1️⃣ 都市対抗野球二次東北予選は21日、仙台市民球場と石巻市民球場の2会場で第2代表決定トーナメント(敗者復活戦)が行われました。一球速報ホームページ(baseball.omyutech.com)情報を元に雑感を記していきます。
絶対負けられない位置で有力企業チームを追いかける2チームによる注目のカード。先達のトヨタが初回から攻勢をかけ、満塁本塁打などで5点先制。二回にも1点あげたトヨタは先発の経験豊富で頼れる左腕エースがマルハン打線を封じ込める。マルハンは終盤七回に2点本塁打で反撃を試みたが、重ねての反撃が効かず3試合で最初の挑戦を終えた。
▽第2T一回戦 水沢駒形倶 4─2 JR秋田
どっちが“打倒5強”挑戦者にのし上がるか注目の対決。二回に1点ずつ取り合った後の三回に駒形が3点を加えリード。駒形先発の元企業チームエースが総じて安定した投球を見せてJR秋田の反撃を2点に封じた。JR秋田は後手に回ったが懸命な戦いを見せた。
▽第2T一回戦 JR盛岡 3─2 エフコムBC
こちらも東北クラブ上位対フルタイム勤務チームの対決。三回に1点ずつ取り合った後、四回裏にJR盛岡が2点を勝ち越し。JR盛岡は新人左腕投手が試合を作る奮闘を見せるなど若年代投手がエフコム打線を抑えた。エフコムは八回にようやく1点を返したが、逆転には至らなかった。
▽第2T一回戦 B-net/YAMAGATA 7─3 弘前アレッズ
それぞれの地域の総力を集めたクラブチームの対決。三回にB-netが先制するが、すかさずアレッズが逆転。しかし四回表にB-netが長打2本で4点をあげ試合を掌握した。アレッズは期待の新人が先発したが社会人の洗礼を浴び、今年も2試合で大会を去ることとなった。
2️⃣ コラム「拙稿の“守備範囲”の狭さを補うSNS記録者」。
…ということで、今日は敗者復活戦で4試合が行われ、この通りの結果となりました。SNS、殊にXでは試合の実況もされています。私がこの実況でできて羨ましいと思ってるのが「大学野球の知識」。私は野球に関われる時間の短さから社会人以外の野球に触れる余裕がありません。高校野球はいろんなところで伝えられるのである程度は情報入りますが、大学野球に関してはウォッチの対象から外してるのが現状です。
先日JR盛岡新人右腕投手の大学経歴を知らなかったのですが、SNS情報で足跡を知ることができました。発信をしてくれる方々にはありがたく思っています。
3️⃣ 21日で4チーム、今年の都市対抗の戦いを終えました。22日は第1クール最終日。仙台市民球場では第代表決定トーナメントの準決勝、石巻市民球場では第2代表決定トーナメントの二回戦が行われます。
◎仙台市民球場 10時開始予定
前年度代表の日本製紙石巻は今大会も連続出場目指し、初戦の水沢駒形戦では集中打で加点し準決勝に進出してきた。継投策を中心に選手の調子を見極めて戦いたい。TDKはマルハンに先達の意地を見せて6対1で勝ち上がってきた。元々選手層の暑さは見るべきものがあり、今年は都市対抗部分の復権も狙う。
▽第1T準決勝 七十七銀行─JR東北
東北都市対抗に向けた調整能力に秀でた七十七銀行は、今大会の初戦もクラブの強豪エフコムに先行して勝利。より強敵が相手だが勝負強さを見せていきたい。JR東北は春先の苦しい戦いを払拭し今大会初戦B-netに大勝。昨年大きな実績を積んだ選手たちが1年の動向を経て「強い力を発揮し続ける能力」を身につけていきたい。
◎石巻市民球場 10時開始予定
▽第2T二回戦 JR盛岡─B-net/YAMAGATA
両チームとも第1クール4日連続の実戦。経験を多く積んだ一方で消耗する体力とどう折り合いをつけて臨むか注目。JR盛岡は近年入団投手が中心となって守備を形成。勝負強さも見せる攻撃陣が先手をつかみにいく。B-netは大会を経て成長を見て見せる選手も。きらやか銀行出身選手が支えて若手が伸びる「成長の方程式」を育みたい。
▽第2T二回戦 トヨタ自東─水沢駒形倶
岩手県社会人野球を支えてきた両チームが東北二次予選という場でぶつかる。トヨタは第一代表トーナメントでエフコムに不覚を取ったが、マルハン戦で「追い詰められたものの底力」を見せて勝ち上がった。投手陣セカンドユニットが奮闘を見せたい。駒形は今年も4日間連続で公式戦。特に木・金曜日の厳しい戦いを乗り越えてきた底力は侮れない。県予選ではトヨタが駒形を圧倒したが、東北の舞台でどういう立ち振る舞いを見せるか注目しよう。
ということで以上見どころを記してきました。空に曇り見えてきたけど、気温は下がらないようで、そこらの体調調整は大変なことと思われます。選手も応援団も、そして観客の皆様も無事に過ごしていただけるように願うものです。