1️⃣ 青森市長旗大会①~歴史のおさらい。
少し前にもどんな性格の大会か、を軽く書きましたが「私の知る限りの知識」を改めて。
青森県社会人野球は1971年に復活しましたが、継続的に活動していた他の県と違い5年のブランクを挟んだために、1978年に八戸市水道局が日本選手権本大会に出場しましたが底上げも求められていました。
近隣の岩手県は、当時東北の中で強豪チームが多く在籍。そのチームとの戦いでレベルを上げよう、ということで1981年の8月に第1回の青森市長旗大会が開催されました。この大会は大会初日に青森県勢のチームで対戦。勝ち残ったチームが大会2日目に岩手県から参加したチームと対戦するという形式で行われました。
その後は岩手に限らず、東北の強豪・準強豪チームとの対戦を行ってきましたが、1985年の大会を最後に一旦中断。その後、数年のブランクが空いた後に1989年に大会が再開されます。その後1990年代は、東北の企業・クラブを問わず意欲あるチームが参加。特に企業チームにとっては夏の都市対抗、秋の日本選手権で上位進出のならなかったチームが翌年の再起を期す場として必要な場に。関東地区の「足利市長大会」「東京都市長連盟大会」のような性格を帯びた大会でした。
その後2000年代前半までこういう形での開催が続きましたが、企業チームの減少、社会人野球そのものも縮小機となり「球界危機」とも言われる時期に差し掛かったためか、大会の規模は縮小することとなります。
2005年以降はクラブの大会が拡幅し、クラブ選手権のみでなくクラブカップ大会も整備され、青森県でも独自のリーグ戦開催などで実戦の場も作られたためもあったのか、青森市長旗大会は県内チーム参加の大会という性格に変わりました。その後東日本大震災や参加チームの縮小、コロナ感染拡大による影響もあり、参加されない年次もあったりしましたが大会は継続され、今年は新しいスコアボードの下で開催されます。
3️⃣ 青森市長旗大会②~青森3チーム以外の参加者は?
日本野球連盟ホームページでは5チーム、一球速報では16チーム参加(!)と書かれていましたが、実際は4チーム参加の大会となります。気になる4チーム目ですが、最初はクラブ野球選手権で宮城県でいきなり新チームが登場したケースもあったので「すわ、新チームか」と思われましたが、岩手県のMKSIBCの参加が判明。大会の日程は以下の通りです。
◎7月5日(土)青森県営球場 10時開始予定
▽一回戦 キングブリザード─MKSIBC
◎7月6日(日)青森県営球場 10時開始予定
▽決勝戦
青森の社会人野球も、三大都市のうち八戸市、青森市にチームがないという状況になって数年経ちます。ほんでも、参加している当該が一生懸命生きがいを感じて参画する姿を見て「じゃあ俺たちも挑戦しようか」という意識を呼び起こせくれるものになれば、というふうに願ってます。拙稿もその助けになれば、と非力省みず書いてるのも…そんなわけです。
おつきあいいただきありがとうございました。