MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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トヨタ自東一歩届かず…代表はTDK─日本選手権東北最終予選試合結果。【社会人野球2025】

 社会人野球の日本選手権は9月から全国各地で最終予選が行われ、東北は10月3日から5日にかけて仙台市民、石巻市民の両球場で8チーム参加によって行われました。一球速報ホームページ(baseball.omyutech.com)情報を元に雑感を記します。

 

1️⃣ 参加8チームのこれまで

 当初はプレビューも書く予定でしたが様々環境変化が生じて記事を書く能力を失いました。記事を書こうと思って資料の準備だけはしていましたがそれを元に少し。

 まず都市対抗野球で本大会に出場したJR東北とTDK。JR東北は新潟大会で準決勝進出、TDKは東北大会で準決勝進出を果たしていました。JR東北は都市対抗宮城県予選→東北予選でも優勝し、本大会でも1勝あげる活躍を見せましたが、去年の準優勝以上には届きませんでした。TDKは秋田県内の参戦できた大会では優勝を果たす活躍。

 宮城県勢のほか3チームで顕著な活躍を見せたのが七十七銀行。長野大会と東北大会で準決勝進出を果たしました。都市対抗では今年も代表決定戦で敗戦。日本製紙石巻JABA3大会参加も引き分けが多く予選リーグ敗退、都市対抗でも準決勝敗退。今年から社会人野球に参戦したマルハン北日本都市対抗宮城予選4位、東北予選は1勝2敗。JABA新潟大会に参加し2勝あげました。

 北東北のTDK以外。トヨタ東日本がJABA3大会3勝6敗。岩手県内では無敗と実力を見せますが、都市対抗東北ではクラブチームのエフコムに不覚を取るなど2勝2敗。JR秋田、JR盛岡の「フルタイム勤務」チームは日本選手権対象のJABA大会参戦はなし。各県内の公式戦とJR支社大会の参戦で腕を磨いていました。JR盛岡はトヨタに苦杯は喫するものの岩手準優勝の位置は死守。JR秋田は春季大会大曲BCに及ばず準優勝、秋の大会では準決勝で敗退。5月の新潟大会にも参戦しました。

 日本選手権予選は都市対抗本大会に出場したJR東北、TDK日本製紙石巻七十七銀行トヨタが追いかけ、今年から加わったマルハンに「フルタイム」のJR盛岡、JR秋田がどこまで足跡を見せるかというところで注目されましたが果たして結果はどうだったのか。

 

2️⃣ 日本選手権東北予選7試合結果。

▽一回戦 七十七銀行 6対2 マルハン北日本

 ここまでの大会では七十七銀行に苦杯を喫してきたマルハンは試合前半崩れずに持ちこたえ五回に先制。しかし七十七銀行はその裏にすかさず3点あげ逆転すると、後半は各イニング得点あげリードを保って逃げ切った。マルハンは八回に1点を返したが反撃はそこまでだった。

▽一回戦 日本製紙石巻 18対0 JR盛岡

 都市対抗では善戦した場面もあったJR盛岡だが、この日はが石巻の攻撃力に飲まれた格好となった。石巻は初回に3点を先制すると四回までに14点をリード。JR盛岡は攻撃陣も石巻投手陣に4安打に抑えられ見せ所なく大敗を喫することになった。

▽一回戦 トヨタ自東 4対1 JR東北

 前年同大会ではトヨタに敗れているJR東北はそのリベンジも狙ったが、トヨタの集中攻勢の前に返り討ちにあった。二回に先制したのはトヨタ。三回にJR東北は同点に追いついたが六回に3点を奪ったトヨタは長年チームを支える左腕投手がJR東北に粘り投げ勝利を呼び込んだ。JR東北は次の一手を早くに打ちたかった。

▽一回戦 TDK 10対0 JR秋田

 秋田県勢の対決となったこの試合、これまでの実績通りに力量を見せたのはTDK。前半で6対0とリードすると終盤にも2点ずつ加え八回コールドに持っていった。JR秋田は攻撃陣も3安打に抑えられ悔しい敗戦を喫した。

▽準決勝 トヨタ自東 4対0 日本製紙石巻

 JR東北には勝ったものの次の試合で敗退を喫した前年のトヨタが成長の証となる準決勝突破を見せた。序盤3イニングは両チーム無得点。トヨタは四回に3点本塁打で先制すると六回にも追加点。日本製紙石巻は反撃を起したが、トヨタの経験を重ねつつある若手投手に抑えられ、勝ちきれなかった今シーズンを象徴する試合となった。

▽準決勝 TDK 5対0 七十七銀行

 都市対抗野球第2代表決定戦の再戦となったこの試合、七十七銀行としてはリベンジをも誓った試合となったが試合はTDKが先制・中押し・ダメ押しと理想的な点を加点。投手陣も長年東北トップで投げ続けている投手を先頭に七十七銀行攻撃陣を抑え込んだ。

▽決勝戦 TDK 3対1 トヨタ自東

 これまで十数年の日本選手権挑戦の中でに2大会3試合代表決定戦で敗れてきたトヨタ自動車東日本。4度目の挑戦で初の突破を目指したが、TDKの電撃的な先制攻撃に後手を踏み、惜しくも一歩届かなかった。TDKは二回に3点本塁打で先制。トヨタ自東守備陣はその後のTDKの攻勢を粘りの守備で防ぎ止めると、七回に前日も本塁打っていた選手の2日連続本塁打で1点を返した。六回以降は激しくTDKを攻め立てたが更なる得点には至らず。TDK都市対抗に続いて本大会進出。日本選手権は2年以上連続の出場となった。

 

3️⃣ 代表決定戦に進んだトヨタ自東について。

 トヨタ自動車東日本は2013年に決勝戦進出、2014年にも同じく決勝戦進出を果たしますが、代表決定戦3連敗(2014年は代表枠2)。2018年には都市対抗野球本大会出場は果たしましたが、その後一時代を築いたメンバーの社会人野球卒業と共にチームの再構築を模索してきました。この間三鬼→佐野→夏井3監督を中心にチームを運営し、今年からは創設期からチームを支えてきた大谷龍太さんが監督に。岩手県内だけでなく注目を浴びる中で選手たちも奮闘し、再構築したメンバーがそろそろ目立つ場所に行ってもいいよなと思いながら見ていましたが、今回はまだ他のチームに─この場合はTDKに─一歩及ばない結果となりました。

 人間集団ですから色々な出来事は起こるでしょうが、代表決定戦まで進んだということを足掛かりにさらに成長を目指して欲しいと思います。

 東北の企業チームはこの後、岩手県で行われる「東北連盟会長大会・企業の部」が控えています。他チームの記述はその時に。中々遅々とした記述ですが、おつきあいいただきありがとうございます。

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