＦＵはかつて宮城クラブチームを引っ張った存在だったが、近年は東北マークス、大崎トリプルクラウンの先行を許している。今年は石巻日和やスターダスト（旧HOKUTO─BC 硬軟活動チームに）に勝ち星をあげる場面もあったが大崎には連敗という結果となっている。宮城２強追いかける先達としてこの大会で存在感を示したい。
▽第２試合 二回戦 北上ＲＥＤＳ対一戸桜陵ク
両チームとも全県単位での大会では苦戦を強いられる場面もあったがこの大会の優勝経験を持つ。北上ＲＥＤＳの今シーズン参戦は都市対抗、クラブ選手権の２大会で、各々に江刺、高田にコールドで破れている。近年は選手のやりくりに苦労する場面も多いが、選手の集合のしやすい地元開催でいいシーンを見せていきたい。一戸は今シーズン４大会参加。クラブ選手権では組み合わせの妙で駒形、江刺に連敗。東北会長岩手予選ではクラブ選手権で東北に進出した釜石にコールドで勝ったが、江刺には返り討ちにあった。弘前大会でもアレッズに破れたがこの経験を経ても意気軒高な姿を見せたい。
▽第３試合 二回戦 久慈クラブ対盛球ＴＦＵ勝者
前年大会は決勝で大崎トリプルクラウンに敗れたものの準優勝。今シーズンも成長を止めず都市対抗では最終日まで戦い、クラブ選手権でも東北進出。ただ秋の戦いでは赤崎に大勝するも、黒陵に惜敗という結果となった。いい締めを飾ることができるか。
◎森山運動公園 ８時30分開始予定
▽第１試合 一回戦 黒陵クラブ対ＭＫＳＩBC
黒陵はかつて他県大会の決勝戦進出を果たしたが、ここ数年は苦戦も強いられていたが、今年は投打に強力な選手を確立し戦い方を固めると、東北会長予選では駒形には敗れたが遠野、久慈に勝ち準決勝進出。その勢いを持続させることができるか。ＭＫＳＩは都市対抗でベテラン野手陣の奮闘と投手の粘り強さで予選リーグを勝ち駒形にも善戦したが、クラブ選手権、東北会長岩手予選では序盤に大敗を喫した。青森市長旗大会では大会中止も交流戦という形で経験を積んだチームは今年の締めにどういう姿を見せるか。
▽第２試合 二回戦 遠野クラブ対大曲BBC
遠野は今シーズン都市対抗、クラブ選手権、東北会長岩手予選ともに初戦敗退をきっしている。若手選手が新しく加わってはいるが、まだチームの「肉となり血となる」には時間経験が必要な模様。この大会も貴重な成長の場にしたい。大曲は今年の春季大会でTDKとJR秋田を破り（ＴＤＫは不戦勝）県大会優勝を成し遂げるが、他大会では準決勝の壁に当たるパターンに。この大会では決勝進出とその先を見据えて戦いたい。
▽第３試合 二回戦 青葉クラブ─黒陵MKSI勝者
すっかりこの大会の常連となった青葉は今シーズン石巻日和、ハクサンといった石巻勢には勝ち星をあげたが、マークス、大崎、JR東北と上位チームには苦戦を強いられた。多様な実績を持つ選手がこの大会でどう立ち振る舞うか注目したい。
…ということで、大会初日に行われる６試合の見どころを紹介してきました。まあ大会日程が2020年の東京オリンピックを機に変わり、それまでは駒形や江刺といった内陸部の強豪、あるいは富士大学といった大学チームが出場していましたが上位の大会がこの時期に組み込まれたこともあって、近年は上位チームを追いかける腕試しの場となっています。私の関わる赤崎クラブは去年含め過去３大会出場していますが決勝進数はならず。2015年大会に参加した時には富士大学に小野、佐々木といった後にＮＰＢに進む投手と対戦もしましたが…既に10年前の話です。
元々はゴールデンウィークの時期に始まった大会。程なく秋の時期に開催される大会となり、30年近く大会が続いています。この場に集まる皆様が足跡を刻めるような大会になることを願っています。
