社会人野球もいよいよシーズン終了に向かって走り出しています。日本選手権の組み合わせ抽選も行われましたが、大抵のチームは「この大会が最後の公式戦」という様子も見えてきます。10月の第2週は体育の日も絡んだ連休になり、大会が各地で開催。この項では北海道・東北クラブ交流大会について取り上げます。基礎的な情報は一球速報ホームページ(baseball.omyutech.com)より。
北海道東北クラブ交流大会は2016年に第1回の大会が開かれて以来、今年で第11回を数えます。北海道開催の今回は北海道から4チーム、東北から3チームの出場です。以下に見どころプラスアルファを記していきます。
◎10月11日 函館オーシャンスタジアム 9時開始予定
▽第1試合 一回戦 オール江刺─ウイン北広島
東北クラブカップ優勝チームと北海道地区クラブ選手3位扱いの対戦。オール江刺は今シーズン6大会に参加。都市対抗/県知事旗ではトヨタ自動車東日本に苦杯を喫し、クラブ選手権では釜石に押し切られたが、クラブカップ進出戦に勝って進出すると東北クラブカップでは能代、鶴岡、大崎に勝ち優勝果たしてこの大会に乗り込んできた。一関大会ではエフコムに1点差、東北連盟会長岩手予選では水沢駒形にも迫る戦いぶりを見せた。元々クラブ選手権争いにも割って入る取り組みができるチーム。この大会で結果を出すことができるか。
ウイン北広島は今シーズン、クラブ選手権では準決勝でしらおいに敗れ、都市対抗一次予選ではそのしらおいに一度は勝つも敗者復活戦で返り討ちに。夏場以
降は結成記念大会でJR北海道に0対1と迫り、地区クラブ選手権ではトランシスに敗れたものの3位扱いとなり大会に乗り込んできた。出身選手が阪神タイガースで奮闘している姿を見て奮起。この大会を大事にしたい。
▽第2試合 一回戦 大崎トリプルクラウン─Feather Home HORNETS(札幌ホーネッツ)
…まず、この試合に関してですが札幌ホーネッツがチームを支えていた企業にアクシデントが起き、その影響でこの大会を辞退、この試合は大崎の不戦勝となったことを申し述べておきます。今シーズンは都市対抗で一次予選を突破、北海道ガスに1点差の試合をするなど北海道クラブトップクラスの熱意は出していましたが、このような状態になって残念です。体制整え直してまた挑戦してください。
大崎トリプルクラウンは前年の成長を今シーズンも持続し、企業チームの七十七銀行や県内最大のライバル東北マークスには及ばないもののその他のクラブチームは上回り、福島市長旗ではB-net/YAMAGATAに勝つなど実績を作ってきた。東北クラブカップでは決勝で江刺に惜敗も準優勝。初日は大会2日目となったが結果を出して来年につなげたい。
SNSでは試合開始予定が当初の予定通り13時と書かれていましたが、北海道連盟あるいは両チームのSNSアカウントを見て最終確認することをおすすめします。
弘前アレッズは今シーズンも青森県内では無敵の戦いを見せ、県内で行われた弘前大会でも一戸、秋田GLANZ の県外チームに勝ち優勝。再度の全国行きを狙ったクラブ選手権東北予選では第3代表に激しく迫ったが、東北マークスの攻勢に届かなかった。「青森から全国」の道を閉ざさないためにも北海道の強豪に勝ちに行きたい。
長年北海道上位に位置するトランシスは今シーズン序盤クラブ選手権ではしらおいに初戦敗退。都市対抗では北広島に初戦敗退と苦しんだが、北海道クラブ選手権では準決勝で北広島に借りを返すと、決勝でもホーネッツに勝ち優勝を成し遂げた。この上り調子を続けていきたい。
大会初日は3試合が行われる予定でしたが、文中で記した通りホーネッツがトラブルに見舞われ大会出場を辞退することとなりました。寸前の辞退ということもあってもうひとつの準決勝敗退チームの小樽野球協会の繰り上げ出場もならず、10月11日は2試合で行われます。試合開始時間に関してはJABA北海道公式の発表を再確認してください。
大会2日目の10月12日は準決勝決勝戦が行われます。
江刺対北広島の勝者と対戦する函館太洋倶は言わずと知れた北海道の古豪。近年ただ近年は特徴のある新興チームの進出もあり苦戦を強いられる場面も。今シーズンはクラブ選手権では旭川に、都市対抗でもホーネットに初戦敗退。地区クラブ選手権でもブレーブ釧路に敗れるなど今シーズンの公式戦ではまだ勝ち星をあげられていない。ただ地元函館で行われた大会では北海道ガス、航空自衛隊千歳との試合で経験も積んだ。2012年の東日本クラブカップ優勝チームはどういう存在感を見せるか注目したい。
…ということで様々起きた出来事も含めて記事を書いてきました。私の記事制作体制が整わないため今回は2日間に対応できるような記事制作をしました。試合結果はおそらく1つのエントリーで記述する予定です。
例年、北海道側は道内トップクラスのチームが出場するのに対し、東北側はクラブ選手権では1次予選で敗退したチームの「セカンドチャンス」で進出できたチームということもあって苦戦を強いられる場面はありますが、それでも困難超えて大会に参加したチームには結果を出してほしいと願っております。
