1️⃣ 都市対抗野球東北二次予選は28日、宮城県の仙台市民球場で第2代表決定四回戦と第一代表決定戦決勝戦が行われました。試合結果は一球速報ホームページを元に結果を記していきます。
昨年の試合から接戦も予想されたが終わってみれば予想外のワンサイドゲームに終わった。日本製紙石巻が二回に先制するが、七十七銀行は三回に一気にたたみかけ5得点。四回にも2点をあげ試合を掌握すると、後半六回以降毎回得点。日本製紙石巻はは八回、九回に計3点を返したが7人継投した投手陣が七十七打線を抑えきれず、よもやの大敗を喫した。
▽第一代表決定戦・決勝戦 JR東北 4─0 TDK
第一代表・東北王者を決める戦いは緊張感のある試合展開とはなったが、要所で点を重ねたJR東北が勝利し東北王座を勝ち取った。JR東北は日本代表経験も持つTDK先発投手を序盤に攻略、四回までに2点をあげ試合の流れをつかむ。中盤は膠着状態にもなったが、八、九回にダメ押し。TDKは反撃を機したかったが思うようにつくれず、四回に2安打を放ったが併殺に阻まれたのが痛かった。
2️⃣ 上記結果の通り、JR東北が本大会出場。昨年度の本大会準優勝チームということもあって注目度は当然に高くはありましたが、それはチームの総力で作られたものであって、その歯車がうまく回っていないのかなと思った時期はJABA大会で苦戦を強いられたりしていました。やはり都市対抗というのは熱意を覚ます何かがあるようで、この大会に入ってからは危なげなく、力を見せつけるような戦いを見せました。
今は社会人野球全体が大学出身選手が多くなっていますが、JR東北はその昔「高校出身の選手を叩き上げる」イメージのチームだったんですね。NPBに進んだ小坂誠さんといい、攝津正さんといい、岩手県で一目置いていた夷塚誠さんという小坂さんと二遊間組んだ名手もいました。主力打者の選手が大阪桐蔭から大学を経ずに入部してきた時にはびっくりしました。日本製紙石巻にも横浜高校出身投手がいますし。もしかしたらそういう空気もう一度作られるのかななどと思ったりします。
少子化もあって昔みたいに「多く入部させてついていけなきゃやめろ」から「せっかく足を踏み出した人を大事に育てていく」という仕組みに野球の世界はなりました。せっかく東北部隊に来た選手たちには良ぐこの世界、一生懸命頑張ってほしいですね。
3️⃣ いよいよ日曜日、最終第2代表決定戦の見どころです。
◎仙台市民球場 11時開始予定
▽第2代表決定戦 七十七銀行─TDK
このパターンのカードで思うのは「決勝戦の悔しさをすぐ払拭して望んだチームが勝つか─敗者戦から這い上がってきたチームが勝つか」今回前者のパターンはTDK。緊張感ある試合はできていたがJR東北に突き放されての敗戦をどう払拭するか、チーム総合力が試されるところ。七十七銀行は主力捕手が途中交代したのに不安もあるが、何が起きてもチーム全員でカバーして去年果たせなかった本大会出場を目指したい。
西関東地区は明日からの開幕ですが、東北地区は明日が最終日。1日ぐらい見に行きたかったなと思いましたが、残念ながら巡り合わせというやつです。コロナ待機は痛かった。現場で戦われる皆様の奮闘を願うのみです。