都市対抗野球二次東北予選は6月20日も仙台市民球場と石巻市民球場、2会場で第1代表トーナメントニ回戦が行われました。昨日の記事でも書きましたが事情が重なって球場には行けずじまい。第1クールはXタイムラインで伝えられる情報を目にして楽しみます。試合結果に関しては一球速報ホームページをもとに雑観記します。
▽第1T二回戦 七十七銀行 5─1 エフコムBC
前日トヨタ自東を破ったエフコムが2日連続の企業撃破なるか注目されたが、七十七が序盤に手堅く得点。その後エフコムは試合を壊さず踏ん張り、七回に新進気鋭打者の2試合連続本塁打が飛び出し1点差に詰めたが、八回に七十七銀行が3点を挙げダメ押し。準決勝進出を決めた。
▽第1T二回戦 JR東北 12─1 B-net/YAMAGATA
前年度本大会準優勝チームのJR東北が登場。B-netが現時点での力をどこまで示せるか注目されたが、JR東北の分厚い攻撃の前に失点を重ねる。B-netは四回に1点返すものの、劣勢を跳ね返せず、コールド敗戦。四番手投手の奮戦を光明としたい。
▽第1T二回戦 TDK 6─1 マルハン
新興チームのマルハンが現状の力がどのくらいかを示すにはもってこいの相手となったが、TDKが三回に4点をあげ力量の差を見せつける。試合折り返し六回にマルハンが1点を返すが、TDKはすかさずダメ押し。TDK先発が“顔”で圧倒しマルハンを打ち破った。
クラブチームの雄水沢駒形がどこまで前年代表に食らいつくか注目されたが、日本製紙石巻は序盤に小刻みに得点。駒形は三回に1点を返したが、石巻がじりじり点差を広げると、七回に大量5得点。反抗を機したかった駒形だがこの5失点が響き敗者復活戦へと回ることとなった。
ということで、初日4試合、いずれも厳しい試合を勝ち抜いたチームが実績十分のシードチームに挑むという構図になりましたが、総じて現時点での力量の差を見せつけられた結果となりました。特に前年クラブ野球東北予選決勝進出2チームが点数の差以上に企業チームの力量の差を見せつけられた感じがします。クラブチームも力をつけてはいるけど、JABA大会でチームを鍛え、都市対抗に向けて徐々に徐々に力を練り上げてくる企業チームの強さというのを見せつけられた格好となります。
ではクラブチームはやられっぱなしかと言うとそうでもなく、例えばB-netの4番手投手は前年痛い目にもあいましたが、今大会は一人の野球人として底力を見せる場面も見たり、駒形も「今回が都市対抗初東北」の選手が意地を見せたりします。都市対抗というこの熱い場所で、それぞれの思いを凝縮させて物事表現していく。それが見る人をたぎらせるものになるんでしょうね。
その戦いはいよいよ敗者復活ラウンドも開始となります。去年、インスタグラムに敗者復活戦を表す動画に「東京ドームに行き 条件:5日連続で勝て!」と書いた記憶もありますか、今回はそれとは違った構図(日程分散)があるので、まずは土・日2日集中して生き残ることに全力を傾けます。以下に21日見どころ。
◎仙台市民球場 10時開始予定
大会初日にトヨタが予想外の敗退を喫したことで早くも実現してしまったカード。攻撃陣の“返す選手”育成中のトヨタにとって、ここ5年間で中心選手へと成長した年代の選手が勝利のお膳立てをどう作るかが勝利への道を近づけるものとなりそう。マルハンはJR盛岡、TDK戦で現在地というのがつかめたはず。陣容はまだまだ変動もするだろうが、今ある陣容の中でどうベストを尽くしていくか。両チーム監督が注目を集める存在だが選手の存在感で凌駕したい。
▽第2T一回戦 水沢駒形倶─JR秋田
「クラブを超えるクラブチーム」目指す水沢駒形と「フルタイム勤務チームの底力」見せたいJR秋田の対決。駒形は初日アレッズとのタイブレークを制する一方で日本製紙石巻には苦戦した。ただ、近年入ってきた選手が東北舞台の感覚を掴めたのが収穫。メンバー揃えて踏ん張りたい。JR秋田は初日、序盤2度の集中失点が響いて破れたが後半に激しく猛追するなどただでは負けなかった。好調な投手の見極めをしてまずは1勝を狙いにいく。
◎石巻市民球場 10時開始予定
▽第2T一回戦 JR盛岡─エフコムBC
福島から日本一を目指すエプコムとフルタイム勤務チームの意地を見せたいJR盛岡の対決。初日にトヨタを破るだけでなく七十七銀行戦も試合は壊さず戦い抜いたエフコムは、リセットの1試合をどのように入るか。今大会調子を上げている強打者の前にチャンスを作りたい。JR盛岡は将来期待の選手が見せ場を作った緒戦だったが結果としては惜敗に。0勝では帰れない意地を、動きの改善見られる野手陣の奮起で果たしたい。
▽第2T一回戦 弘前アレッズ─B-net/YAMAGATA
このカードは昨年のクラブ野球選手権代表決定戦の再来。前年勝利したアレッズは高資質の選手が加入。先日はピッチャーでその一端を見せた選手も。新戦力の台頭で数年ぶりの東北二次1勝を目指しにいく。B-net/YAMAGATAはJR秋田に打ち勝つもJR東北に力負け。だいぶオリジナルメンバーも増え、今大会に入ってから好調な選手も。大会2勝目を目指して貪欲に戦っていきたい。
…ということで書いてきましたが、昨晩からなんか天気の流れが変わったような感じします。天気予報なども見ながらいい塩梅に体調を整えていただければと考えています。今日も生意気にいろいろ書いてきました。おつきあいいただきありがとうございます。