1️⃣ 都市対抗野球東北二次予選は6月27日、仙台市の仙台市民球場で第2代表決定トーナメント三回戦が行われ、岩手県勢のJR盛岡、トヨタ自動車東日本が出場しましたが、宮城県勢の強豪に届かず本大会出場を逃しました。一球速報ホームページ(baseball.omyutech.com)を元に雑感を記していきます。
JR盛岡は期待の右腕投手が先発し強豪に立ち向かったが、該当投手含め近年入部した新人投手がことごとく日本製紙石巻打線の攻略を受けた。攻撃陣は四回に1点を返すなど10安打で反撃を試みたがホームベースを踏まえてもらえず、内野手のファインプレーでコールドを免れるのがやっとだった。日本製紙石巻は序盤から攻勢かけ四回までに8得点。後半はJR盛岡の気迫の前にダメ押しできなかったが15安打、4投手継投で勝ち切った。
トヨタは勝負強さに定評のある左腕エースが先発。序盤は七十七銀行と互角に渡り合ったが、四回に七十七銀行が先手を取ると七回までに4対0とリード。トヨタは中盤リリーフした若手投手が試合を保たせると、八回表に3点をあげ1点差まで詰めたがそこで「もう一歩」奪えず、その裏に七十七主軸選手の本塁打でダメ押しされた。トヨタは初戦のつまづきを取り戻したものの、悔しさと手応えを元に大会を去った。
2️⃣ ということで、岩手県2チームが登場した第2代表決定トーナメント三回戦は、以上の結果で両者とも歩みを止めることとなりました。
JRは起用した投手陣がみんな近年加わった選手なんですね。先発の高田出身選手に関しては以前から注目していましたが、それ以外にも一騎当千我こそは…と思う選手がJR盛岡に結集。フルタイム勤務してそこから自分野球の活動していくというスタイルで…もう本当にこれは自分たちの姿勢というのが問われると思うんです(どの野球でもですが)。
レジェンド言われる選手が抜けた中岩手2勝、東北でも2回勝てたということと、東京ドームに行くレベルのチームの怖さを感じたことを胸に今後も頑張ってほしい。それは若手のロングヒッター候補生も同じです。
トヨタに関して。八回にあと1本出ていればという場面がすぐに浮かびます。
回りくどい話、しますね。
ちょっと前まで、「試合の雰囲気を支配できるチームが勝つものだ」と考えていましたが、それだけでは済まない局面がある事を再認識することに。
今年に入ってから「全般では支配されていても要所できちっと自分のペースに持っていくプレーをして、自チームに勢いをもたらす」スタイルに圧される事がありました。
更に言えば、今年正月の高校バスケで岩手代表・黒沢尻工の試合を見ていましたが、第4クォーターから出てきた三年生選手がギリギリと粘ってドリブル→シュートをしていた姿を見て「技量はともかく(対戦相手は決勝進出チーム)鍔迫り合いに持っていけば勝機は見える」というのを思い起こされたわけで。
高校越えて、大学越えて、社会人まで来ればみんな技能は一端のモノじゃないですか。そっから先に一歩出るのは「日常の工夫」+さらに「現場での粘り強さ」+「粘り勝ちする気迫」が必要なのかな…ん?なんだよ全部じゃねえかと思うかもしれませんが、そういうふうに思い知らされたここ半年の経験です。
ちょっとトヨタ自動車東日本の記述からは外れましたが…ま、若手選手が伸びる要素はこんなんやり方・考え方もありますよ、というのを書いてみただけでした。右投げじゃ1mもボール投げることもできないくせにね。
まず、戦いの場に立ったJR盛岡、トヨタ自東、そして第1クールで敗れたけども水沢駒形倶の皆様、本当にお疲れ様でした。
3️⃣ 以下は28日に行われる対戦カードです。
◎仙台市民球場 10時開始予定
数多く対戦しているカードだが、やはり1年前の第2代表決定戦の激闘が思い浮かぶ。日本製紙石巻は準決勝の惜敗を払拭すべく、JR盛岡の若手投手陣を打ち砕き勝ち進んできた。多様な人材揃う投手陣の活躍に期待したい。七十七銀行は準決勝での大量失点の悔しさを締め直しトヨタ自東との接戦を勝ち上がってきた。元々集中力を高める高め方に関しては定評のあるチーム。去年の悔しさを直接晴らして決戦の場に向かいたい。
▽第1代表決定戦・決勝戦 JR東北─TDK
東北王座を決めるカードは準決勝からは中5日を置いての対戦。その間に両者どういう過ごし方をしてきたかというのも問われる。TDKは準決勝、攻撃力は勝負強さ、投手陣は石巻打線の粘りを抑え込んで決勝に上がってきた。昨秋の日本選手権は出場しているがやはり都市対抗本大会出場を果たしたい。JR東北は前年本大会準優勝ということもあって強い注目集める重圧の中歩み、先の準決勝で七十七銀行に打ち勝って決勝進出。「今度こそ黒獅子旗」の意気込みをこの戦いで示したい。
4️⃣ この日からJABA東北連盟の動画もさらにバージョンアップ。演出もバージョンアップして試合に臨むこととなります。応援・観戦に行かれる皆様も社会人野球の熱意を楽しんでください。そして、戦われる皆様の健闘を願うものです。