1️⃣ 全国各地で都市対抗野球の二次予選が行われ、その様子はSNS…特にXのタイムラインで多く流されています。東北地方もいよいよ明日19日から宮城県仙台市・石巻市を会場に行われます。大会初日はノンシード8チームが登場。敗者復活トーナメントで東北からの出場枠2を争います一球速報ホームページ(baseball.omyutech.com)を元に雑観を記していきます。
◎仙台市民球場 10時開始予定
創立は昨年だが実戦は今年からのマルハン北日本は当然都市対抗も初出場。これまでは新潟大会に出場し日立、ジャイアンツ三軍に敗れたものの競り合いには持って行き、一回戦から登場した宮城県予選ではハクサンに大勝、東北マークスに競り勝ち東北進出を決めた。日本製紙石巻、七十七銀行の先達に差を思い知らされたが、わずかな期間でも成長を見せ、「ここにあり」という戦いを見せたい。
JR盛岡は2015年以降ほぼ毎年のように東北に出場。今年は近隣大学チームなどに胸を貸して力を蓄え、都市対抗県予選では盛岡球友によもやの接戦となったが勝ち抜くと、久慈クに勝ちし東北行き。トヨタ自東には力量を見せつけられたが、主力選手が入れ替わる中チーム総力で結果を出し、まずは「本大会出場経験チームを撃破」を実現していきたい。
▽第1T一回戦 弘前アレッズ─水沢駒形倶
北東北クラブチームの雄が初戦からぶつかる。弘前アレッズは青森の盟主的存在。都市対抗でも県予選連覇を継続中で、今年の大会もキングブリザード、全弘前を破ってこの大会に進出してきた。SNSを見ると近隣の学校チームなどを相手に腕を磨いてきた模様。地域の力を集めて青森野球の力を示していくコンセプトを元に存在を見せたい。
水沢駒形も2018年以降都市対抗東北予選を戦い続け、数年前は東北予選4位に進出する活躍を見せた。県予選ではトヨタに悔しい負け方をしたが、他の試合では力量を見せ、開催中のクラブ選手権でも力量を発揮している。誰が出ても戦える選手層はクラブチーム有数。今年も存在感を見せるか。
◎石巻市民球場 10時開始予定
▽第1T一回戦 エフコムBC─トヨタ自東
昨年はクラブ選手権全国準優勝と躍進を見せたエフコムと、悔しい経験をしたメンバーを新監督が引っ張るトヨタが激突する構図。エフコムは今シーズン、福島市長杯で宮城県2チームを連破し優勝すると、都市対抗福島県予選ではALL北嶺、いわき菊田、オールいわきと3試合完封し東北に進出してきた。ク選本大会準優勝は意識も高まり、支える体制も作ってきた。30数年ぶりの福島県勢本大会出場も狙いに行くか。
トヨタは昨年東北予選「地元での2連敗」は、球場に結集した大応援団をもう悔しがらせた。その悔しさを忘れることなく歩み、今年は大谷龍太氏が新監督に。3大会参加したJABA大会は2勝7敗と苦戦したが、岩手県予選は3試合圧勝で13年連続の優勝を成し遂げた。2018年本大会出場時もチームの熟度を増しての進出。その歩みを今のチームも作っていきたい。
▽第1T一回戦 B-net/YAMAGATA─JR秋田
山形社会人野球のニュースターと、長く秋田社会人野球を支えてきた渋みのあるチームとの戦い。B-netは昨年大会でトヨタを破る番狂わせも見せたが、一方で成長途中の姿を見せ、県予選で不覚を取る場面もあったりする。意識高く集まった選手たちが「山形野球の意地」を見せれば…と今後の成長に期待をつなげたい。
一方JR秋田は「フルタイム勤務チーム」でできることは何かを追求した結果、バラエティかつ戦える陣容を持った投手陣を作り出してきた。攻撃陣もクラブチーム相手なら力で押せる力量も。あとは東北5強にどこまで迫るか挑戦していきたい。
2️⃣ …ということで、明日行われる4試合の見所をチーム紹介を兼ねて記してきました。
・気になるのは暑さですね。まさかこの時期で一気に30℃台を超す天気になるとは。しかも、それに梅雨時期のジメジメさが加わるわけですから、選手たちのコンディション管理も大変なはずです。体もそうですが食べ物ですね。それぞれ体制作って食事は取るのでしょうが、油断をするとすぐ痛みます。その部分でもしっかりと臨みたいものです。
・東北予選の場合は、仙台ターミナルビルの協力で様々な手法を凝らしたイベントが行われます。動画中継もその1つ。
・今予選で特徴的なのは大会日程を「ひとつながりで進行」ではなく、「週末を絡めた日程」にしたこと。大会第1クールでは第1代表決定トーナメント準決勝/第2代表決定トーナメントは二回戦まで行われ、6チームまで絞る格好となります。いずれ熱のこもった試合が見られることを期待します。
3️⃣ 私自身ですが…様々仕事が重なってしまって、どうやら仙台まで見に行くのは限りなく厳しそうです。奇跡が起こって1日見に行ければ上等という感じでしょうか。
ほんでも。「二次予選の現場」を覚えてしまうと行って活力吸いたくなるんですよね。猫好きな人がモフモフの猫を吸って「猫吸い」とかってあるじゃないですか(←最近猫漫画「ポヨの観察日記」樹るうさん作品─を見てしまってこういう表現にしています)。それと似たようなもので。ちょっと「あんた(伊東)バカ?」みたいな表現が入りましたが、要は一生懸命頑張る姿は観る人にも影響を与えるということを言いたかったわけです。
そういう戦いを今年もできれば、ということを願っております。